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スペシャルトリップブログ

2015年9月のエントリー

Mon 28
2015トンガ・ホエールスイムweek7 最終週のクジラたち
2015.09.28

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week7初日の月曜日は、week6から残った2名を乗せて海に出る。2人にとっては、最終日。「シンガーが見たい」とのリクエストだったので、シングルの個体でもチェックでエントリーしたりしながら捜索を続けた。

最初に遭遇したのは、ペアとそれに絡む2頭のクジラ。ヒートランなのであけど、すでに勝者は決まっていて、そのペアにちょっかいを出しに来るオスたちって感じ。

メスはゆったり泳ぎ、時には僕らを振り返るように優雅に泳ぐ中、オスの方は後方から忍び寄る別のオスに、バックしながら、バブルカーテンを出し、テールで身体をはたくみたいな行動を見せた。

後半には、砂地でゆったり泳ぎ、まるでバハマのホワイトサンドリッジで泳いでいるような気分になった。とはいっても、砂地の水深は30mくらいだったけど。

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帰路、他のボートがシンガーと泳いでいるとの連絡を受けて、そちらに向かう。そちらの船のスキッパーからの情報では、水深6mくらいで止まって歌っているとのこと。

だいたい、潜れない人が、クジラのいる水深を5mとか、10mとかって感じてる場合って、実際にはその2倍から3倍深い場合が多い。これは12年間の経験からはっきり言えることだ。

だから、「多分、良くて10mから15mくらいにいるんだと思います」と伝えてエントリー。案の定、最初は20mくらい。歌いながら徐々に上がってはくるものの、せいぜい15mくらいまでだった。

透明度の悪い海域ではあったけど、それくらい上がってきてくれれば十分近くにシンガーを感じながら、歌を聴くことができた。

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その翌日、火曜日からは、week7のメンバーとのホエールスイミング。この週は3隻船を出して、岡田くん、ルコちゃん、自分がガイドとして乗船。

しかし、トンガでの最終グループは、初日から、自分が12年トンガに来て以来経験したことのないくらいの激しい土砂降りの悪天候に加えて、自分が信頼するスキッパー2人を欠く。という非常事態からスタート。

スキッパーのローが病気で入院、もう一名のスキッパーのナティは、操船するボートが、土砂降りが影響で動かなくなり、その修理のために場合によっては、4日間とも、海には出れない可能性もあると、初日の朝に告げられた。

「まじか!」まるで、勝敗のかかった重要な最終戦を、両エースストライカー欠場の状態で試合に挑む。そんな気分だった。同時に、頭の中では、この状況をどう打開するかを瞬時に考えていた。

とにかく、代替えのボートを探す。頭に浮かんだ何隻かの船とスキッパーへ、この状況を説明して、海に出てもらえるのかどうか。他の人に全てチャーターされてしまっていたら、当然その時点でお終い。

しかしラッキーなことに、何度か乗船したことがある船が空いているという。しかも、トンガ人で一番最初に、ババウでのホエールスイミングを始めたノサの弟のローリーがスキッパー。彼とも何度か一緒に海に出たことがある。スパーサブと呼ぶに相応しい腕の持ち主でもある。

その船に乗船して、通常より3時間遅い出港。

そんな状況ながら、8頭か9頭のヒートランに遭遇。しかし、やはり良いクジラが少ないらしく、通常は2隻くらいでシェアするヒートランを、この日は、4隻でローテーションしながらのエントリーだったので、タイミング良く浅い海域で落としてもらい、クジラたちと泳ぐことができた。

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2日目の水曜日は、4人乗りの船に乗船。この日もなかなか良いクジラが見つかっていないなか、Hunga島の外洋で6頭のヒートランを発見。しかも、かなりの勢いで、Hunga島に移動していたので、何回か入水しながら、群れが島に接近して、浅いリーフを泳ぎ続けるコースを取るように、船を誘導してもらった。

