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2010年、トンガホーエルスイミング、気のない親子に悩まされる&オスのペア

8月19日(木)
北風、快晴。身体に当たる風は生暖かい。この日、トニーはプロティウス、エミさんはフルーク、僕はプナで海に出る。
プナは、今年はほとんどクジラが見られていない、ノースベイに行ってみることにした。北風で荒れているとは思ったのだけど、午後の方が風が上がる予報だったので、午前中に様子を見ておこうと思った。
案の定、北には船がまったく見当たらない。おまけに、ノースベイに入る入り口で、早速親子を発見した。
まだ11時前、これなら外洋に出て行かない限り、大人しくなるまでじっくり時間をかけられると思った。しかし、その時間の余裕がいけなかった。
最初はエスコートもついていて、時折子どもがブリーチングを見せてくれたりしていたが、一向に止まる気配がない。親子とエスコートは、移動を続け、ノースベイから、ホワイトパッチを通過して、トンガシカの外側を蛇行しながら、フンガ島のチャネルの中側へと移動を続けた。母親とエスコートは、まったく止まる気は無さそうだったので、諦めようかと思い始めていた。追跡時間はすでに1時間以上経過していた。

途中でエスコートが姿を消した。あのトリッキーな動きは、もしかしたら船ではなくて、エスコートから離れようとしていたからなのかもしれない。この考えがまた裏目に出た。おまけに、周囲にはこの親子以外にブローはまったく見当たらないのも、追跡を継続させた原因でもあった。
後で、トニーと写真で母親の背びれを確認したのだけど、この親子は,前日にトニーたちが遭遇した親子と一緒の個体だった。その日も同じようなトリッキーな動きをしていて、泳げなかったという。それがわかっていれば、もう少し早めに諦めていたかもしれなかった。

船が近づくと方向転換していただけだったのが、チャネルの中に入ると、今度は潜行して姿を消すと、かなり遠くに浮上したり、潜行した方向をはまったく違う方向から浮上したりするようになった。
結局、一度皆には入水してもらったが、結局姿を確認することはできなかった。最終的に、諦めたのは1時過ぎ。2時間以上もたっていた。
他の船に無線連句を入れるが、途切れ途切れで良く聞こえない。追跡途中でトニーとエミさんが会話中に「また〜?!」というトニーの声が聞こえていたので、多分またジンベエザメに会ったということかなと思ったら、案の定ジンベエザメに遭遇していた。それと同時に、トニーはペアにトライしているという連絡が入っていた。
その後、僕らは再度ノースベイの様子を見に行くが、北風がさらに強くなっていて、ノースベイは荒れ荒れだったために、捜索は断念した。
また、チャネルの北側に戻る。この頃には、すでに3時を過ぎていた。もうとっくに戻る時間になっていたプロティウスからは、チャネルを出たさらに南側で去年の子どもと母親らしきペアと泳げているという無線が入った。海中で休むときは、胸びれの白い部分しかはっきり見えないくらいの深さになってしまうが、浮上してくるとかなり好奇心が強いらしい。
北から南へ移動する間に、引き上げるプロティウスとすれ違った。こちらはすでに現場に到着しているフルークを目指して移動を続けた。到着するとすぐにペアがこちらに浮上してきたので、皆でエントリーした。
潜ると、15分くらいは浮上してこない。目をそらすと見失ってしまいそうになる。確かに、先に小さいサイズの個体が一度浮上して一度もう一頭の方に潜ってしばらくしてまた一緒に浮上する。確かに、去年生まれた子どもで、今年まだ親離れしていないように見えた。

子どもと思っていた方は、オスと確認できていた。しかし、"母親"と思っていた方は、浮上してものんびりしていて、お腹は確認できなかったのだけど、3度目くらいの浮上のときに、ペニスを出して浮上してくるのを確認した。
最初はサイズもあまり違わないから、"子ども"の方がペニスを出していたのかと思っていたのだけど、次に浮上した時にもやはり"母親"と思っていた方がペニスを出していた。どうやら"親子"ではなくて、"オスのペア"だった。

ペニスを出している瞬間も撮影できたし、何より、この日も全員が水中でクジラと泳ぐことができた。
それにしても、今週は、自分はあまり運が無い。僕の船一隻だったら、3日間ともクジラと泳げていなかったに違いない。それでも、3隻で連絡を取り合っているから、確実に皆にクジラを水中でみせれている。
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2011年4月に二見書房より出版して頂いた、写真集「Whales ! クジラ!大写真集」と8月に青菁社より出版して頂いた、「海からの手紙ー Message from the Sea」、発売中です。今現在は、今年3冊目になる予定の写真集作成に取りかかっています。 でも、忙しいから、来年になってしまうかも。。。
スペシャルトリップに参加いただいたゲストの皆様からご感想をいただきました。
>>参加者の声
INTO THE BLUE では、写真家・越智隆治 が、バハマ、トンガ、フロリダ、マーシャル 、 タイ、フィリピン、南アフリカなどなど、取 材で訪れた各国での体験談や変り種情 報などを、写真や動画と一緒にブログ形 式でつづっています。
世界中の海を自然環境をテーマに取材を続ける水中写真家。イルカと人の関係に興味を持ち、国内外の多くの海でイルカの撮影を行っている。
>>越智隆治プロフィール
世界中のダイビングディスティネーションをめぐり、取材した海の魅力などをメインに、紹介しているフリーのPDFマガジンです。是非ご覧ください。 http://www.web-lue.com/











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