イルカやクジラと泳ごう!INTO THE BLUE > スペシャルトリップ > スペシャルトリップブログ
9月5日(日)は、風も強く吹き、ゲストもいないので、海に出ないで、陸でのんびりしていた。いつもネットをつなぐアクエリアムカフェでは、オーナーの飼い犬のMaxiとGusの写真撮影をしたりしていた。
Maxiは今年で14歳になる老犬で、耳も聞こえないらしいのだけど、潤んだ瞳と、頭の毛の模様がなんとも愛らしい。
Gusの方は、8歳くらいのシェパードで、飼い主にとても忠実。水や食べ物を食べるときは、常にMaxiが終わるまで傍らで静かに待っているところも、とても健気で賢い犬だ。
夜は海外青年協力隊の隊員のヒコさんとアイさんと一緒に、チャイニーズレストランで食事をした。ここで、ヒコさんの作る野菜がこのレストランの料理にはふんだんに使われている。
歯科衛生士のアイさんには、ゲストの皆が持ってきてくれた、鉛筆や筆箱などを託して、離島に歯の検診に行くときに、持って行って,子どもたちに渡してもらうことになった。
夜はトニーとエミさんと3人げルミキューブをした。今年は、これが初めてのカードゲームだった。
朝食のときに、この2頭に会って心癒されるのが、毎日の日課になっている。
9月6日(月)、昨日よりさらに風が強い。3人ともオフなので、朝、オンゴのお墓参りにでかけた。ヴァヴァウに到着して、4週間目でやっと彼に会いに行けることができた。
お墓は、彼の住む村の海の見える丘の上にあった。
僕らは、過去に参加してくれた、ゲスト全員の名前を記載した日の丸を、彼のお墓に供えて、オンゴに挨拶をした。
彼は、クジラに関しての僕らの師匠のような人。クジラに対しての知識や泳ぎ方だけでなく、どのようにして、クジラを感じるか、そしてクジラたちを尊重すべきかを教えてくれた人。

お墓参りの後は、観光ビザの更新に行き、今日到着のゲストを出迎えた。風は、まだ強い。

9月4日(土)。4週目のゲストが帰路に着いた。結局、全員が4日間とも水中でクジラと遭遇できた。


皆を見送った後、パラダイスホテルの桟橋に停泊している伝統カヌーを見学させてもらう。ノファは、今このカヌーのクルーをして、タヒチやニュージーランドを航海している。9月末まではババウにいて、ゲストを募って、1泊2日のクルーズトリップを開催している。

メインの動力は大きな帆と、巨大な舵という人力。ガソリンエンジンは無くて、巨大なソーラーパネルを利用している。
クルーの一人に、シルバーバンクでザトウクジラのチャータークルーズのライセンスを持っている人がいて、今度はシルバーバンクにも来てみればという話にもなった。