その作戦は上手くいったのだけど、驚いたのは、集まってきた船の数。相当この日も良いくじらがいなかったらしく、なんと、6隻のボートがシェアをする状況に。こう船が多いと、ベストのポイントでタイミング良く落としてもらわないと、1回のドロップが無駄になってしまう。自分たちが発見したヒートランなのだから、せめてゲストにはベストの条件で見てもらわなくてはいけないし、見れていない船にもチャンスをあげなければいけない。

スキッパーに、「とにかく、シェアはしょうがないけど、ここと、ここと、ここ、あとここは、落とすポイントとして絶対キープしてね」と伝えて、毎回その位置近くで待機。海底の地形を把握しているからできる作戦を取った。

運良くローテーションがそのポイントでピッタリにはまってくれたので、おそらく何隻もヒートランにアプローチしている中では、一番良い状況でクジラを見せれたのではないかと思う。

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面白かったのは、最優先権のあるオスが、メスの尾びれの下の位置にぴったりとくっついてガード。他のオスには、絶対交尾させない!という意気込みをひしひしと感じて、笑ってしまった。

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3日目の木曜日は、ローの弟のアリがスキッパーで海に出る。彼とは初めて一緒に仕事をしたのだけど、普段からローとの無線のやり取りを聞いていて、トンガ語ではあるけど、スキッパーとしてしっかりしている印象はあったので、信頼はしていた。

この日は、最初にコビレゴンドウの群れと泳ぎ、その後は泳げている親子の順番待ちしている間に、別の親子を見つけてエントリー。しかし、透明度が悪い海域で、まだ警戒心が強いし、母クジラが少し深い水深で休んでいるので、見つけづらい。それでも、どうにか慣らして、見せれるようにできる可能性はある個体だった。

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しかし、そこで自分たちの順番が回って来たので、そちらは、その日、まだ泳げていなかった岡田君に譲り、順番待ちしていた方の親子と泳ぐ。何隻も順番待ちするくらい落ち着いた親子で、しかも母クジラの休んでいる水深が間違いなく、10m〜5m程度と浅く、水面に上がってきても、しばらくとどまっていてくれるので、じっくり撮影することができた。正面に回り込んでも、まったく気にしない感じだった。撮影はできなかったけど、授乳シーンも目撃することができた。

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ここで、日本でスペシャルトリップの説明会の後の懇親会で行ったジャンケン大会で勝って、クジラとの記念写真撮影権を獲得した成島さんとクジラを撮影。約束を果たした。

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最終日の金曜日。この日は、復活したナティと海に出る。すでに、先に出た、同じ会社の船が親子とエスコートを見つけて泳いでいるというので、そちらに向かい、周辺でクジラを探しながら、順番を待つことになった。しかし、止まってはいないようだった。

しばらくして、シェアしてくれることになった。親子とエスコート、多分昨日ルコちゃんが泳いでいた親子16ではないかと推測していたのだが、海中で確認すると、まさしく親子16だった。この親子は、9月1日に自分がナティと一緒に確認していたから、23日も経って再度確認されたことになる。これは数年間リサーチしている中では、結構珍しいことだ。

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<9月1日に撮影した親子16。子クジラはまだ小さくて可愛かった>

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<9月25日に撮影した親子16。子クジラは、かなり太っていて、元気に成長しいた。ちなみに一番手前が子クジラ>

海中で確認しても、9月1日に確認したときと明らかに泳ぎの癖が同じだった。「これは、うまくすれば止められる」そう思ったので、「なるべく無理に近づかないように」とみなに告げて、ナティと二人で相談しながら、アプローチを行った。前回も、島に近づき、浅いリーフに行くと止まったので、どうにか泳いでいく方向にある島の浅瀬に誘導するように、船を走らせた。もちらん、エスコートもついているし、確証は無いのだけど、このスローな泳ぎで、エスコートは母クジラに受け入れられているようだし、可能性は十分にあった。

移動している間に、トリプルブリーチングなどを見せてくれたりしていた。しかし、とにかく止まらせたかった。移動しているときに、前にドロップしてもらい、好奇心の強い子クジラに寄っていこうとするゲストに、「なるべく刺激しないでみて」と伝えたりしながら、浅いリーフへと移動。明らかに、泳ぎのペースが緩やかになった。

