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Fri 16
三陸ワカメの記事が、産経新聞1面と産経エクスプレスに同時掲載
2012.03.16

先日、岩手県大船渡市三陸町越喜来漁協での三陸ボランティアダイバーズのガレキ撤去作業をocean+αで取材したときに撮影した、養殖ワカメの出荷の記事が、本日の産經新聞朝刊1面と、産経エクスプレスの終面に、同時掲載されました。

21日に刈り入れと、出荷が予定されている越喜来のワカメ。津波後初出荷で、例年よりも高値で売れる予想。養殖漁業としては、津波後の初収益にもなるとあって、漁師さんたちの期待も大きいそうです。

ちなみに、水中のワカメ撮影で、写っているのは、一緒に取材に行った、ダイビング・コミュの寺山君です。新聞本紙1面掲載デビュー?

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左が、産経新聞、右が産経エクスプレスです。

Thu 15
出版、おめでとうございます
2012.03.15

昨日は、昔勤めさせてもらっていた、産經新聞の上司と食事をした。当時はデスク、今は写真報道局の局長。新聞社時代に、唯一人間としても、カメラマンとしても尊敬できる人だった。写真に対する思いを良く語り合った。言い合いもした。この人がいるから、ここにずっといても良いと感じていた。

当時の新聞社のカメラマンたちは、自分にとっては、「職人」だった。何でこんな事できるんだって驚きの連続だった。「職人」たちは、自分を売り込む事なんて苦手な人たち。ただ、黙々と、当然のように仕事をこなす。しかし、その仕事が時には本当に「神業」だった。それがめちゃくちゃかっこいいと感じた。

でも、自分は「職人」になることはできなくて飛び出した。もっともっと、好きなモノを撮り続けたいと思ったから。そんな事を考えながら、またその上司と、「カメラマンとは」というテーマで話合った。お店の営業時間が過ぎてしまたので、外に出されたけど、もしそれが無かったら、延々と語り合っていたかもしれない。

最後に、「お前もまだまだ熱いな」と笑われた。今の自分の撮影スタイルを知る人からすると、想像すらできないような一言。

今年、そんな上司が、撮り続けていた鎌倉をテーマにした本を出版した。「春夏秋冬 鎌倉めぐり」新人物往来社 文:宮田一雄、写真:渡辺照明。

「お前と違って、この年になって、やっと一冊出せたよ」と照れ笑いして、渡してくれた。「サインして下さいよ」と頼むと、「ああ、そうか」と言って、何かを書いてくれた。そのサインを探したのだけど、どこにも見当たらない。「あれ?サイン無いですよ」と訪ねると「前じゃないよ、後ろだよ」と言われ、裏表紙の内側を覗くと、「越智隆治様 これからもよろしく。やっと一冊出せました。渡辺照明」と本当に小さな文字で遠慮がちに書かれていた。

出版、おめでとうございます。

Tue 13
岩手での最終日は、ファンダイビング
2012.03.13

3月12日、岩手での最終日は、作業ではなくて、ファンダイビングのポイントとしてくまちゃんが利用している、同じ越喜来の浪板海岸を潜らせてもらった。

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希望としては、"多くの生命に満ちた海"をイメージして撮影したかったのだけど、実際には、水温4度の海中は、寒過ぎて魚の姿はまったく見れず(笑)。海中で目につくのは、青々と茂ったアオサとアマモの森ばかり。

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しかし、そのアマモも、生え変わりの時期らしく、茶色く変色したものが目立つ。別に例年の事であって、この時期の普通の海中の状況なのだけど、海の中の生命を撮影するにはタイミングの悪い時期だった。

「やっぱり一番生命に溢れている時期は、秋ですね〜」とくまちゃん。

ありゃ〜、そうだったのか〜。でも、今回は3月11日に、この地にいて、潜る事ができただけで、自分にとっては大きな意義があったと感じる。

そういう海中の生物の情報も含めて、今後もこの海に通い、撮影する機会が持てればとは思う。

この海岸の防波堤も津波によって、崩壊し、まるで海底遺跡のごとくに海中に横たわっていた。そんな中にも生き物の姿を探して撮影していたのだげど、なんだかホヤがピグモンの顔みたいに見えるな〜と思っていたら、崩れた防波堤に付着するウニと防波堤の形も、びっくり顔みたいに見えてきた。

