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明日、トンガへ出発する。いつも長期でいなくなる前には、自分しか食べない物を冷蔵庫に残していかないように、ちょっと無理してお腹に詰め込んでいたのだけど、最近は、そういう暴食も控えないと、と思っている。
・・・なんだけど、この日も夕食で「ちち、キムチ食べちゃってよ。ちちしか食べないから」と妻に言われて、もう結構お腹いっぱいだったんだけど、「わかったよ・・・」と言って、冷蔵庫からキムチを持ってきて、食べることにした。
その食卓での会話?。
妻が、まったく勉強したがらない二男の颯友(小2)に、ちょっとは宿題とかしなさいよねとか、チャレンジ(赤ペン先生)しなさいと、言っただけで、颯友がキレた。
キレた、と言っても、「いやだ〜!勉強いやだ〜!」と床に突っ伏して号泣しはじめるだけなんだけど。
好きな事はとことんやるけど、嫌いな事はとことんやらない。それが奴の主義のようで、まあ、他の子もそんななのかもしれないが、兄の海友は、たとえ嫌いでもこんなに拒絶する事は無かった。
最初は苦笑していたのだけ、あまりにも、「いやだ〜!いやだ〜!」と叫び続けるので、さすがに親として、なさけなくなり、近寄って、颯友の顔をあげ、「お前、いい加減にしろよな、勉強しろ!」と言うと、泣き顔で、「は〜い」と返事をするのだけど、どうも嘘泣きっぽい。
「それから、男なのに、そんな事でいちいち泣くな!」とさらに顔を近づけて、続けて言うと、「は〜い」と返事をした後に、「うぇ、うぇ〜」と急に、吐きそうな様子。
やっぱり本気泣きで、泣き過ぎて、嘔吐しそうなのかと思って、一瞬躊躇したが、「うぇ、キ、キムチ臭い〜、パパがキ、おぇ、ううぇ〜〜、キム、キムチ臭い〜」と口を押さえてマジで吐きそうな様子。
「こいつ、冗談か」と言うと、妻が、「子供たち、本当に匂いに敏感だから、まじで吐くかもよ」。
「おいおい、泣きながら、そんなところで、吐くなよな〜」。
「おぇ、うぇ〜〜。キ、キムチ臭い〜、キムチだめ〜、うぇ、うぇ〜」と泣き叫びながら、キッチンにいた妻の後ろに逃げ込む。
やらなければいけない赤ペン先生は、僕が座ってるテーブルのすぐ側に置いてある。
「もう、いいから、早くチャレンジやりなさい!」と妻がしかるのだが、渋々こっちに少し近づいただけで、
「だ、だめだ〜、キムチがキムチが〜、パパがキムチが、臭い〜、おぇ〜、うぇ〜ん。ママチャレンジ取ってきて〜」とキッチンに逆戻りして、また突っ伏して泣き叫ぶ。
あまりの泣き叫び具合に、叱っているにも関わらず、こっちも、もうおかしくて笑わずにはいられなくなってしまったのだけど、(いかん、いかん、ちゃんと叱らないと)と思い席を立ち、颯友に接近すると、
「ぎゃ〜〜!!キムチ〜、パパキムチ〜!」と言って逃げ出す。
(こ、こいつは〜)と思っていると、
「さすがに、ママも腹立ってきたよ!」と妻。(そりゃあ、そうだろ、そうだろう。言ってやって)と同意していると、
「パパはキムチ臭いかもしれなけど、キムチ好きな人は沢山いるんだからね!いい加減にしなさよ〜!キムチに失礼よ!」
(ち、違うだろ〜)
と言っても逃げ回るのをやめない颯友に、兄の海友が、「き〜むち〜だぞ〜」と言って、僕が食べ終わったキムチを乗せていた皿を近づけようとする。つまり、キムチ臭いパパと、キムチの匂いのする皿に挟まれる状態に。
「やだ〜!やだ〜!うぇ〜、おぇ〜!」
「もう、いいから、お前もやめろ!」と海友を制止して、「とにかく、離れるから、早く、赤ペン先生やれよ」と言ってる目の前で、海友が