シェアする前のボートが、最後にエントリーし、僕らの番になった。そのときに、自分がチェックするタミングで、わざと、真正面に回り込み、そこで、激しく向かっていかないで、浮いてまっているように迎えてみた。親子とエスコートは底の見える海底にゆっくりと潜行し、そこで止まった。

(やった、予想どうり!)そう思い、皆を迎え入れて、止まっている親子とエスコートを堪能した。子クジラは、お腹がかなり大きくなっていて、お母さんのおっぱいを沢山飲んで、順調に成長していることが伺えた。

しかも、以前よりも、近づいても母親も気にしないし、エスコートもそれほど警戒する様子も無い。

シェアしていた船は、さっきの一回で終わりにすると言っていたのに、止まったのを見たら、無線でナティに、「泳がせろ」と言ってきた。それは構わないのだけど、子クジラは何度か浮上したけど、母クジラがまだ浮上していないのに交代しろと主張してきたので、さすがに、それには、水面から「NO!」と答えた。

ここで、せっかく止めて、皆にじっくり見せられるのに、なんで母クジラが沈んでいるタイミングで交代しなければいけないのか、母クジラと子クジラ、エスコートが3頭一緒に浮上してくる最高のタイミングは、ゲストに見せてあげなくてはいけない。

そう思っていたときに、母子とエスコートがゆっくり浮上してきて、水面で止まってくれた。かなり近寄っても逃げる様子もなく、良い感じだった。

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しばらくして、母子とエスコートはほぼ動くことなく、同じ場所に潜行した。

そこで、向こうの船と交代し、また浮上してきたら、交代するとにした。

その一泳ぎで、向こうの船は引き上げたので、後はしばらくこちらが一隻で泳ぐことになったが、その後、またしばらくは止まらなくなったが、また時間をかけて、止まるように慣らすことができて、じっくり親子とエスコートが浮いているところを見せてあげることができた。

これが、week7、いや、今年の自分のホエールスイムの最終日のクジラだった。止まらないクジラに慣れてもらい、止めることができたときほど、嬉しいことはない。それが最後に皆に経験してもらえて、嬉しかった。

途中、浅瀬に近づいていたときには、泳ぎ去る親子とエスコートを見送りながら、皆が一斉に「追っていいの?止まった方がいいの?」という顔をマスク越しに向けてきたので、ちょっと待ってのポーズを取ると、ほとんど皆が止まって指示に従ってくれたりしていた。

今年は、7週間を通して、ホエールスイム初経験の人が多く、親子には優しくアプローチして、向かっていかないようにして欲しいと告げていた。その説明を守り、優しく親子を見守ってくれる人が多かったから、今年は、過去12年間で一番止まっている親子が多く、じっくり皆にみてもらうことができた。

week7は、クジラの個体数が減っていたり、エーススキッパーを欠くなど、色々トラブルの連続だったけど、その穴を埋めるスーパーサブの活躍や、皆がしっかり指示に従ってくれたりなどしたので、苦しい中でも良いクジラたちと泳ぐことができた。

結果、7週間いて、自分が泳げなかった日はweek3の1日だけだった。

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色々トラブルやハプニングのあった最終週、最後までハラハラドキドキでしたが、参加して頂いた皆様。本当にありがとうございました。また来年もトンガでのホーエルスイムを開催します。

募集期間は、

week1 2016年8月6日(土曜日)出発〜8月14日(日曜日)帰国(乗船4日間)
week2 2016年8月13日(土曜日)出発〜8月21日(日曜日)帰国(乗船4日間)
week3 2016年8月20日(土曜日)出発〜8月28日(日曜日)帰国(乗船4日間)
week4 2016年8月27日(土曜日)出発〜9月4日(日曜日)帰国(乗船4日間)
week5 2016年9月3日(土曜日)出発〜9月11日(日曜日)帰国(乗船4日間)
week6 2016年9月10日(土曜日)出発〜9月18日(日曜日)帰国(乗船4日間)
week7 2016年9月17日(土曜日)出発〜9月25日(日曜日)帰国(乗船4日間)

