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Photographer’s Diary

スペシャルトリップ

Thu 29
メキシコに、ストライプドマーリン(マカジキ)の捕食シーン撮影に行って来た。
2018.11.29

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2018年7月、現地オペレーターから、メッセンジャーで連絡をもらった。「ストライプドマーリン(マカジキ)スイムに興味無いか?2年前から開拓していて、水中遭遇の可能性もかなり高いよ」

2011年からカンクン沖で行なっていたセイルフィッシュ(ニシバショウカジキ)スイムでのセールフィッシュの出現状況が年々悪くなって来ていて、今年はスペシャルトリップの開催を一時見合わせることにした直後だっただけに、二つ返事で、「興味あります!」と返信していた。

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<全盛期のカンクンのセールフィッシュ。100匹以上の群れに遭遇することもしばしばだった>

その後、何回もメッセージのやりとりを重ねた。最初は一人でリサーチに行くつもりだったが、「リサーチに参加したい!」という数名のゲストとともに、現地に赴いた。

まず初めに伝えておくが、昨今、SNSで情報を流すと、すぐに「どこですか?」と世界中から問い合わせが来る。容易に現地情報が手に入るようになり、急激に観光客が増えてしまう状況を、スリランカやトンガ、メキシコなどで目の当たりにしてきた。だから、あまり詳しい情報はアップしないようにした方が良いのかもしれない。ゲストを募るのに、告知は必要だけど、そのことで、多くの海で、観光公害が発生している弊害に関しても、考えていかなければいけない時代だと思う。本当に難しい。

現地に来てみればわかることだが、特にここの海は、そうすべき理由がある。

結果から言うと、5日間海に出て、5日間、海中でストライプドマーリンに遭遇、撮影ができた。カンクンのセールフィッシュは、2011年から2017年までの遭遇確率は約6割程度。こちらは、もっと確率が低いものと思っていた。

しかし、ピーク時のセールフィッシュほど群れてはいないものの、ストライプドマーリンも多い時には、40匹弱が群れて捕食を行なっていた。セールフィッシュとの違いは、人に対しての警戒度。明らかにセールフィッシュよりも、神経質。

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<多勢に無勢?セールフィッシュのときは、個体数が多いので、ダイバーがいてもお構い無しで捕食に来ていたことが多かった>

ベイトボールに人が群がってしまうと、あっという間に諦めて泳ぎ去っていく。だから、止まっているベイトボールを見つけた場合の、距離の取り方は、セールフィッシュ以上に慎重に行わなければいけないようだ。

ベイトボールに対して、ストライプドマーリンが捕食に入ってこれるように距離を保ち、捕食に入ってきたら、全員でなく、数名が距離を詰めて撮影、捕食行動が終わったら、すぐに身を引いて、また距離を取る。

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ヒットアンドアウエイを繰り返す必要がある。

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エントリーのさせ方もセールフィッシュとは違う。セールフィッシュは、ベイトボールの上を飛ぶグンカンドリの鳥山の前に回り込んで、向かってくる正面にエントリーしていき、ベイトボールの頭を押さえて、追ってくるセールフィッシュと挟み撃ちにして、イワシたちの逃げ道を塞ぐ。

しかし、こちらのスタイルは、イワシのベイトボールの上に船を滑り込ませ、イワシも、マカジキも一瞬動きを止めた瞬間にエントリーさせることが多かった。
個人的には、プロペラの泡まみれになって、海中で見失ってしまうことも多くて、あまり慣れないやりかただったので、どうもしっくりこなかった。

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ストライプドマーリンも、セールフィッシュのように逃げ回るベイトボールを背びれで威嚇して怯ませるということをあまりしないようで、ストレートに逃げていくので追いつくのが困難な場合が多かった印象だ。セールフィッシュの場合は群れがジグザグに泳ぎ回るから、頑張れば追いつけることも多かった。

