PHOTOGRAPHER’S DIARY

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Thu 15
出版、おめでとうございます
2012.03.15

昨日は、昔勤めさせてもらっていた、産經新聞の上司と食事をした。当時はデスク、今は写真報道局の局長。新聞社時代に、唯一人間としても、カメラマンとしても尊敬できる人だった。写真に対する思いを良く語り合った。言い合いもした。この人がいるから、ここにずっといても良いと感じていた。

当時の新聞社のカメラマンたちは、自分にとっては、「職人」だった。何でこんな事できるんだって驚きの連続だった。「職人」たちは、自分を売り込む事なんて苦手な人たち。ただ、黙々と、当然のように仕事をこなす。しかし、その仕事が時には本当に「神業」だった。それがめちゃくちゃかっこいいと感じた。

でも、自分は「職人」になることはできなくて飛び出した。もっともっと、好きなモノを撮り続けたいと思ったから。そんな事を考えながら、またその上司と、「カメラマンとは」というテーマで話合った。お店の営業時間が過ぎてしまたので、外に出されたけど、もしそれが無かったら、延々と語り合っていたかもしれない。

最後に、「お前もまだまだ熱いな」と笑われた。今の自分の撮影スタイルを知る人からすると、想像すらできないような一言。

今年、そんな上司が、撮り続けていた鎌倉をテーマにした本を出版した。「春夏秋冬 鎌倉めぐり」新人物往来社 文:宮田一雄、写真:渡辺照明。

「お前と違って、この年になって、やっと一冊出せたよ」と照れ笑いして、渡してくれた。「サインして下さいよ」と頼むと、「ああ、そうか」と言って、何かを書いてくれた。そのサインを探したのだけど、どこにも見当たらない。「あれ?サイン無いですよ」と訪ねると「前じゃないよ、後ろだよ」と言われ、裏表紙の内側を覗くと、「越智隆治様 これからもよろしく。やっと一冊出せました。渡辺照明」と本当に小さな文字で遠慮がちに書かれていた。

出版、おめでとうございます。

Tue 13
岩手での最終日は、ファンダイビング
2012.03.13

3月12日、岩手での最終日は、作業ではなくて、ファンダイビングのポイントとしてくまちゃんが利用している、同じ越喜来の浪板海岸を潜らせてもらった。

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希望としては、"多くの生命に満ちた海"をイメージして撮影したかったのだけど、実際には、水温4度の海中は、寒過ぎて魚の姿はまったく見れず(笑)。海中で目につくのは、青々と茂ったアオサとアマモの森ばかり。

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しかし、そのアマモも、生え変わりの時期らしく、茶色く変色したものが目立つ。別に例年の事であって、この時期の普通の海中の状況なのだけど、海の中の生命を撮影するにはタイミングの悪い時期だった。

「やっぱり一番生命に溢れている時期は、秋ですね〜」とくまちゃん。

ありゃ〜、そうだったのか〜。でも、今回は3月11日に、この地にいて、潜る事ができただけで、自分にとっては大きな意義があったと感じる。

そういう海中の生物の情報も含めて、今後もこの海に通い、撮影する機会が持てればとは思う。

この海岸の防波堤も津波によって、崩壊し、まるで海底遺跡のごとくに海中に横たわっていた。そんな中にも生き物の姿を探して撮影していたのだげど、なんだかホヤがピグモンの顔みたいに見えるな〜と思っていたら、崩れた防波堤に付着するウニと防波堤の形も、びっくり顔みたいに見えてきた。

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そんな事でも考えて気を紛らわさないと、冷た過ぎる水温。しかし、ガレキ撤去作業ではなくて、岩手で初めてファンダイビングで潜らせてもらった事は、大きな意義があったと感じる。

ocean+αの取材で一緒に訪れた寺山君と、岩手のくまちゃんハウスを離れる段になって、急に吹雪くように雪が降り始めた。大粒の雪が吹き付ける中で、くまちゃんや、最後まで残っていたボランティアメンバーと一緒に最後の記念撮影を行なった。

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ご苦労様でした。これからもたまに、顔を出します。これからもよろしくね。

Sun 11
津波から1年。それぞれの思い
2012.03.11

今日も岩手の大船渡市三陸町越喜来の泊漁港で、三陸ボランティアダイバーズによるガレキ撤去作業が行なわれた。

Ocean+αの取材2日目、まず最初に撮影したのは、去年11月に種植えした養殖ワカメの成長した様子の水中撮影。大きく成長したワカメは、3月15日くらいから出荷を始める予定だそうだ。

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この地域の養殖業としては、震災後初めての収益になる大切なワカメ。多くの人が買ってくれればと願う。