「パパ、見て、オレ奇麗にブリッジできるようになったんだよ、ほら!」と言ってブリッジをし始める。「お〜、す、すごいじゃん」とその突飛な行動に一瞬ひるむ僕。しかし、それに気づいた颯友が、急に泣くのをやめて、ブリッジする兄のお腹をくすぐろうとする。
「おい!やめろよ!」と海友。くすぐろうとした颯友は、ついさっきまでキムチ臭い〜と泣き叫んでいた事を完全に忘れているかのように、「きゃは〜!」とか言いながら、ブリッジしようとする兄に全力でちょっかい出そうと夢中になっている。
颯友、・・・・どんだけ、気持ちの切り替えが早いんだよ。そこで、急にブリッジする海友も海友だけど、まあ、おかげで落ち着いて、急に勉強始めたから良かったけどさ。
明日からトンガ行ってきます。
バハマから戻ってきて、すぐに神子元ロケに出かけた。長男の海友が、バハマから帰る前に行ってきた、林間学校で、まぶたをアブに刺されて、腫れ上がって大変だったという話をいの一番に聞かされてから、神子元へ向かった。
神子元ハンマーズに到着したら、オーナーガイドの真君に、「ご家族も連れてきて弓ケ浜で遊んでもらえば良かったですね」と言われたけど、まあロケ期間中に海友はジュニアリーダー合宿というのがあって、日程的には来れなかったんだけど。
これは、その神子元ロケから戻ってきてから、最初に聞かされた話。
アブに刺された箇所の腫れもひいて、僕が神子元に出かけた翌日、テニススクールに出かけた海友。で、何故か刺されたまぶたが、また腫れ上がってしまった海友は、テニスのコーチに連れられて、スクール半ばで家に戻ってきた。それが6時少し前。
「もしかしたら、アブの針が残っているかもしれないから、一応、病院に行って見てもらった方がいいですよ」とコーチに言われた妻は、急いで眼科医を探すが、どこも6時で診療を終了するという告知だったので、慌てて一つの病院に電話して事情を説明すると、「じゃあ、すぐに連れて来て下さい。待ってるから」と言われたので、海友を連れてい急いで病院に行こうとしたときに、車は僕が神子元に乗って行ってるということに気がついた。
慌てて、海友に、「自転車で一緒に行くよ!」と言い、二男の颯友に、「颯友はお留守番してて」と言うと、
「おらも行く〜!」と颯友も着いてくる事になった。
そのため、全力疾走で病院まで自転車をこぐ3人。先頭にまぶたを腫らした海友、真ん中に妻、そして後ろから二男の颯友が着いて行く。しかし、その時妻の後方から突然「ママ〜、鼻血でた〜」という颯友の声。
振り返ると、鼻から血を流し、それを止血するために、交互に鼻を拭いていた手は血だらけ状態で、自転車をこぐ颯友の姿が。
「きゃ〜!何でもっと早く言わないの!」と慌てて自転車を止めて颯友にかけより、ティッシュで止血する。
「だって、急いでるから」と鼻血を出しながら答える颯友。
前方からは、まぶたを腫らした海友が「ママ〜、病院しまっちゃうんじゃないの〜」と不安気な声で呼びかけてくる。
妻は鼻血の処理をしながら、「海友はいいから、そのまままっすぐ病院に突き進みな!」と指示を出す。言われた通りに真っすぐ自転車を漕ぐ海友は、しかし、実は病院がどこにあるかわからない。
「颯友の鼻血の止血を済ませて、どうにか海友に追いついて、病院にも間に合ったんだよ。針も残ってなくてほっとしたよ〜。でも、あの瞬間は、ほんとコントみたいだったよ。ね、颯友」と笑いながら報告する妻。
僕の家庭には、なぜ、こう、もっと、「すごいじゃ〜ん!」と感動できるような、オレはいい成績取ったんだぜ的な、・・・オレ頑張ったんだぜ的な報告が無いのだろうか。
まあ、そんな妻と息子たちの話を聞きながら、「すごい(面白い)じゃ〜ん!」とは言ってるんだけど。
今日はジュニアリーダー合宿から、長男の海友が戻って来る。
まぶたの腫れ、再発してなければいいけれど・・・。