PHOTOGRAPHER’S DIARY

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Photographer’s Diary

2014年6月のエントリー

Mon 30
GBRのミンキークルーズ。初日から7頭のミンククジラに遭遇!2日目には貴重な親子の写真も
2014.06.30

minke-whale-20140625-1-500x333.jpg

ダイブセブンシーズ(D7S)のケアンズロケで、バハマから帰国し、成田で乗り継いで、オーストラリアのクィーンズランド州ケアンズへと向かった。

23日早朝着のフライトでケアンズに到着し、D7Sのゲンさんに出迎えてもらい、ゆっくりする暇も無く、先に到着していた他のゲストと共に、慌ただしくセスナに搭乗してリザード島へ。
そこで、マイク・ボールのSpoil Sport号に乗り込むと、早速最初のダイビングポイントのイーグルロックへと向かった。

今回、Spoil Sport号の他、Deep Sea Divers DenのTAKA号、TUSA Diveが所有している自社クルーズ船のSpirit of Freedom号の3隻が行なうミンキークルーズ船に乗り込んで、計10日間、ミンククジラの撮影にチャレンジする。

これだけあれば、期間中1回くらいはミンククジラを撮影できるだろうと思いながら訪れたGBR。
1本目のダイブサイト、イーグルロックは、カメラの調整とチェックダイブくらいに思っていたのに、なんと、その1本目から、いきなりミンククジラが出現!!

早速ここでのルールに従って、バックデッキから出される長いロープにつかまって、スノーケルでミンククジラの撮影にチャレンジ。

1頭だけでもまともな写真が撮影できればと思っていたのに、この日現れたのは、なんと7頭!
透明度は悪かったものの、1頭どころか、1カットの写真に5頭が写っている写真を撮影することができた。

初日からラッキーな遭遇。
しかもガイドのゲンざんも納得するくらい、半ば取材は終了したかなと思えるくらい撮影ができてしまった。

・・・にも関わらず、2日目の今日は、ライトハウスボミーでもまたミンククジラ計9頭程に遭遇。
しかも、一組は親子。マイク・ボールで長年働くスタッフでも過去に一度しか見た事が無いらしい水中での親子。当然の事ながら、写真は撮られていない。

ミンキークルーズの船には、リサーチ機関からボランティアのリサーチャーが乗船しているのだけど、その人に聞いても、ミンキーの水中での親子写真は見たことが無いということだった。

なのに、遠目で、証拠写真程度とはいえ、その親子の写真も撮影できてしまった。

minke-whale-20140625-3-500x333.jpg

絵的には、どうでもいいような写真だけど、記録写真としてはとても価値の有る貴重な写真なのだとか。

これは、やんちゃそうな赤ちゃんクジラが母親の制止を振り切って、元気よく逃げ回っているようにみえたシーン。
ロープにつかまる僕らの前で、「わ〜い!わ〜い!」と言いながら逃げて行く子クジラを、母親が「も〜この子は!待ちなさいって言ってるでしょ!」と追いかけている感じで、とっても微笑ましい光景でした。

ということで、ケアンズに残っている寺山編集長には申し訳無いけど、一人、ミンキーを堪能しています。

Thu 05
サンセットダイブで、ヒレナガヤッコの放精放卵シーンを激写 久米島ロケ
2014.06.05

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久米島、ダイブエスティバンでお世話になって取材を続けている。今回の取材のメインテーマは「繁殖行動」ということは、前のヘッドラインで書いた。

その撮影のメインとなる撮影を行なう2日目のサンセットダイブで、ハナゴイやヘラルドコガネヤッコ、ヒレナガヤッコなどの繁殖行動を撮影したが、「できれば卵が写っている写真を1カットくらい撮影したい」と自ら、テーマのハードルを高くしてしまい、川本さんに無理を言って、取材3日目もサンセットダイブに船を出してもらうことになった。

昨日まで持っていた天気も崩れ、3日目は、雨。しかも、風も出てきて、風向き次第では、もしかしたら、サンセットダイブは、無理かもしれないと言われた。それでも、これはどうしても撮りたい、いやそのチャンスが欲しい。コンディションが悪くて不戦敗は一番後味が悪い(別に負けたわけじゃないけど)。どうせ撮れないにしても、当たって砕けたい。