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そんな事でも考えて気を紛らわさないと、冷た過ぎる水温。しかし、ガレキ撤去作業ではなくて、岩手で初めてファンダイビングで潜らせてもらった事は、大きな意義があったと感じる。

ocean+αの取材で一緒に訪れた寺山君と、岩手のくまちゃんハウスを離れる段になって、急に吹雪くように雪が降り始めた。大粒の雪が吹き付ける中で、くまちゃんや、最後まで残っていたボランティアメンバーと一緒に最後の記念撮影を行なった。

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ご苦労様でした。これからもたまに、顔を出します。これからもよろしくね。

Sun 11
津波から1年。それぞれの思い
2012.03.11

今日も岩手の大船渡市三陸町越喜来の泊漁港で、三陸ボランティアダイバーズによるガレキ撤去作業が行なわれた。

Ocean+αの取材2日目、まず最初に撮影したのは、去年11月に種植えした養殖ワカメの成長した様子の水中撮影。大きく成長したワカメは、3月15日くらいから出荷を始める予定だそうだ。

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この地域の養殖業としては、震災後初めての収益になる大切なワカメ。多くの人が買ってくれればと願う。

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ガレキ撤去作業は、この日は午前中で終了した。午後には、ボランティアのメンバーと漁師さんとで、花束を海に手向け、手を合わせた。

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海中作業を終えた後は、寺山君と一緒に三陸ボランティアダイバーズのメンバーと別れて、陸前高田の慰霊祭を取材した。岩手県として行なう慰霊祭としては、最大の規模だったそうだ。2時46分には、1分間の黙祷が捧げられた。

忘れてはいけない日。

Sun 11
岩手、水温4度の海中で、ガレキ撤去作業
2012.03.11

3月10日、時折雪がちらつく曇天。大船渡市の泊漁港で、三陸ボランティアダイバーズ14人(潜水部隊8人(Ocean+αの2名含む)と引き上げ部隊6人)が、漁師さんに船を出してもらい、海中のガレキ撤去作業を行なった。

Ocean+αとしての初取材は、この海中ガレキ撤去作業取材になった。水温は4度。一昨日まで暖かいフィリピンのセブ島でロケを行なっていた、寒さに弱い軟弱な自分にとって、この水温差だけで、精神的に堪え難い。

しかし、彼らはこんな水温でも、1年前のあの日以降、ガレキの撤去作業を延々と続けている。自分だけ弱音を吐くわけにはいかない。

潜水作業は、水深5mと浅い湾口周辺で2回行なわれた。作業時間は60分を予定していたのだけど、40分を過ぎたあたりから、寒過ぎて、特にカメラを操作する指先が痛みで堪え難くなってきた。撮影を続けながらも、ダイブコンピューターを見ながら早く時間が過ぎてくれと願い続けるが、10分はたったかなと再度コンピューターに目をやっても、5分も経過していなかった。

1年もたち、相当に撤去作業を行なっていても、まだまだ海中にはガレキが山のように残っている場所がある。

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60分が経過。リーダーのくまちゃんが、作業を中止し、僕に目を向けた。「これで上がれる」と思ったのだが、作業後、くまちゃんは、マクロレンズを装着した水中カメラを持つ僕のために、小さな生物を探し始めた。

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うねりもあり、指の感覚が無くてフォーカスが調整できないから、置きピンにして撮影を行なった。

周囲には、コンブなどの海藻が生い茂り、海中に春の訪れを伝えている。しかし、この時期が実は1年中で一番水温が低い。ドライスーツに身を包んでいても、70分も潜っていれば、この水温に慣れていない自分は、その冷たさに身も心も折れそうになった。

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1年前、こんな冷たい水が津波となって押し寄せ、全てを飲み込んでいったのかと考えると、何とも言えない心境になった。だから、途中でリタイヤだけはしないと決めて潜り続けた。皆も潜り続けていたのだから。

1本目、70分以上のダイビングを終えて、感覚の無くなった手をお湯に浸し、港に張られたテントの中で皆で暖を取った。皆の前で「2本目、どうしようかな」と弱音を吐いていたけど、心の中では「潜る」事しか考えていなかった。

結局2本目も70分以上のダイビングになった。

3月11日の今日も、潜水作業は続く。

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INTO THE BLUE では、写真家・越智隆治 が、バハマ、トンガ、フロリダ、マーシャル 、 タイ、フィリピン、南アフリカなどなど、取 材で訪れた各国での体験談や変り種情 報などを、写真や動画と一緒にブログ形 式でつづっています。

越智隆治プロフィール

世界中の海を自然環境をテーマに取材を続ける水中写真家。イルカと人の関係に興味を持ち、国内外の多くの海でイルカの撮影を行っている。
>>越智隆治プロフィール

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