を予定しています。
お問い合わせください。

Sat 19
2015トンガ・ホエールスイム week6 子クジラの授乳シーンを撮影
2015.09.19

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Week6の初日は、9月15日火曜日から。この日は、岡田君が、ストライカ、自分がシードッグに乗船。今週は、後半になればなるほど、海が荒れる予報だった。この日は、まだ南のリーフエリアに行ける程度の波だったので、南に下って、クジラを探す。

最初に、親子とエスコートを発見。しかし止まらない。この段階で、すでに5隻がそれぞれ、親子を発見して付いていると無線が入っていたが、どれも止まっていなかった。近くでシースケープがヒートランについていたので、そちらに移動して、ヒートランにエントリー。7〜8頭のクジラたちに、10回近くエントリーした後、荒れた海域からチャネルエリアに移動して、順番待ちで親子と泳ぐ。この親子が、今年31組目の個体識別した親子。

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<親子31>

2日目は、ストライカに乗船。雨風強くて、今日は厳しいかなと思ったが、捜索開始直後に親子をMounu島南のリーフエリアで発見。これが昨日の親子31で、しかも、昨日よりも落ち着いていた。何隻もの船がついて、慣れたようだ。

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それに、母クジラは、最初から10m程度の水深で休んでいて、徐々に浮かんで来るので、最終的には、5mほどの水深に止まっているので、リーフ内だったが、近くでゆったり見ることができた。

おまけに、何回目かの潜行のときに、テール側を上にしている状態で、母クジラが子クジラに授乳を始めた。止まって授乳しているシーンをこんなにゆっくり撮影できたのは初めてのことだ。

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かなり貴重な生態写真ではないかと思う。

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写真は、上の写真の授乳シーンを拡大したもの。子クジラの口の中にあるのは、舌をストロー状にして、おっぱいに押し付けてミルクを飲んでいると思われる。

その後、Hunga島外洋に出て、同じく止まっている親子と泳ぐ。このときは、アルがカメラを貸してくれというので、貸していたので、自分では写真を撮っていない。この親子が
親子32

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<親子32>

3日目は、自分はリサーチで他の会社の船に乗船。2隻の船は、岡田君とルコちゃんがガイドを担当。風は強く、なかなか良いクジラが見つかっていなかったが、2隻とも、ヒートランやペアなどを見ていたそうだ。

4日目、ほとんどのゲストの最終日。さらに風が上がるが、南でペアを発見。かなり積極的とはいかないが、メスの方が、あまり逃げずに好奇心を持って接近してきてくれた。その後目の前でブリーチングを何回も繰り返し、海中、船上両方でのパフォーマスを楽しんだ。無線でノースベイに泳げている親子がいるというので、移動すると、2組の親子がいて、その両方と泳いで終了した。

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<ペア>

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<親子33>

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<親子34>

5日目の土曜日は、岡田君がガイドで海に出て、すぐに親子34に遭遇。この日も親子と泳いだ後は風が強いので、早々に切り上げて戻ってきた。

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<親子34>

何れにしても、week6も6日間海に出て、毎日海中でクジラと遭遇して終了した。

week6にご参加頂いた皆様、ありがとうございました。

Sat 12
2015トンガ・ホエールスイム week5終了。親子にヒートラン。2009年に遭遇した母クジラに遭遇
2015.09.12

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WEEK5も無事、参加者全員が海中でクジラを見ることができた。2隻の船を出し、岡田くんと自分が交代でゲストをケアした。

月曜日、4人でローの船で海に出る。南に向かうと、ナティが別のゲストを連れて海に出ていて、泳げる親子とエスコートを譲ってくれた。エントリーすると、母親の左のテールが切れていた。この母クジラ、何年か前に見覚えがある。そう思い、テールを中心に撮影を行った。