キャンセルの可能性はあるが、とにかく準備はしておくことにした。長く潜らせてもらうために、その日の3本目のダイビングをスキップしたために、2本目が終わった午後1時からサンセット出発の午後5時30まで、ウエットスーツを脱ぐこともなく、天気が持つ事を願っていた。

その風が、おさまり、ウーマガイへと向かった。天が見方してくれた。

魚たちの繁殖行動は、種類によっては、潮の流れに大きく左右される。潮が悪ければ、もしかしたらあまり頻繁に行なっていない種もあるかもしれない。そんな中、昨日の様子から、卵が写り込む写真を撮影する被写体をどれに絞るかをボート上でも色々考えていた。

どれか一つに絞らないとダメだ。あちこに目移りしていたら、集中力が持続しない。ハナゴイか、ヒレナガヤッコか、はたまたヘラルドコガネヤッコか....。昨日の様子から、一番撮れる可能性が高そうなのは、リーフの棚上の水深5m~10m以浅で繁殖行動を行なうヘラルドコガネヤッコだ。それに、繁殖行動を行なう他の魚たちとも離れているし、集中はできる。ただ、個人的には一番難しいハナゴイを狙いたい。と、この後に及んでまだ自分自身でハードルをあげていた。

オスは、婚姻色を出して、ドロップオフの中層で、フラッタリングという繁殖行動を行い、メスを誘惑しようと懸命だ。川本さん曰く、このフラッタリングの様子は、「ハナダイのオスが、バタバタしてる」という擬音で表現される。上手く想像がつくだろうか?ちなみに僕には、身体を子刻みにふるわせて、ホバリングする姿は、ちょっと古いけど、お笑いタレントの小島よしおが、早回しで「いえ〜」とやってるように見える。

あちこちでハナダイのオスが婚姻色出して、早回しの「いえ〜」ってやりながらメスを誘惑してる。そう考えるとハナダイの顔が全部小島よしおに見えて来た。...というのは嘘だけど。

そして、同じくそのドロップオフの際では、ヒレナガヤッコのオスもフラッタリングを行なっている。川本さん曰く、ヒレナガヤッコのフラッタリングは「ヒレナガヤッコがテレテレしてる」と表現しているように、ハナゴイ程激しくは無い。彼等は、普段あまり広げない全身のヒレを全開にして、メスを誘惑する。それに誘惑されたメスが、後ろからついてきて、オスがタイミングを見計らって、メスの後ろに回り込み、ナズリングという産卵を誘発させる行動を取る。

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このナズリングは、川本さん曰く、「お腹にチュチュチュってしてる」という擬音で表現される。こっちに関しては、自分はあまり特別思いつくイメージが無いので、そのままチュチュチュってしてるってことにする。

ヘラルドコガネヤッコは、船に戻る途中でも狙える。ということで、今回も、昨日同様に、ハナゴイとヒレナガヤッコ両方の繁殖行動を一度にチェックできるドロップオフで粘ることにした。しかし、いざ潜ってみると昨日ほど、バタバタしてる早回しの小島よしおが、もとい、ハナゴイが見当たらない。どうやら潮が昨日ほど流れていないからか、あるいは、ハナゴイは3時半とか4時とかにも、潮の条件さえ揃えば、放精放卵を行なう事もあるそうで、もしかしたら、ピークが過ぎてしまった可能性もあるのだとか。

ということで、メインのターゲットは、その時点で、たまにフラッタリングして、メスを誘惑している、ヒレナガヤッコに絞られた。しかし、フラッタリングしたからといって、そのまますぐに産卵にまでは行かない事も多い。

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とにかく待つ。ひたすら待つ。ヒレナガヤッコのフラッタリングはまったく小島よしおっぽくは無い。ただ、ヒレを全開し、中層と、数匹のメスが待つドロップオフの壁際を行ったり来たりする。まあ確かに、身体を子刻みには振るわせている。

そのフラッタリングに対して、たまにメスが誘惑されかけるのだけど、なかなか産卵までたどり着かない。

たまに、ナガニザの集団産卵を撮影しながらも、常に意識は、この水深13m付近でテレテレしているヒレナガヤッコにロックオンされていた。

そして、待つこと70分程、何度ものテレテレテレを繰り返した後、あ、いや、フラッタリングを繰り返した後、やっとナズリングからの放精放卵が始まった。暗くなった海で、ライトをオスのヒレナガヤッコに充てて、意識を集中させて、右の目でフォーカスを合わせる。左の目で、ときおり、メスの位置を確認する。