そういう意味では、イワシたちが観念して、動くのをやめたタイミングを見計らってエントリーすることがとても重要になってくる。

ベイトボールの上に立つ、グンカンドリの鳥山の規模は、カンクンのそれに比べると規模は小さいが、目印としては同じ働きをしている。

鳥山の立つ頻度は、明らかにこちらの方が数が多く、バショウカジキのピークだった2011年や2012年を彷彿とさせる。

カンクンでは、イルカと一緒に捕食してるのに何度か遭遇したが、ここでは、カリフォルニアアシカと一緒にベイトボールを追うシーンを頻繁に目する。最初はアシカに興奮していたが、そのうち、「アシカ邪魔」と思ってしまうくらいに、アシカだけのベイトボールになっていて、カジキが側によって来ない場合もある。

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これだけアシカが多かったのは、リサーチを初めてからでは、今年が初めてとのことだったので、来年はもしかしたら、それほど多く無い可能性もある。

今回、カジキの捕食シーンは、5回海に出て、5回とも遭遇できたが、他にも、様々な生物に遭遇した。シーラ(マヒマヒ)の捕食シーンや、1万匹はいるのではないかと言うほどのハジナガイルカの群れに遭遇したり、時期がまだ早いのだが、南下するザトウクジラ数頭にも遭遇したり、少し離れた海域では、シャチと1時間近く一緒に泳いだという情報も入ってきていた。

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リサーチで訪れたのだが、まさか、これほど魅力的な海だとは思わなかった。2019年度は、1ヶ月近く現地に滞在して、このシャチのリサーチも行なってみたいと思っている。

2019年度のストライプドマーリンスイム、ボートチャータースケジュール

1日目(金曜日)日本発 メキシコ・ラパス着 
  ラパス泊(空港〜ホテルまでは個人でタクシー手配・約200ペソ)
2日目(土曜日) 昼頃、車で移動(約4時間) 現地ホテル泊
3日目(日曜日)〜6日目(水曜日) 朝7時過ぎ出発でマーリンスイム
  海に出てるのは、約9時間  現地ホテル泊
7日目(木曜日) 少し早めにマーリンスイムに出発、
  早めに戻り、ラパスへ移動 ラパス泊
8日目(金曜日)ラパス発 日付変更線を超えて
9日目(日曜日) 日本着

の計10日間を予定しています。最終日は、海のコンディションなどによっては、外洋まで出ずに、内湾で、ペリカンなどの海鳥を撮影することになるかもしれません。

参考フライトスケジュールは
往路
エアロメヒコ57
14:25 成田ー13:20 メキシコシティ
エアロメヒコ2076
15:40 メキシコシティー17:05 ラパス
復路
エアロメヒコ2073
17:40 ラパスー21:00 メキシコシティ
エアロメヒコ58
1:55+1 メキシコシティー6:20+2 成田

Week0 11月8日(金)発〜11月日(日)着 (空席1)
Week1 11月15日(金)発〜11月24日(日)着 (現在満席)
Week2 11月22日(金)発〜12月1日(日)着 (現在満席)
Week3 11月29日(金)発〜12月8日(日)着 (1隻は満席)(2隻目は、空席3)

この3週間で船をチャーターして開催します。
1隻の募集人数は、最大5名。Week2 、Week3は、すでに1隻は、満席ですが、今後の参加希望状況によっては、2隻目をチャーターします。

ご興味のある方は、お問い合わせください。

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  • 越智隆治
    お久しぶりです、メールにてご返信させていただき...
  • 阿部一子
    越智さん、こんにちは 福岡でご一緒した阿部です...
  • 尾高大樹
    はじめまして、スリランカのホエールスイムに興味...
  • 高橋
    はじめまして。 きれいな写真ばかりで感動しまし...
  • 越智
    すみません、2017年の間違いです。訂正しまし...

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PICK UP

2018.02.02
ワープフィンの先端をカットした遠藤学オリジナル形状ワープフィンを使ってみた ワープフィンの先端をカットした遠藤学オリジナル形状ワープフィンを使ってみた ワープフィンの先端をカットした遠藤学オリジナル形状ワープフィンを使ってみた ワープフィンの先端をカットした遠藤学オリジナル形状ワープフィンを使ってみた ワープフィンの先端をカットした遠藤学オリジナル形状ワープフィンを使ってみた ワープフィンの先端をカットした遠藤学オリジナル形状ワープフィンを使ってみた ワープフィンの先端をカットした遠藤学オリジナル形状ワープフィンを使ってみた