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ホテルに戻り、過去の親子個体識別表を確認すると、2009年の8月21日に遭遇し、CURIOUS GEORGEと子クジラに名前をつけた親子の母クジラと同じ個体だった。

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親子の個体識別はしているが、なかなかこうした目だった特徴がある母クジラは少ないので、ちゃんと確認していないこともあり、6年ぶりの再会に感動した。また、そのときの親子の特徴を、子クジラは好奇心旺盛で近寄って来ようとするが、母クジラが嫌がって、泳ぎ去ってしまうと書いてあった。

今回の子クジラも好奇心旺盛で、こちらに寄って来ようとするのだけど、母クジラが同じように、嫌がって僕らを避けるように浮上する。母親の性格が同じなのは、わかるのだけど、子クジラの性格も同じだというのが面白かった。

火曜日は、6人乗りの、トンガビギナーのゲストが乗るナティの船で出港。最初にゲストがどれくらい船に慣れているか、スキルがあるかをチェックするため、荒れている南のエリアへ。もし、何も問題なければ、その後の捜索もしやすい。そこで、3つのヒートランのグループを発見。一つにアプローチしてみることにした。しょっぱなからヒートランは厳しいかなとは、思ったが、これをクリアすれば、攻める見せ方ができる。

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しかし、2回ほどエントリーした後に、船酔いする人が数名出たので、ヒートランの追跡を諦めて、穏やかな海域へと移動。ヒートランは10頭くらいいたので、個人的には残念だったが、HUNGA島の外洋の風裏で、穏やかな親子と泳げているというので、そこで順番待ちをすることにした。

その間に、シュノーケルの練習をしたり、ランチを食べたりできたので、ちょうど良いかと思ったが、前の船がフォトツアーをやっている船だったのが、計算ミスだった。かなり撮影しやすい親子だったらしく、他の船よりも長く親子をキープしていた。どうやら、ゲストがこの日、最終日ならしい。(最後の最後に、寄りすぎて親子を驚かして動かさないでくれればいいのだけど)そう思いながら待っていた。「次でラストにする」とスキッパーから連絡が入った。もう、あまり時間がない。

(どうか動かさないで)という願いは通じず、やはりその船が去った後、親子は移動を始め、子クジラは何度もブリーチングを繰り返した。初めてトンガに来たゲストたちは、それでも子クジラが何回も目の前でブリーチングするのを喜んで見てくれていたのだけど、自分の中では、(ちくしょう!やりやがった)という気持ちで、複雑な心境だった。(もうしばらく止まらないかも)

同じようにナティも思ったのだろう、「前に回り込んで落とす、もうこの親子は止まらない」と告げてきた。自分たちの後にも何隻も順番待ちしているし、ナティの船は通常ならば、2時には帰らないといけない。すでに時間は3時を回っていた。

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マレスキングというボートと交代しながら、何度か前に落としてもらい、どうにか見ることができた。ナティが「時間がオーバーしているから、帰る」と言いだしたのだが、自分には、親子が方向を変えたので、もうすぐ止まりそうに見えた。「頼むから、もう少し、もう少しだけ待ってくれ」とナティに頼んだ。この状況で諦めるわけにはいかない。今年は、順調に見れていたし、自分の方から、もう少し待ってと頼んだのは、今回が初めてだった。ナティも自分が悔しがっているのがわかったのだろう。「わかった」と一言行って、もう少し待ってくれることになった。

ナティは、本当はその日、ホエールスイミングの後に、モウヌ島に寄って、人を町まで送り届けなければいけなかったが、それを断って、時間を延長してくれていた。(これで止まらなかったらシャレにならない。ゲストにも、ナティにも)そう思ったそのとき、激しく動き回っていた親子が完全に止まった。

1回しか入れないけど、とにかく船を寄せて、親子にアプローチ。母クジラは、かなり浅い水深で、テールを上にして頭を下にして眠っていた。子クジラも、好奇心旺盛な感じで、人が近づいても避ける感じでもなかった。

