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スペシャルトリップブログ

Mon 30
2010年トンガ、ホエールスイミング17日目。10個体目の親子。そして、「IKUMI」7日目
2010.08.30

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8月27日(金)、快晴。風は北から、相変わらず強く吹いている。しかし、1週目程ではない。

この日トニーはプロティウスで8時30分に出発。僕はフルーク、エミさんがプナで9時30分に海に出る。

ゲストの3人は、今回3日間とも、「IKUMI」しか見ていないとのことだった。それでも、3日間、クジラと泳げているのだから、ラッキーだと思う。でも、最終日、他のクジラも見たいというリクエストだったので、とにかく探すことにした。

最初に、ノースベイをチェックしに行くが、やはり今年は何もいなかった。そこから、フンガ島の外洋を南へと移動を続ける。途中、エミさんから電話が入り、トニーの乗船するプロティウスがまた「IKUMI」について泳いでいるという情報が入った。これで、7日目だ。しかも、ほとんど同じ場所で泳いでいるらしい。

このクジラの少ない状況で、「IKUMI」親子みたいな存在は本当に大きい。とにかく、「押さえ」は確保してあるから、ギリギリまで他のクジラを探したい。

トンガで、昨年亡くなったスキッパーのオンゴに教わった事は、「自分のクジラを探せ!」ということだった。彼は他の船からクジラを譲ってもらうのを、あまり好まなかった。もっと良いクジラを探してゲストに見せる。それが彼の信条だった。

だから、僕らも「自分のクジラ」を見つけたかった。もちろん、ゲストの人たちは、短い滞在で、「IKUMI」のように、毎日でも泳げるクジラがいた方がいいに決まっている。

だけど、何も見つからず、結局他の船の後に順番待ちすることほど、悔しいことは無い。それが今年のように、クジラの少ない年であってもだ。

頼むから、最終日に、別のクジラを見せてあげたい。そう思いながら遥か水平線まで目を凝らすけど、本当にブロー一つ見当たらない。やはり、このまま「IKUMI」の方まで行くしかないのかなと少し弱気になっていたときに、かなり遠くにブローを発見した。はっきり言って、定かではないくらいに遠く、スキッパーのノアに「あそこでブローが上がってる」と指差しても、「どこだかわからない」と言われる程だった。

とにかく、そのブロー目指してスピードを上げてもらった。おおよそ、この辺だろうという辺りで、スピードを緩めてもらう。周囲の水面に目を凝らす。しかし、何も上がって来ない。(もしかして、幻覚でも見てたのかも)という不安に襲われかけたとき、ノアが「親子だ!」と小さく叫んだ。

あのブローは母親のものだった。ブルーラグーンの外洋側の浅瀬で静かに身体を休めていた。しかし、問題なのはこれからだ。泳げるのか、泳げないのか。

船で追跡すると、母親はかなり大きくテールを上げて、海中に潜り込む。最初は多分その場でストップして休んでいるのではと思い、フットプリントの近くの海中を何度かチェックしてみるが、まったく姿が見えない。海底が見える程浅くて,透明度が高いにも関わらずだ。荒波の中、しばらくは、ブローと、母親の真っ直ぐに上げるテールを頼りに、追跡するしかなかった。海中で止まっている場所が確認できれば、透明度が高いから、必ず見れるはずだ。

何度も見失いながらも、やっと子クジラだけが一度浮上してきたのを確認した。スキッパーのノアが、その位置を見失わないように船を近づける。「この辺にいるはずだ」と彼が小声で告げ、僕らは入水して、彼の指示する方向に向かって泳いだ。

しばらくすると、青い海中に黒い影が見えてきた。親子が身体を休めていた。
海中にいるとき、子クジラはほとんど、母親の鼻先に乗っかるように、ぴったりくっついて甘えている感じが可愛かった。

しかし、子クジラが一度浮上してくると、母親もそれに合わせて浮上してきて、移動をしてしまう。

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何度もトライして、「IKUMI」のように、船と人に慣れてもらわなければと思い、見つけにくいこの親子に、その後2度ほどトライをする。行動はほぼ同じだけど、3度とも個体識別用に確認できる距離で撮影もできた。

母親も子クジラも、他の個体に比べて、黒い部分が多いので、「KUROSUKE」と名付けた。本当は「まっくろくろすけ」にしたかったんだけど。長過ぎるからやめた。

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「IKUMI」と泳ぎ終わったプナが,連絡を受けてこちらにやってきたので、乗船していたゲストの希望もあり、彼らにこの親子を任せて,今度は僕らが「IKUMI」の方に向かった。

プナが泳いだ後に、すでに、他に2隻が順番待ちをしていたので、彼らが泳ぐおを待って、エントリーした。

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これで、「IKUMI」と泳いだのは、7日目、(個人的には6日目)になった。これで、3週目の日本人ゲストの最終日が終了した。

本当にクジラは少ない。しかし、結果的には、このIKUMIのおかげもあり、毎日全員がクジラを水中で見ることができた。

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