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Photographer’s Diary

Thu 21
マラパスクア島の現状。優しく、たくましい島民たち
2013.11.21

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20日、マラパスクワ島唯一の日本人ダイビングサービス、ブルーヘブンのオーナーガイド、北川裕之さんと、台風ハイエンが通過した時に、同島に滞在していた日本人スタッフ、佐々木万里子さんに直接お会いしてお話をお伺いすることができた。

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<台風後のマラパスクワ島の写真を見せて、皆に状況を説明する北川さん(右端)>

マラパスクワ島は、セブ島の北にある、全長、1.5km x 2.5kmのサンゴ礁が隆起してできた小さな島。ニタリザメが高確率で見られることで世界的にも有名なダイビングディスティネーションだ。

「島には、物資も届いているし、食べ物は十分足りているんです。今は、とにかく家を再建するための資材が必要です」と語る北川さん。

「って言うか、台風直後から、食べ物には全然困りませんでしたよ」と佐々木さん。「あれだけの被害に合いながら、島内の雑貨店は翌日から営業していて、食べ物や飲み物を売っていました。しかも、略奪どころか、水を買い占める人もいなくて、自分たちが必要なものだけをいつものように買っているだけで、いついっても、水とか手に入りましたよ」。台風直後に見た、破壊されたマラパスクワ島の空撮と、タクロバンの物資略奪のイメージが大きかったために、その発言に驚かされた。

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<島内の雑貨屋(サリサリストア)は、台風後も品揃え豊富>

「台風直後から、皆和気あいあいとしてて、あ〜、家直さなきゃねって感じで。タクロバンみたいな都会と違って、田舎の島の漁師さんたちだから、皆気の良い人たちなんですよね。きっと」と佐々木さんは笑う。

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<笑いながら、台風体験を語る佐々木さん(左)>

お話を聞いていて、東北の津波被害のときの新浦安に住む住人の感覚と同じだなと感じた。新浦安は、地震で液状化が起こり、それだけ見れば一大事であったにも関わらず、死亡者は一人も出なかった。本当は助けて欲しいけど、もっと大変な事になってる場所もあるし、不平は言えないから我慢する。そんな感じだ。

島内に発電所はあるが、復旧のメドは立っていないため、自家発電やジェネレーターを購入したり、ロウソクなどで生活しているという。水は元々井戸水を利用しているので、確保できているそうだ。

北川さんは、台風直撃時には、日本に帰国していた。その間、留守を預かっていたのが、佐々木さんとご主人の隆さん。二人は、ダイビングサービスの隣にある、北川さん宅に泊まらせてもらっていた。

「台風の風雨がピークになる前に、旦那がフィリピン人スタッフと外を見回りに行って来ると言って、出て行っちゃって、そのまま帰って来なかったので、心配になりました。でも後で聞いたら、見回りの途中であまりに風が強くなってきて、家に戻れないので、避難所になっている学校の体育館のど真ん中で寝ていて、風がおさまったので、帰ってきたって」と他人事のように笑いながら話す佐々木さん。

しかし、さすがにピーク時には、部屋の中で、両手で頭を抱えてしゃがみ込んで、怖くて動けなかったという。

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「お店の方から、バリバリバリ!って何かが建物を壊す音が聞こえてきて、様子を見に行こうと思ったら、一緒にいたフィリピン人スタッフに止められました。おさまってから見に行ったら、大きな木がお店に貫通してました」。

マクタン島では、長くは続かなかった暴風雨も、マラパスクワでは、丸一日、激しい風雨が続いていたそうだ。

「とにかく、これからは皆、再建に向けて動き出さないといけません。すでに営業を再会しているホテルやダイビングサービスもあります。台風直後から潜っているお店もあったくらいですよ。さすがに自粛しろって言われちゃったみたいですけど(笑)。でも、彼等の話によれば、台風前と同じように、ニタリザメは健在だったそうです。自分のお店も12月半ばまでには、なんとか営業を再会させるつもりです」と北川さん。

北川さんが同島にお店をオープンしたのが、今年の5月頃。まだ半年しか経っていない時点での被災だった。しかし、佐々木さん同様、あまり悲壮感を感じさせない二人。それは、マラパスクワ島の住民たちと同じように、自然の中で生きて行く事の厳しさを悟っているかのようだった。