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ヒートランや移動しているときとは違い、ゆっくりと親子を観れたゲストがどう感じていたかを気にするよりは、どうにか見せれてホッとしたというのが正直な心境だった。結局、通常より2時間オーバーで4時過ぎに港に戻ってきた。

後で、参加していた男性が、「感動して泣いてしまいました」と言っていたのを聞いて、とにかく、諦めずに見せれて良かったと思えた1日だった。

翌日の水曜日は、ローと、リピーターと一緒に海に出る。エンジンの調子が悪くなっていて、もしかしたら、午前中で帰らなければいけない状態になった。それでも、ローが、穏やかな海域で順番待ちしている親子の船に交渉して、本当なら6番目の順番なのに、「エンジンの調子が悪くて、もう帰らなければいけないかもしれないのだけど、順番を先に回してもらえないか」と順番待ちしている全ての船に連絡して交渉してくれた。

他の船から「次に泳いで良い」とオッケーをもらい、アプローチすることに。
これも、普段、皆に良いクジラを譲ってあげたりしているから、オッケーをもらえたのだと思う。しかし、ここでも、前の船の最後のひと泳ぎで、クジラが移動を始めてしまった。昨日と同じ親子だという。(今週はついてないな)と思いながら、しばらく追跡したが、どんどんと荒れた海域に出て行って、止まる気配が無いので、どうしようかと思っているところへ、ヒートランが外洋からHUNGA島の風裏のエリアに泳いできたのを発見。

親子を諦めて、そちらにスイッチした。ヒートランは、HUNGA島の浅いリーフエリアを南から北に向かって移動していたため、何度も入水して、撮影を行った。ちょうど帰る方向でもあったので、島の北のはじまで追跡して終了。そのままその日は終了して、帰路に着いた。

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木曜日は、ナティと海へ。こちらの船は昨日泳ぐことができなかったと聞いていた。海が荒れていて、船酔いする人が乗っているため、なかなか攻めれないのが、辛い。

早めに、穏やかな海域で泳げている親子についている船に連絡を取り、早めに順番待ちを決めておいて、その間に他のクジラを近くで探した。ペアを見つけたが、どんどんと荒れた海域へと移動していくので、諦めて、親子の方へ向かう。

今回は、あまり問題も無く譲ってもらって、泳ぐことができた。次の船とシェアしようと思ったら、僕らの前の船が、別の船に許可を出していて、3隻でシェアしなければいけない状態になってしまった。

なんか今週はなんとなく、個人的には、連絡やタイミングが悪い日が多くて、ゲストに申し訳無い気持ちでいっぱいだった。

それでも、かなり浅いリーフで止まっている親子をじっくりと観ることができて、喜んでくれていた。

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この日は、ディナーでハネムーンカップルのお祝いもした。ナティやボートクルーのビルが、彼女やフィアンセを連れて一緒に食事に参加し、楽しく過ごすことができた。

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最終日の金曜日は、ローの船でかなり南の外洋へ。無線を聞いている限りでは、ババウ諸島周辺は、外洋でもかなり透明度が悪いというので、海はまだ波が高かったが、遠出してクジラを探すことに。ブリーチングやブローを発見してアプローチ。

親子とエスコートだった。前にドロップしてエントリーしようとしたら、もう一組の親子を発見。こちらは、エスコートがついていないので、止まる可能性が高いので、そちらにスイッチしてエントリー。かなり離れているにもかかわらず、透明度はイマイチ。それでも、親子が止まってくれていて、母クジラは水深30mくらいにとどまっていて、見えづらい。子クジラも浮上してきても、こちらに寄ってこない感じだった。しかし、ローが、「今日はこれがベストだ。他の船は全然見れてないよ」との話。

遠くて他の船も来れないから、順番待ちの船が後に来る事もないので、この親子に1日つきあうことにした。しかし、何回目かの休息で、急に母クジラが海中で移動を始めた。何かと思ったら、エスコートがついてしまった。