その後、以前プロティウスのスキッパーをしていたロリーが、新しいボートを作ったというので、試乗させてもらった。


もし、折り合いがつけば、来年はこ4乗りのボートも利用することになるかもしれない。

今日は、ゲストもいないし、クジラを探す必要も無かったので、ピクニック気分でババウの島巡りを楽しんだ。

9月3日(金)、4週目最終日。心配していた天気は持ち直し、快晴。僕がニッカのスキッパーでフルーク。エミさんがピーターのスキッパーでプナに乗船。この他に、ノアがスパイホップに他のゲストの乗せて、海に出ていた。昨日は荒れている中、南のリーフで親子2組が見つかっていたというので、今日も午前中はまだ南は波が高いものの、プナの方が捜索に向かうことになった。
フルークは、昨日同様、透明度の高いエリアで、良いクジラを見つける事にした。しかし、他の船同様、まともに泳げるクジラが見つからない。朝8時に南のリーフで親子を見つけたTVクルーたちが乗船するプロティウスは、午後4時までその親子を追跡して、まともには泳げなかったようだ。
エミさんとは、お互い、携帯で情報交換しながら、探し続けるがまったくいない。チャネルの内側に入ってきたところで、遅いランチ休憩を取る。その前当たりから、イッカが僕と操船を代わって、無線連絡を頻繁にやり始めていた。
どうやら、スパイホップのノアと連絡を取っているようだ。確認すると、かなり南の方で、泳げそうな親子を見つけたとのこと。しかし、スパイホップにはガイドが乗船していなくて、ゲストのカップルだけなのだという。ノアが海に入れと促すのに、そのカップルは恐くて入れないらしく、近くにいた、マレスキングを呼んで、そこのガイドに一緒に入ってもらうことになった。
「泳げそう」と言っても、まだ誰も海に入っていないから、本当に泳げるかわからない。しかし、今の段階では、この親子にかけるしかない。ランチ休憩を終えると、全速力でそちらに向かった。荒れていると思っていた南のリーフは、午後になってから、かなり穏やかになっていた。
到着した頃には、スパイホップのゲストは、マレスキングのガイドと一緒にクジラの泳ぎ終えていたところだった。近くにはプナも来ていた。
無線でやり取りして、マレスキングが泳ぎ終わったら、こちらに譲ってくれることになった。透明度は悪く、下で休んでいる母親の姿は見えないらしいが、浮上してきた子クジラは見れるとのことだった。
しばらくは離れて様子を伺っていた。その間に、プナは別の親子を発見して、そちらにトライしてみることになった。しかし、無線連絡では、そちらも透明度が悪く、なかなか近寄れないらしい。
マレスキングが泳ぎ終えて、まず僕らが先にトライすることになった。子クジラが浮上してきたタイミングで、慎重に接近して海に入る。しかし、子クジラが潜ってしまい、見失う。透明度はかなり悪い。
水面で周囲を見回していると、少し離れたところで、子クジラが浮上してきたので、そちらに向かうと、母親も一緒に浮上してきてしまった。「自分はともかく、これでは追いつくのは無理かな」と思った瞬間、何を思ったのか、泳ぎ去ろうとしていた親子クジラが、急転回してこちらに向かってきた。
それもかなりの勢いで。僕は咄嗟にカメラを構えて身構えた。先頭を泳いでいた僕のスレスレに胸びれを近づけながら、向きを90度回転させて、猛スピードで泳ぎ去った。完全に僕らを威嚇しているようにも見えた。

その後、移動を始めたので、追跡する。潜行するときに、母親のテールの裏が見えるのだけど、それがどこかで見覚えのあるものだった。記憶を思い返すと、4週目の初日、朝見つけて、2時間トライしたけど、泳げなかった母親のテールも同じ真っ黒だったので、南半球では珍しいということを記憶していた。水中でちゃんと撮影できなかった個体に関しては、unknown(未確認)ということで、名前はつけずに、ナンバーをつけて記録していた。
そのときに撮影したテールがこの写真。3日前のものだ。

そして、今回個体識別のために撮影したテールがこの写真。

あまりテールをしっかり上げないところも似ている。
テールだけでは良くわからないので、背びれの特徴も同じものか確認してみた。右の背びれに大きな瘤のようなものがある。これは3日前に撮影した写真。

そしてこれが、9月3日に撮影した同じ背びれ右側の写真。

これで、同じ個体であるとほぼ確定した。3日前はまったく泳げなかったので、かなり進歩したというべきなのだろうか。IKUMIも最初はまったく泳げなかった。できれば、IKUMIのように慣れてもらえれば嬉しいのだけど。
しかし、その後はなかなか止まらない。別の親子にトライしていたプナも戻ってきた。どうやらあちらもなかなか泳げないらしい。交代で海に入ることになった。
しかし、透明度の悪さも手伝って、なかなか良いタイミングで入れない。お互い何度か入水して、見ることができたのは、この母親が、僕らを確認すると、決まって泳ぎ去る方向から反転して、こちらに向かってくるからだ。
しかし、そのまま泳ぎ去ればいいのに、こちらに向かってきて自分で僕らに近づきすぎてびっくりして逃げ出してるようにしか見えない。まあおかげで近くで見れるのだけど。
最後にID用の背びれと胸びれの写真を撮影して帰路についた。

