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Kid`s Diary 旅行

2004年09月20日

無人島で親からの逃走・マーシャル諸島編

無人島で親からの逃走・マーシャル諸島編 | 旅行 | Kid`s Diary | イルカやクジラと泳ごう INTO THE BLUE

マーシャル諸島のマジュロ環礁では、環礁に守られた穏やかなラグーン内でダイビングを楽しむ事も多い。マーシャルズダイブアドベンチャーズのオーナーガイドの吉居さんは、デイトリップのボートダイビングに、愛犬のマンタを連れていく。マンタへの溺愛の仕方は、どう見ても僕らの親バカ振りをも超越している。でもとても大人しくて賢い犬なので、ゲストにも人気があるし、ボート上ではとても静かにしている。

ゲストの少ない日やリピーターが多い日などには、海友もマンタや、マンタの子供たちのナミヘイ、カズコ(3匹ともメスです)と一緒に、ボートに乗せてダイビングに出かけた。僕らがラグーン内でダイビングしている間は、近くの小さな島のビーチに上陸させてもらって、遊ぶというわけだ。

マンタは静かなのだが、子供たちはというと、大人しくしていれるわけもなく、ボート上を所狭しとウロチョロ、ウロチョロ。海友もハイハイしながら彼らと同じようにウロチョロするので、ちゃんと捕まえておかなければ海におっこちるのではとひやひやする事も多かった。

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それでも、マジュロの町の中では、ビーチも無いし公園も無いので、海友くらいの赤ちゃんを遊ばせる場所がなかなかなくて、無人島で遊ばせた方が安心だし、本人にとっても遥かに楽しいだろうと感じた。上陸する島が近付いて来ると、ソワソワし始めて身を乗り出す犬たちと一緒に、海友もボートから身を乗り出して身体を上下させて大喜びしていた。

ボートが無人島のビーチに到着するなり、犬たちは自らボートから飛び下りて勇んでビーチに駆け出して行く。海友は母親のミナに抱きかかえられて上陸。初めの頃は、砂が足にまとわり着くのが嫌だったのか、ハイハイながら、膝を着かないで、つま先足立ちのようにして、極力足に砂が着かないようにしていたが、何度も連れて行くうちに慣れてしまって、砂を食べようとするまでになってしまった。まあ、一度食べて不味いのがわかってからは食べなくなったけど。

僕が撮影でダイビング中は、犬たちに混じって、ミナと一緒にビーチで砂遊びとかしたりしてたので安心だったが、僕がビーチでの撮影でモデル役やアシスタントとして妻を必要として、海友をほったらかしにしていると、当時冒険心旺盛だった奴は、無人島のビーチをハイハイで移動を始めた。それがママに近付きたくて、こっちに向って来るならともかく、監視人がいなくなって、ここぞとばかりに、島の内陸部に向って突進していったのだった。

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撮影で手が離せないから「かいと~、そっち行かないよ~」と声をかけても、一瞬振り向くものの、ニヤっと笑って、「きゃははは~」と奇声を発しながら、さらにハイハイのスピードを上げて遠のいて行く。この頃には犬たちも散り散りになっている。まあ、放し飼いの豚か、マンタたち以外の犬がいるくらいで、別に毒蛇や毒蜘蛛のたぐいや、猛獣がいるわけでは無いからそんなに心配する事でも無いので、いつも、しばらくは放置していた。

また、ちょっと島から離れたポイントでダイビングしていて、海友がボートの上で待っているところに僕がエキジットしてくると、もう海に入りたくて入りたくて、ボートのラダーに近付いた僕にしがみついて来ようとするので、BCにエアをパンパンに入れて、ラッコのように奴をお腹に乗せてゆっくりプカプカと浮いてたりして遊ばせた。その時の奴の満面の笑みを見ていて、「連れて来て本当によかった」と心から思ったものだ。

ダイビングの合間に、浅瀬で「いち、に~、さ~ん」とかけ声をかけて、海友を頭まで海水につけて遊んでいたら、マーシャル人スタッフに「そんな小さい赤ちゃんに、そんな事しちゃ駄目だよ」とびっくりされた。僕は「へ?何で?」と言いながら、海友を水中から抱き上げると、奴が嬉しそうにニコニコ笑っているのを見て、彼はびっくりしていた。

町中でも、ダイビングショップの前の水たまりが沢山ある空き地で、犬たちを散歩させていて、それと一緒に、妻がハイハイ状態の海友を遊ばせていたら、犬を散歩させていたショップの女性に、「マーシャル人でもそんな事しないと思うよ」とはっきり言われた。「そっか、ここは無人島じゃないもんね」と妻は答えたらしい。

どうやら、あの頃の僕らの育て方は、日本人より自然に親しんでいると思っていたマーシャルの人々よりも適当だったみたいだ。それとも、日本を離れて何度もこういう場所に連れて来ていて、自分たちの子育ての感覚が麻痺してしまったのかもしれない。

当時1歳前、今この記事を書いているちょうど1年前の事だ。2年間という短い期間中ではあるけれど、息子を一番たくましいと感じたのが、マーシャルでの1ヶ月間の滞在中だったかもしれない。最近は、クルーズ船乗船ばかりだったので、本人はかなり退屈だったようだ。できれば、そろそろビーチのある海に連れて行きたいと考えている。しかし、今、かなりママっ子になっている海友が、あの頃のように親の事をおかまい無しに、たくましく走り回ってくれるのかどうか疑問ではあるのだけど。 
 

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