チャンスは、ナズリングしている状態から、放精放卵してオスとメスが離ればなれになる、ほんの一瞬しかない。そのコンマ何秒の一瞬がいつ来るのかわからない。離れたと思ったときでは、もう遅いのだ。昨日見た、ナズリングから放精放卵までのタイミングを感覚的に思い起こす。

このシャッターチャンスを狙うのは、新聞社時代に、Jリーグの担当をしていて、600mmのレンズを付けたカメラで、ゴールを決めるシュートシーンを、ボールを入れて切り取って撮影する感覚にも似ている。シュートシーンにボールを入れて撮影するその瞬間も、コンマ何秒の世界だった。そして、当時は、そのコンマ何秒の間の世界を切り取る事が、プロとして当然のように要求されていたわけだ。ボールの入った決定的瞬間であるシュートシーンが撮れなかったお前が悪い、と。

このオスがフラッタリングを行なっていたメスは、3匹くらい。この3匹全部と放精放卵したとしても、チャンスは数回しかない。

この時、僕は何度も水中で「ちくしょー!」とか「あ〜!」という悲鳴をあげていたに違い無い。いや、あげていた。ファインダーからだけでは、ボール、否、卵が写っているのかどうかの確認は難しかった。潜り終わり、船に戻っても、モニターの確認はしなかった。敗北の2文字が頭によぎる。100分近い長いダイビングにつきあわせてしまった川本さんや、エルティバンのスタッフに面目も無い。そう打ちひしがれてショップに戻った。

が、しかし、戻ってから、マックに取り込んで画像を確認してみると「あれっ?これ、卵写ってる?」。何と、毎回タイミングを逸していたように思えていた写真には、全てなんらかの形で卵や精子が写っていたのだ。

この写真が、その決定的瞬間を捉えた写真

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卵の部分を拡大するとこうなります

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この出てきた卵に、オスの精子がふりかけられている写真がこれ

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そして、オスとメスが離れる瞬間、メスが卵まみれになり、そのお腹には、産卵管が飛び出して写っている写真がこれ

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全てコンマ何秒の出来事で、肉眼ではほとんど確認はできない世界。

久米島では、この繁殖行動が活発になるのは、水温25度が境。5月中盤頃から後半くらいから見られるようになり、夏場は卵の用意ができてれば、潮の状況など、環境が整っていれば、ほぼ毎日観察が可能だ。

もちろん、エスティバンのように、どう潮が動くかによって、どこでどの種が繁殖行動をするかを把握していて、的確なガイドをしてくれなければ、この写真を撮影することも叶わなかったわけだ。

もし、こんなシーンを見てみたい。あるいは、もっと凄い写真を撮影してみたいという方は、是非エスティバンで、サンセットダイブをリクエストしてみては。

自分は次回こそは、ハナゴイの卵の写り込んだ写真を狙いたいと、すでに密かに次のターゲットを決めている。

Tue 03
久米島エスティバンでの取材メインテーマは「繁殖行動」
2014.06.03

久米島のエスティバンで、オーシャナロケを行なっている。個人的に、久米島に上陸するのは今回が初めて。当然エスティバンで潜るのも初めて。オーナーである川本剛志さんと潜るもの初めて。川本さんはガイド会の会長でもある。ガイド会を知っている人ならわかると思うけど、魚の生態などにめちゃくちゃ詳しいガイドが集まっていて、川本さんは、その筆頭なわけだ。

今までもガイド会のガイドの方と取材で潜った事は何度かあるのだけど、いつも「自分の海をどう写真で表現してくれるのか、プロのお手並み拝見」と勝負を挑まれているような、そんな緊張感を持って取材に挑んでいる。サッカーで言うところの、彼等にとってホームの海に、めちゃくちゃアウェイな立場で乗り込む感じだ。

そして、当然の事ながら、そのテーマがまたハードルが高い事が多い。今回も、事前の打ち合わせで、川本さんから「繁殖行動」というキーワードを聞かされていて、久米島に来てからも事前のブリーフィングは受けていたのだけど、実際の繁殖行動がどんなもので、どう撮影できるのかは、一度潜ってみない事には、100%把握するのは難しい。いや、潜ったところで、100%把握できるかといったら、正直無理な話。