「自分のお店も直さなければいけないですけど、とにかく島民の人たちの家を建て直す資材を手に入れてあげたい」。と語る北川さん。「資材と言っても、島民の家はトタン屋根ですから、トタン一枚約270ペソ、600円から700円くらいなんですけど、それが一件につき、約10枚必要として、6000円〜7000円。屋根の必要な島民のリストアップとかしてみないとわかりませんけど、60万円から70万円あれば、100件分の資材が買えるんです。問題は運送費ですが、離れたセブシティではなく、一番近くて被害の少ないボゴという町でまとめて買うことで、費用も安くできればと考えています」。

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<段ボールで壁を作ってしのいでいる家も>


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<修復した仮設住宅的な、ボートキャプテンの家。これでも、廃材利用の家としては立派な方だとか>

セブシティやマクタンからボゴまでは、車で約2時間。ボゴから、マラパスクワ島に渡るマヤの港町までは、約1時間。マヤからマラパスクワ島までは船で約30分。

「マヤとボゴの間は、結構台風の被害があるなって感じですが、はっきり言って、ボゴは多少被害あるけど、その南からセブシティまでは、全然なんとも無い感じですよ。それはちゃんと伝えた方がいいと思いますね」。と北川さんが言うように、日本の報道では、フィリピン全体が、レイテ島のタクロバン状態と勘違いさせるような見出しが多く、現地からすると、今「マスメディアによる、風評被害の2次的災害」を被りつつある。国際援助を必要としている地域は、フィリピン全土ではなくて、レイテ島などのごく一部地域だ。


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<まるで、台風被害でフィリピン全土が危険かのような、メディアの見出し>

物資の購入を一緒に続けるBLUE CORALでも年末年始の「台風の影響が心配なので」というダイバーからのキャンセルが相次いでいる。

セブの南にあるトロピカルパラダイスのガイド、ガルーダ五十嵐さんからは、22日から日本に帰国して、各地にて「セブへ来いっ大作戦!!!敢行して来ます!!!」というfacebookメッセージが届いた。

立場は違うが、北川さんのお店でも、当初40人いた年末年始のゲストから、すでに半分のキャンセル連絡が入っているという。

東北のときのように、現地にはガレキを撤去するためのボランティアとかは入っているのですか?と問うと「いえ、全然来てないですよ。物資は、ボランティアによって、マヤの港町まで届けられて、そこからは自分たちで、船で運んでますけど。ガレキ撤去のボランティアとか医療班なんて・・・自分たちで直してます」とのこと。

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<島民たちだけで、復旧活動を行なっている>

マラパスクワ島の再建に少しでもご協力頂けるというのであれば、北川さんが島民の家を直すための、資材購入のために充てる資金を、以下の口座にお振込頂ければと思います。オーシャナとBLUE CORALへ届けられた支援金の一部もそちらに振り込ませて頂くことにします。ご協力頂いた皆様、ご理解いただければと思います。

<ブルーへブン復興支援口座
>
三井住友銀行 垂水支店 
普通 キタガワ ヒロタダ 
口座番号:5746661


楽天銀行 リズム支店
209 普通 キタガワ ヒロタダ 
口座番号:1484849


ゆうちょ銀行 
普通 キタガワ ヒロタダ 
記号番号:14370 口座番号:59356051

また、今回の活動に関して、東北の津波後のガレキ撤去作業、復興に向けて発足した、NPO法人三陸ボランティアダイバーズからも支持をしてくれるという連絡を頂きました(個人的な事ですが、実は自分は三陸ボランティアダイバーズの理事もつとめています。とは言っても、実質的な活動は、恥ずかしい程できていないのですが)。

今後は、BLUE CORAL、三陸ボランティアダイバーズ、オーシャナと連携して、支援に関わっていく事になります。

20日の物資購入は、お米(0.5トン)、インスタントラーメン(72個入り20箱)、水500ml 720本、シャンプー 208個、新品Tシャツ400枚、市販の抗生剤 20000錠、痛み止め20000錠、総計約¥758,000分の物資を購入した。