もう止まらないかと思ったが、逆にエスコートがついたことで、母親が水深5mも無い浅い深度で、追いつけるスピードでゆっくり移動するようになった。エスコートも僕らの撮影をサポートするかのように、親子クジラを誘導しているような泳ぎをしてくれた。

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止まることはあまりなかったが、動いている方が、絵になるし、たまに止まると、本当に浅いところで、真正面から撮影などもできた。

親子とエスコートの撮影としては、今シーズン一番のクジラたちだった。

この週も全員が水中でクジラと遭遇できた。

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Week5に参加してくれた皆さん、ありがとうございました。


Sun 06
2015トンガ・ホエールスイム week4 1日でスパーグランドスラム。益々増えてきたザトウクジラクジラの個体数。50歳の誕生日。人懐っこいオキゴンドウ
2015.09.06

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week4も変則スケジュールで参加の人がいるため、月曜日から土曜日の6日間海に出た。火曜日から金曜日は、2隻。

満月後、海が穏やかになってきたこともあり、確認されるクジラ全体の個体数や個体識別した親子クジラの個体数も増えてきた。今現在、水中で撮影をして、個体識別可能な親子クジラの個体数は、25組。Week4の1週間だけで、10組の親子を確認したことになる。もちろん、入水できなくて、個体識別できていな親子の数はそれよりも多い。

あまりにも、遭遇が多いので、印象的だった遭遇のみ、記載する。
8月31日月曜日。Week41日目。チャネル内で、2頭のペアがゆったりと泳いでいるというので、そちらに向かう。満月周りは、なぜかクジラが深く潜ってしまい、なかなか上がって来なくて、良いクジラを見つけられにくい反面、なぜか、フレンドリー・・・というよりは、アグレッシブなくらい人に近寄ってくるペアなどが姿を見せることが多い。そのペアを見つけられるかどうかで満月周りのスイミングはまったく印象が違ってくる。

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見つけられなければ、まったくクジラがいない海に感じるが、こういうペアを見つけられると、俄然「やっぱり満月周りはクジラがすごい!」という印象になる。

ほぼ毎年、そんなペアに遭遇できているので、今年も期待していたが、まさにこの日、そんなペアに遭遇。ゲストには、「アグレッシブになって向かってくる場合には、ボートに上がってもらうこともあります」と告げてエントリー。

しかし、思ったよりも向かってこなくて、近くで見て、撮影するには、程よいアグレッシブさだった。これなら、大丈夫と判断して泳ぐことに。

1頭が水面で何度もペクトラルスラップを繰り返し、もう1頭が、連続してブリーチングを繰り返すなど、水面上でのパフォーマンスも激しかった。

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こういう行動をするペアはオスとメスだと思っていたのだけど、しかし、確認してみると、オス2頭だった。交尾でもした後に、気分が良くなって、通常とは違った行動を取るのかと思っていたが、そういうわけではないらしい。

9月2日水曜日。この日は、ストライカに乗船。風はまあるが、少し外洋のFa`atumanga島の方まで捜索に出る。ヒートランを発見。最初は、ヒートランの激しさのせいで、母クジラと子クジラが完全に離れ離れになっている状態だった。その近くではエスコートたちが、バブルカーテンを出したり、テールではたき合いをしていた。

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<母クジラの姿はこの写真には無い。上の2頭は両方ともエスコート。前のエスコートが、後ろのエスコートをテールで叩いているシーン。その下に黒い子クジラが単独と泳いでいる>

子クジラが逸れてしまわないか心配したが、最終的には、合流し、エスコートは1頭だけになった。このエスコートがまだ、完全に受け入れられていないのか、歌を歌い始めた。その歌があまりに、大きくて奇妙な感じだったのか、他のオスが2頭乱入してきて、また一瞬ヒートランに。その後、また親子とエスコートに戻るが、その後のエスコートの歌声が、前よりかなりトーンダウンして小さくなっていたのが笑えた。

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ランチ後には、その近くに潜んでいたペアと泳ぐ。1頭が止まっている周りをもう1頭がぐるぐると泳ぎ回っていた。潜って撮影していたところを、ゲストの小黒さんに撮影してもらう。

