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INTO THE BLUE

Photographer`s Diary Kingdom of TongaWhale Swim

2006年08月15日

2006年トンガホエールスイム3rd week 次々に忍び寄る魔の手

2006年トンガホエールスイム3rd week 次々に忍び寄る魔の手 | Kingdom of TongaWhale Swim | Photographer`s Diary | イルカやクジラと泳ごう INTO THE BLUE

16日目木曜日。今日は朝から天気が良い。風も穏やかだ。これならクジラも探しやすい。今日も頑張ってクジラを探そうと朝食を食べていたら、エミさんが「なんだかペアウババウから電話があって、帰りの飛行機、7人がダブルブッキングになっていて、午前中の便に乗れないから、午後の便になるってメッセージを受けたんだけど」。(えっ、何?聞こえない、聞きたくないそんなの・・・)。と思ってみたところで始まらない。僕は部屋に戻って慌ててペアウババウのオフィスに電話して、マネージャーのモナに連絡を取った。写真は、あまりに天気が良くてゲリラのような格好で、日差しを避ける2人乗船のメンバーたち(撮影:moriko)

「ハイ、タカ、元気?」、「・・・・・」彼女はまったくスペシャルフライトの無くなった件は気にしていないようだ。というか忘れているに違いない。そんなことはもう今更どうでも良い。今は帰りの便に関して確認をしなくては。「あの、僕らのグループ7人がダブルブッキングになってるってことだけど、本当?」。「ええ、そうよ。でも心配しないで、午後の便で全員乗れるから」。「そうじゃないよ。午後の便だと、エアニュージーランドのコネクティングに間に合わないでしょ」。「あら、そうなの?エアニュージーのフライト時間は何時か知ってる?」「・・・」。(そんなの航空会社なんだから自分で調べてよ)と思った。「とにかく、午後の便じゃ、全員飛行機に乗れなくなっちゃうんだよ」。「わかったわ、じゃあ今日の午後までに何とかしておくから、はっきりしたらホテルに連絡入れておくわね」。「本当に、本当に大丈夫なの?」。「大丈夫、心配ないわよ」。って言われても、もう安心なんかできない。当日、全員が飛行機へのチェックインを済ませるまでは安心できない。トンガの国内線はそんな航空会社だ。

気を取り直して海へ。この日はエミさんが2人乗船、僕が4人乗船、トニーが8人乗船の船に乗り込みクジラを探す。最初に出て、外洋を探した2人乗船の船長のオンゴから、外洋ではまったくクジラを見ないと連絡が入ってきた。僕らも今日は透明度の良い外洋でクジラを探そうと思ったが、変更して昨日の親子のいたエリアを捜索することにした。広い海域でまったくブローが見当たらない。クジラたちは一体どこへ行ってしまたんだろうって感じだ。

それでもゆっくりとボートを移動させながら全員で周囲を見渡す。と、突然狩野さんが「ブロー!」と叫び声をあげた。数百メートル先にブローが見えた。ゆっくりと接近する。どうやら親子のようだ。母親は海中で休んでいて、子供だけが水面に浮上してきている。その様子からして、どうやら昨日僕らが2番目に泳いだ親子のようだ。

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一度エントリーをしてみると、昨日より透明度が良いせいか、水中に顔をつけるなり母親クジラの巨体が目の前にあるのが確認できた。これなら楽だ。最初のエントリーはあまりに近かったせいもあるのだが、母親クジラはすぐに移動を始めてしまった。しかし、水中で完全に昨日と同じ親子だと確認した直後、僕は2人乗船と8人乗船の船に無線連絡を入れた。「まだ昨日の午後のように止まってくれないけど、止まってくれるようになったら連絡するよ。それに昨日よりかなり透明度が良いので、撮影もしやすいと思うよ」と伝えた。その後、何度かエントリー。親子はすぐに慣れてくれたようで、午前中からもうほとんど僕らが入水しても、母親は水中で眠っているし、子供はその間何度も水面に息をしに浮上してきて僕らの近くを泳ぎ回った。そして、母親が息継ぎのために浮上して、移動する。その繰り返しだ。僕は「もう泳げるよ」と無線で再度連絡を入れた。トニーからも昨日8人乗船の船が最初に泳いだ親子を発見して今追走中との返事。しばらくはそちらでトライしてみるとのことだった。2人乗船のボートもそちらに近いということだった。ということで、しばらくは4人乗船のボートで親子を独占状態。他の船もまったく見当たらないので、順番待ちを気にすることも無く、途中でランチを食べたりしながら、何度もクジラたちと泳ぐことができた。もちろん透明度も高いので、ゲストも皆水中での撮影もできていたようだった。

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しばらくして、トニーから向こうの親子はなかなか止まってくれないので、こちらに向かうという無線が入った。僕はいつでも来てくれてかまわないと返事をした。トニーは向こうの親子をエミさんの乗る2人乗りに任せて、こちらに向かうことになった。その間にも、こちらの親子は少しづつ透明度の高い海域に移動していたので、ますます撮影がしやすくなった。4人乗りのゲストの間にも余裕が感じられる。「昨日は8人乗船の方から、先にクジラと泳げたって無線が入ってきていたから、ちょっとあせってたんですよ」とモリコが本音をもらした。今日は表情に余裕が感じられる。2週目から連続参加のチエさんは「本当、私たちだけで泳がなきゃいけないんじゃ、疲れちゃうわよね~」とか言ってる。心配だったのは、まっちゃんのビデオの調子が原因不明でおかしくなっていたこと。おまけに僕のカメラのバッテリーが無くなってしまった。まあ、これは充電し忘れていた僕がいけないんだけど。まだ少しづつ何かが起こっている。

8人乗船の船が到着すると、先にそちらの2組を入れさせてあげた。次にまた僕らが入る。その間に、向こうの親子と泳いでいた2人乗船のエミさんから連絡が入る。「こちらもかなりの時間泳げました~」とのこと。「じゃあ、こちらをホエールソングに譲って、そちらに向かって大丈夫ですか?」と聞くと、すでにそちらのクジラには、蜜に群がるアリのように、他の会社のボートが集まってきているという。であれば、こちらに残って、フルークもこちらに移動して交替で泳いだ方が良いということになった。

で、フルークが来てからは4交替でクジラと泳ぐ。1回、1回がかなり長時間なので、待ってるのはちょっと辛いかな~とも思ったけど、全員が平等に見れているから皆も文句を言わずにいた。

結局、僕らは1日中この親子の側にいてクジラと泳ぐことも、撮影することもできた。明日は外洋で大人のクジラたちでも狙えればと皆で話していた。ホテルに戻ると、モナから全員が午前中のフライトに乗れるというメッセージが入っていた。

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