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<20日も支援物資を購入し、ABS-CBNに搬入した>

全体の物資購入金額の総計は、約¥2,478,000になります。皆様からお振込頂いた、支援金の総額は、19日の段階で、¥3,178,602になります。多くの皆様からご協力頂き、本当に感謝いたします。

(写真提供:北川裕之さん、佐々木万里子さん)


引き続き、支援金のご協力は、以下にお願いします。

ジャパンネット銀行

すずめ支店
普通口座 2048472

ド)イーストブルー
※お振込の際、できれば「振込人名」の冒頭に「シエンキン」と付記ください。
重ね重ね、皆様のご協力に感謝いたします。
BLUE CORAL代表・下釜宏 
三陸ボランティアダイバーズ理事長・佐藤寛志
合同会社EAST BLUE(オーシャナ)代表・越智隆治

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長くワープフィンを愛用している。クジラやバショウカジキ、シャークダイビングなどは黒の一番硬いワープを使用。イルカ、アシカなど、一緒に泳いだり、回転したりする場合には、少し柔らかめの白のワープを使用している。フィンソックスを使わず、素足で履くので、かなり足にフィットしないと激痛が走ることもあり、なかなか他のフィンに移行できない。 黒を使う理由は、様々で 1/スキューバダイビングの場合は、撮影時にどこかに足をかけたりする場合に汚れたり、傷がつきやすい。なので、白はすぐ汚れてしまうから黒を使用。 2/クジラやバショウカジキなどは、直線で横に泳ぐ場合が多いので堅めの黒を使用。 3/タイガーシャークやスリランカでは、黒いフィンを使用することを奨励しているために黒を使用。 などあるため、黒のフィンを使用する頻度が一番高い。 あとはブレードの長さが、個人的には撮影時にフィンが映り込みにくい長さという感じ。 以前は、フィンのパワーに負けないように、走り込んだり、色々とトレーニングもしていたが、最近は忙しさもあり、ほとんどトレーニングができていない。それに、年齢的にも当然脚力も落ちて来ているんじゃないかな〜と思うところもあった。 そんなとき、以前パラオのデイドリーム取材でお世話になったガイドの遠藤学さんから連絡をもらい、「越智さんには是非使ってみて欲しい」というので、使ってみたのが、このワープフィンの先端を遠藤さん自らがカットしたオリジナルフィン。 遠藤学オリジナル形状フィンとでも言えばいいのか。正直、カットした部分は手作り感満載で、決して綺麗とは言えない。しかし、実際に、タイロケでのダイビングや、その後の奄美でのホエールスイムでも使用してみたところ、これがかなり使いやすかった。 どこが違うのかというと、説明は、以下のブログから https://sandwave.jp/2017/04/5379/ つまり、自分が使用してもこの記事で書いてあることと同じ感覚になるということです。感覚というか、実際に、ブレが無くなり、より自然にスムーズにフィンキックができます。これ、遠藤さんがガイド現役時代に、すっごくお世話になったから言っているわけではありません。「良いものは使う、悪いものは使えない」昔からはっきり物を言ってしまう僕なので、いくらお世話になったからって、お愛想で「これは使えます!」とは言いません。だって、下手したら、命に関わることでもありますからね。 ということで、僕は、白のワープフィンも、この形状にしてもらおうと思っています。 それにこれはあくまで噂でしかないですが、この形状で評判が上がれば、この形状のニューワープフィンが作られる可能性もあるみたいです。あくまで噂ですけど。遠藤学オリジナル形状ワープフィンがプロトタイプのガンダムだとしたら、ジムが量産されるってことですね(古い)。 従来のワープフィンに、プラスカット代で5000円ほど必要になりますが、今までワープフィンを使っていて、少しブレが発生すると感じている皆さまは、是非、新宿のサンドウェーブで遠藤さんにフィンをカットしてもらってください。 僕以外にも、激流の海を潜るガイドの人たちの間でも徐々に噂になってきてる、ある意味「プロ」が認めるフィンになりつつあるのかもしれません。 そのうち、「お、あなたも遠藤学モデルですね。通ですね〜」って海でやり取りするようになるかもですね。 P.S. この記事を書いた直後に遠藤さんから白のワープフィンをカットしたものが送られて来ました。次のアシカスイムで使用してみたいと思います。

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