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<50歳の誕生日に、クジラを撮影しているシーンを撮影してもらった。とっても気に入っているし、良い記念になる。小黒さんありがとうございます>

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この日は、自分の50歳の誕生日だった。ディナーでは、レイをかけられて、ゲストやクルーから寄せ書きを書いてもらい、ケーキを作ってもらったり、その後のバーでは、おかまショーでセンターに座らされて、おかまのダンサーたちや、多くの友達から祝福を受けるなど、思い出に残る誕生日になった。

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403A6063p.jpgのサムネール画像

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9月3日には、ナティが居候している家の3歳の男の子が一緒に乗船していて、クジラというよりも、その子の方がアイドルとして、皆を和ませてくれていた。

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9月4日金曜日もストライカで海に出る。この日は、朝から親子と9頭のエスコートのついたヒートランを撮影し続ける。その間に、子クジラが授乳するシーンや、エスコートの1頭が液体状の糞をするシーンなど、生体的に珍しいシーンにも遭遇できた。

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<1頭のエスコートが液体状の糞を放出した>

授乳に関しては、止まってる親子で、子クジラが母親のお腹の下に潜り込むことがあって、皆そのときに授乳しているというのだけど、自分は、ほとんどの場合は、そう思い込んでるだけで、していないと思っている。もちろん、絶対無いわけでは無いのだけど、自分が明らかに子クジラが授乳していると確認できているのは、いつも、ヒートランで追いかけられている場合のみだ。

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<今回は、遠目だけど、おっぱいを飲むときに、飲みこぼしが、母親のテールの後方に流れ出たので、間違いなく授乳していたと確認できた>

このヒートランとは、朝9時前から12時すぎまで、何度も泳ぎ続けた。最後には、エスコートの数は3頭にまで減っていたが、子クジラもいるからか、浅い水深をゆっくりと移動してくれたので、かなり気に入った写真が撮影できた。

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<また小黒さんに、撮影中のところを撮影してもらった>

9月5日土曜日。Week4のゲストが朝のフライトで離れた。一人だけ残る間生さんと、岡田くんとストライカで海に出る

この日は、なかなか良いクジラに遭遇できなかったが、5頭のヒートラン、ゆっくりと泳ぐ2組のペア、親子などに遭遇。しかし、一番印象に残ったのは、オキゴンドウ。1頭のオキゴンドウがかなり好奇心旺盛で、キューキューキューとカナリアのようなソナー音でこちらに向かってきて、プクプクとバブルを出しながら、覗き込んでくる。そのしぐさが可愛くて、多くの船がこのオキゴンドウと泳ぎに集まってきたくらい。

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Week4も毎日クジラと泳ぐことができ、今現在、トータルでは21日間海に出て、20日間、クジラと水中で遭遇できている。

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Week4に参加してくれた皆さん、ありがとうございました。

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2017年名古屋、大阪で写真展「INTO THE BLUE 〜青にとける〜」巡回展のお知らせ

2016年5月に東京・六本木ミッドタウンにある富士フォトサロンで開催し、1万人もの方にお越しいただいた写真展「INTO THE BLUE〜青にとける〜」の名古屋、大阪での巡回展日にちが確定しました。 名古屋・富士フォトサロン 2017年5月12日(金)〜5月18日(木) 大阪・富士フォトサロン 2017年6月2日(金)〜6月8日(木)

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スペシャルトリップに参加いただいたゲストの皆様からご感想をいただきました。
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INTO THE BLUE では、写真家・越智隆治 が、バハマ、トンガ、フロリダ、マーシャル 、 タイ、フィリピン、南アフリカなどなど、取 材で訪れた各国での体験談や変り種情 報などを、写真や動画と一緒にブログ形 式でつづっています。

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世界中の海を自然環境をテーマに取材を続ける水中写真家。イルカと人の関係に興味を持ち、国内外の多くの海でイルカの撮影を行っている。
>>越智隆治プロフィール

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