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ガレキ撤去作業は、この日は午前中で終了した。午後には、ボランティアのメンバーと漁師さんとで、花束を海に手向け、手を合わせた。

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海中作業を終えた後は、寺山君と一緒に三陸ボランティアダイバーズのメンバーと別れて、陸前高田の慰霊祭を取材した。岩手県として行なう慰霊祭としては、最大の規模だったそうだ。2時46分には、1分間の黙祷が捧げられた。

忘れてはいけない日。

Sun 11
岩手、水温4度の海中で、ガレキ撤去作業
2012.03.11

3月10日、時折雪がちらつく曇天。大船渡市の泊漁港で、三陸ボランティアダイバーズ14人(潜水部隊8人(Ocean+αの2名含む)と引き上げ部隊6人)が、漁師さんに船を出してもらい、海中のガレキ撤去作業を行なった。

Ocean+αとしての初取材は、この海中ガレキ撤去作業取材になった。水温は4度。一昨日まで暖かいフィリピンのセブ島でロケを行なっていた、寒さに弱い軟弱な自分にとって、この水温差だけで、精神的に堪え難い。

しかし、彼らはこんな水温でも、1年前のあの日以降、ガレキの撤去作業を延々と続けている。自分だけ弱音を吐くわけにはいかない。

潜水作業は、水深5mと浅い湾口周辺で2回行なわれた。作業時間は60分を予定していたのだけど、40分を過ぎたあたりから、寒過ぎて、特にカメラを操作する指先が痛みで堪え難くなってきた。撮影を続けながらも、ダイブコンピューターを見ながら早く時間が過ぎてくれと願い続けるが、10分はたったかなと再度コンピューターに目をやっても、5分も経過していなかった。

1年もたち、相当に撤去作業を行なっていても、まだまだ海中にはガレキが山のように残っている場所がある。

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60分が経過。リーダーのくまちゃんが、作業を中止し、僕に目を向けた。「これで上がれる」と思ったのだが、作業後、くまちゃんは、マクロレンズを装着した水中カメラを持つ僕のために、小さな生物を探し始めた。

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うねりもあり、指の感覚が無くてフォーカスが調整できないから、置きピンにして撮影を行なった。

周囲には、コンブなどの海藻が生い茂り、海中に春の訪れを伝えている。しかし、この時期が実は1年中で一番水温が低い。ドライスーツに身を包んでいても、70分も潜っていれば、この水温に慣れていない自分は、その冷たさに身も心も折れそうになった。

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1年前、こんな冷たい水が津波となって押し寄せ、全てを飲み込んでいったのかと考えると、何とも言えない心境になった。だから、途中でリタイヤだけはしないと決めて潜り続けた。皆も潜り続けていたのだから。

1本目、70分以上のダイビングを終えて、感覚の無くなった手をお湯に浸し、港に張られたテントの中で皆で暖を取った。皆の前で「2本目、どうしようかな」と弱音を吐いていたけど、心の中では「潜る」事しか考えていなかった。

結局2本目も70分以上のダイビングになった。

3月11日の今日も、潜水作業は続く。

Fri 09
WEB-LUEのフィリピンロケ、終了。そしてOcean+αのロケで岩手へ
2012.03.09

モデル3人とのBLUE CORALロケも昨日で終了して、今日の飛行機で帰国する。ジンベエ狙いのハードな日々が続いたけど、7日間オズロブのジンベエ狙いで現地に入り、結果7日間とも、ジンベエに遭遇した。遭遇率は100%。

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いつまでこの状況が続くのかはわからないけど、少なくとも、去年の9月から餌付けが行なわれて、今に至るまで、ジンベエザメがいなかった日というのは、ほとんど無いそうだ。

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取材が忙しくて、まだWEB-LUEでは発表していないけど、ダイビング・コミュとスキューバダイビング・jpとWEB-LUEが一緒になって、Ocean+αというダイビングの総合サイトを作ることになった。

今回の取材はWEB-LUEとして行なったけど、この記事の公開は、そのOcean+αで行なうことになるだろう。

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4月のマリンダイビングフェアでも、Ocean+αとして、ブースを出すことになっている。

詳しくは、またお知らせするとして、今日フィリピンから帰国し、その足でOcean+αの初取材として、岩手へと向かう。

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  • 越智隆治
    お久しぶりです、メールにてご返信させていただき...
  • 阿部一子
    越智さん、こんにちは 福岡でご一緒した阿部です...
  • 尾高大樹
    はじめまして、スリランカのホエールスイムに興味...
  • 高橋
    はじめまして。 きれいな写真ばかりで感動しまし...
  • 越智
    すみません、2017年の間違いです。訂正しまし...