長くワープフィンを愛用している。クジラやバショウカジキ、シャークダイビングなどは黒の一番硬いワープを使用。イルカ、アシカなど、一緒に泳いだり、回転したりする場合には、少し柔らかめの白のワープを使用している。フィンソックスを使わず、素足で履くので、かなり足にフィットしないと激痛が走ることもあり、なかなか他のフィンに移行できない。 黒を使う理由は、様々で 1/スキューバダイビングの場合は、撮影時にどこかに足をかけたりする場合に汚れたり、傷がつきやすい。なので、白はすぐ汚れてしまうから黒を使用。 2/クジラやバショウカジキなどは、直線で横に泳ぐ場合が多いので堅めの黒を使用。 3/タイガーシャークやスリランカでは、黒いフィンを使用することを奨励しているために黒を使用。 などあるため、黒のフィンを使用する頻度が一番高い。 あとはブレードの長さが、個人的には撮影時にフィンが映り込みにくい長さという感じ。 以前は、フィンのパワーに負けないように、走り込んだり、色々とトレーニングもしていたが、最近は忙しさもあり、ほとんどトレーニングができていない。それに、年齢的にも当然脚力も落ちて来ているんじゃないかな〜と思うところもあった。 そんなとき、以前パラオのデイドリーム取材でお世話になったガイドの遠藤学さんから連絡をもらい、「越智さんには是非使ってみて欲しい」というので、使ってみたのが、このワープフィンの先端を遠藤さん自らがカットしたオリジナルフィン。 遠藤学オリジナル形状フィンとでも言えばいいのか。正直、カットした部分は手作り感満載で、決して綺麗とは言えない。しかし、実際に、タイロケでのダイビングや、その後の奄美でのホエールスイムでも使用してみたところ、これがかなり使いやすかった。 どこが違うのかというと、説明は、以下のブログから https://sandwave.jp/2017/04/5379/ つまり、自分が使用してもこの記事で書いてあることと同じ感覚になるということです。感覚というか、実際に、ブレが無くなり、より自然にスムーズにフィンキックができます。これ、遠藤さんがガイド現役時代に、すっごくお世話になったから言っているわけではありません。「良いものは使う、悪いものは使えない」昔からはっきり物を言ってしまう僕なので、いくらお世話になったからって、お愛想で「これは使えます!」とは言いません。だって、下手したら、命に関わることでもありますからね。 ということで、僕は、白のワープフィンも、この形状にしてもらおうと思っています。 それにこれはあくまで噂でしかないですが、この形状で評判が上がれば、この形状のニューワープフィンが作られる可能性もあるみたいです。あくまで噂ですけど。遠藤学オリジナル形状ワープフィンがプロトタイプのガンダムだとしたら、ジムが量産されるってことですね(古い)。 従来のワープフィンに、プラスカット代で5000円ほど必要になりますが、今までワープフィンを使っていて、少しブレが発生すると感じている皆さまは、是非、新宿のサンドウェーブで遠藤さんにフィンをカットしてもらってください。 僕以外にも、激流の海を潜るガイドの人たちの間でも徐々に噂になってきてる、ある意味「プロ」が認めるフィンになりつつあるのかもしれません。 そのうち、「お、あなたも遠藤学モデルですね。通ですね〜」って海でやり取りするようになるかもですね。 P.S. この記事を書いた直後に遠藤さんから白のワープフィンをカットしたものが送られて来ました。次のアシカスイムで使用してみたいと思います。

参加者の声

スペシャルトリップに参加いただいたゲストの皆様からご感想をいただきました。
>>参加者の声

What's NITO THE BLUE?

INTO THE BLUEとは?

INTO THE BLUE では、写真家・越智隆治 が、バハマ、トンガ、フロリダ、マーシャル 、 タイ、フィリピン、南アフリカなどなど、取 材で訪れた各国での体験談や変り種情 報などを、写真や動画と一緒にブログ形 式でつづっています。

越智隆治プロフィール

世界中の海を自然環境をテーマに取材を続ける水中写真家。イルカと人の関係に興味を持ち、国内外の多くの海でイルカの撮影を行っている。
>>越智隆治プロフィール

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