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<婚姻色を出したオス(上)のハナゴイが、メスを誘惑する>

それでも、当然何らかの成果を残さなければいけない。今回、繁殖行動を狙うのは、スミレナガハナダイ、ハナゴイ、キンギョハナダイなどのハナダイ系に、ヒレナガヤッコ、ヘラルドコガネヤッコなどのヤッコ系がメイン。

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<オス(手前)が卵を持ったメスのお腹を刺激する、ナズリングという行動を行なっているヘラルドコガネヤッコ>

水温の上がるこの時期から、魚たちの繁殖行動、放精放卵が活発になる。

しかも、それらの繁殖行動は、サンセットダイブ中のそこかしこで全て行なわれるので、そのワンダイブで撮影しなければいけない。魚の繁殖行動って、分かる人にはわかると思うけど、とにかく激しく動き回ることが多い。それを瞬時に撮影するのは本当に至難の技なわけだ。

ペアリングしている状態が撮れるだけでも恩の字。卵を写すのは至難の技。そう言われはしたものの、「いや、やっぱりどれか一つくらいは、卵が写ってる写真を撮影したいです。もう一回サンセットダイブやらせて下さい」・・・・と、うっかり本音をもらし、自らハードルをあげてしまった。と言う事で、おそらく川本さんの心中では、1ダイブだけで終了だったサンセットダイブを、もう一度トライすることになった。

一度、要領を把握したからには、絶対に撮影したい。もう後が無いPK戦。そういう意気込みで撮影に挑みます。


Mon 02
久米島ロケ中
2014.06.02

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久米島のEstivantでオーシャナロケ中。昨年の宮古島に続き、実は初めての久米島。

運動会終わった後に、荷造りして夜のフライトで那覇へ。夜中に到着した那覇で、わざわざ出迎えてくれたのは、岩手の三ボラ&リアスのくまちゃんとサワディーダイブのアキちゃん。皆、明日が早いのだけど、久しぶりだし、こぴっとお酒を飲みました。今朝は久米へ。二人は、粟国へ行くそうです。

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久米島での初日ダイビング取材終了後は居酒屋で、初めて二人だけで話をしました。ちょっと緊張。

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居酒屋で飲んだ後、川本さん宅で家飲みしながら、案外まじめ〜なお話をしているのですが、川本さんは、「いいこにしなさい!」と叱ってはいたけど、この子たちがいると、つい笑みがこぼれてしまいます。タンク君とバルブちゃん。

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2019年に開催する、奄美南部でのホエールスイム空席状況です。 開催期間 2019年1月26日(土)〜2月3日(日) 2019年2月23日(土)〜3月1日(金) 宿泊:ZEROグラビティー・古仁屋クラブハウスまたは、ZEROグラビティー清水ヴィラ 両方の宿泊施設は、車で5分ほど離れています。 船:ZEROグラビティー所有のカタマランボート。暖房完備の船室、冷蔵庫、ポットなど 温水シャワーのあるシャワールーム、トイレはウォッシュレット ボートの出港は、古仁屋からになります。宿泊施設からは、それぞれ、3分(クラブハウス)、10分(清水ヴィラ)。 空席状況(2018年12月22日現在) 1月26日(土) 空席4 1月27日(日) 満席 1月28日(月) 空席1 1月29日(火) 空席1 1月30日(水) 空席2 1月31日(木) 空席1 2月1日(金) 満席 2月2日(土)  空席5 2月3日(日) 余裕有り 2月23日(土) 空席2 2月24日(日) 満席 2月25日(月) 空席2 2月26日(火) 満席 2月27日(水) 満席 2月28日(木) 満席 3月1日(金)  空席2

参加者の声

スペシャルトリップに参加いただいたゲストの皆様からご感想をいただきました。
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INTO THE BLUE では、写真家・越智隆治 が、バハマ、トンガ、フロリダ、マーシャル 、 タイ、フィリピン、南アフリカなどなど、取 材で訪れた各国での体験談や変り種情 報などを、写真や動画と一緒にブログ形 式でつづっています。

越智隆治プロフィール

世界中の海を自然環境をテーマに取材を続ける水中写真家。イルカと人の関係に興味を持ち、国内外の多くの海でイルカの撮影を行っている。
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