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PICK UP

2018.02.02
ワープフィンの先端をカットした遠藤学オリジナル形状ワープフィンを使ってみた ワープフィンの先端をカットした遠藤学オリジナル形状ワープフィンを使ってみた ワープフィンの先端をカットした遠藤学オリジナル形状ワープフィンを使ってみた ワープフィンの先端をカットした遠藤学オリジナル形状ワープフィンを使ってみた ワープフィンの先端をカットした遠藤学オリジナル形状ワープフィンを使ってみた ワープフィンの先端をカットした遠藤学オリジナル形状ワープフィンを使ってみた ワープフィンの先端をカットした遠藤学オリジナル形状ワープフィンを使ってみた

長くワープフィンを愛用している。クジラやバショウカジキ、シャークダイビングなどは黒の一番硬いワープを使用。イルカ、アシカなど、一緒に泳いだり、回転したりする場合には、少し柔らかめの白のワープを使用している。フィンソックスを使わず、素足で履くので、かなり足にフィットしないと激痛が走ることもあり、なかなか他のフィンに移行できない。 黒を使う理由は、様々で 1/スキューバダイビングの場合は、撮影時にどこかに足をかけたりする場合に汚れたり、傷がつきやすい。なので、白はすぐ汚れてしまうから黒を使用。 2/クジラやバショウカジキなどは、直線で横に泳ぐ場合が多いので堅めの黒を使用。 3/タイガーシャークやスリランカでは、黒いフィンを使用することを奨励しているために黒を使用。 などあるため、黒のフィンを使用する頻度が一番高い。 あとはブレードの長さが、個人的には撮影時にフィンが映り込みにくい長さという感じ。 以前は、フィンのパワーに負けないように、走り込んだり、色々とトレーニングもしていたが、最近は忙しさもあり、ほとんどトレーニングができていない。それに、年齢的にも当然脚力も落ちて来ているんじゃないかな〜と思うところもあった。 そんなとき、以前パラオのデイドリーム取材でお世話になったガイドの遠藤学さんから連絡をもらい、「越智さんには是非使ってみて欲しい」というので、使ってみたのが、このワープフィンの先端を遠藤さん自らがカットしたオリジナルフィン。 遠藤学オリジナル形状フィンとでも言えばいいのか。正直、カットした部分は手作り感満載で、決して綺麗とは言えない。しかし、実際に、タイロケでのダイビングや、その後の奄美でのホエールスイムでも使用してみたところ、これがかなり使いやすかった。 どこが違うのかというと、説明は、以下のブログから https://sandwave.jp/2017/04/5379/ つまり、自分が使用してもこの記事で書いてあることと同じ感覚になるということです。感覚というか、実際に、ブレが無くなり、より自然にスムーズにフィンキックができます。これ、遠藤さんがガイド現役時代に、すっごくお世話になったから言っているわけではありません。「良いものは使う、悪いものは使えない」昔からはっきり物を言ってしまう僕なので、いくらお世話になったからって、お愛想で「これは使えます!」とは言いません。だって、下手したら、命に関わることでもありますからね。 ということで、僕は、白のワープフィンも、この形状にしてもらおうと思っています。 それにこれはあくまで噂でしかないですが、この形状で評判が上がれば、この形状のニューワープフィンが作られる可能性もあるみたいです。あくまで噂ですけど。遠藤学オリジナル形状ワープフィンがプロトタイプのガンダムだとしたら、ジムが量産されるってことですね(古い)。 従来のワープフィンに、プラスカット代で5000円ほど必要になりますが、今までワープフィンを使っていて、少しブレが発生すると感じている皆さまは、是非、新宿のサンドウェーブで遠藤さんにフィンをカットしてもらってください。 僕以外にも、激流の海を潜るガイドの人たちの間でも徐々に噂になってきてる、ある意味「プロ」が認めるフィンになりつつあるのかもしれません。 そのうち、「お、あなたも遠藤学モデルですね。通ですね〜」って海でやり取りするようになるかもですね。 P.S. この記事を書いた直後に遠藤さんから白のワープフィンをカットしたものが送られて来ました。次のアシカスイムで使用してみたいと思います。

参加者の声

スペシャルトリップに参加いただいたゲストの皆様からご感想をいただきました。
>>参加者の声

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INTO THE BLUE では、写真家・越智隆治 が、バハマ、トンガ、フロリダ、マーシャル 、 タイ、フィリピン、南アフリカなどなど、取 材で訪れた各国での体験談や変り種情 報などを、写真や動画と一緒にブログ形 式でつづっています。

越智隆治プロフィール

世界中の海を自然環境をテーマに取材を続ける水中写真家。イルカと人の関係に興味を持ち、国内外の多くの海でイルカの撮影を行っている。
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