9月2日(木)、曇り時々雨のち晴れ。南東からの風が強く吹き始めた。完全に天候が変わったような気がする。肌寒い。
この日、トニーがフルーク、スキッパーはイッカ。今週はノアが風邪を引いていて、毎日兄貴のイッカが海に出ている。
そして、僕はプナ。こちらの専属スキッパーのピーターも昨日辺りから、風邪を引いていて、かなり体調が悪そうだ。まるで日本の真冬のような格好で、波,風除け対策を万全にしてやってきた。
曇っていて、海の中も暗いし、南のリーフは、風も強く荒れているだろうからと、西の外洋側に限定してクジラを探すことにした。僕はノースベイへ、トニーはフンガの外側へ。
ノースベイへは、同じタイミングで、アメリカのカメラマンたちが乗船している、プロティウスもやってきた。スピードも彼らの方が早いし、波の高くてこちらはさらにスピードが出せない。遠くでブローを発見しても、あちらの方が先に着いてしまう。そんな状態で同じ場所を探すのもどうかと思ったのだけど、今日はとにかく南側に行ける可能性が少ないから、意地でもこちら側で見つけなければいけなかった。
普段なら、湾の半分くらいまで時間をかけて見回して、ブローを発見できなければ、引き返していたのだけど、とにかくこの日は、湾の反対側の岬付近までふんばって探すことにした。
プロティウスは常に僕らより、少し先の湾の内側を同じ方向へと移動している。
反対側の岬先端辺りまで来ると、プロティウスは、ノースベイでの捜索を早々に切り上げて、さらに北の湾目指してスピードを上げ始めた。僕らは、岬の先端で引き返すつもりだったので、スピードを緩めた。
そのタイミングで、こちらに近い側で、1頭のクジラが突如ブリーチングを始めた。判断の差で、こちらがそのクジラに着くことができた。
クジラは何度も何度もブリーチングを繰り返し、船の本当に目の前でブリーチングしたときなどは、皆思わず大声て叫んでいた。
プロティウスから、「撮影したいから、側に寄っていいか」という無線連絡が来たので、「船上からだったらいい」と伝えた。しかし、プロティウスが接近すると、ブリーチングをやめて、海中に潜ってしまって、その後は浮上してきても、ブローをするだけで、何もしなくなっていましった。
落ち着いたところで、潜行した辺りで海に入ってチェックしてみた。姿は見えないけど、鳴き声が聞こえてきた。しばらく周囲を見渡すが、姿が見えない。透明度が高いから、いればすぐ見つけられそうだ。
一度船に戻り、ピーターに次浮上してきたら、おそらく潜行した位置より少し前に移動して止まっているはずだから、次は潜行部分より少し前に落としてくれと頼む。
次の浮上時に、その通りにして海に入るのと案の定眼下でクジラが停止して歌っていたので、皆にも入水してもらった。このメンバーは、昨日もシンガーを見ている。しかもかなり浅かったというから、今回のは少し深めかもしれない。
それでも、ほぼ水面に平行ではあるものの、テールを少し上、頭を少ししたにして、おそらく水深20mちょっとの場所で歌い続けていた。
皆も潜って撮影を試みる。

しかし、なかなか近くまでは潜れないようだった。自分は、何度か呼吸を整えて、同じ水深まで降りて、テール側から撮影を行った。以前に同じような状況で顔側に回り込んだら、歌っていたクジラが驚いて歌うのをやめて泳ぎ去ってしまったことがあったので、テール側からのみの撮影にした。

しかし、このクジラ、テールがいびつなので、あまり絵にならない。生まれつきなのか?それとも、サメなどに襲われてこうなってしまったのだろうか?

皆しばらくは,水面で鳴き声を聞いたり、潜って少しでも近くで撮影したりしていた。クジラが歌い終わって、動き始めるタイミングで潜り、移動の瞬間を撮影した。


9月1日(水)。晴れのち豪雨。
朝は快晴で、べた凪。海に出ると、すでに何隻かの船が親子についているという情報が入っていた。少なくとも4個体。プロティウス、マカイラ、マレスキング、そして船名不明、それぞれが1個体ずつ。しかし、まともに泳げているのは、1個体らしかった。
その1個体に多くのボートが集中しているようだった。僕らも、午前中は親子を探したがなかなか見つからなかったので、親子と2頭のエスコートのついた個体を、別のボートから譲ってもらった。
僕が乗船したゲストは、昨日もかなり激しいヒートランを見ていたので、「今日はIKUMIみたいな親子がいい」というリクエストだったのだけど、結局、今日も親子はいるものの、ヒートランになってしまった。
エウワカファ島島の外側で、あまり透明度も高く無い場所なので、クジラを水中で確認するのはなかなか困難だった。しかも、北から黒雲まで接近してきていた。ヒートランを追跡して、さらに南へと移動していくうちに、激しく雨が降り始め、周囲の島までまったく見えなくなってしまった。
どうやら、スコールではなく、かなり長く降り続けそうな雰囲気だった。このまま外洋の方へ追跡すると、どこにいるのか,自分の位置すらロストしそうだったので、追跡を諦めて、戻ることにした。
それにしても、どちらに進めばいいのかわからない。慌てて、GPSで位置確認して、その方向へとゆっくり移動していくと、豪雨の中でうっすらと見覚えのある島影が見えてきたので、そのままさらにGPSに従って、西へと移動をしていくうちに、少し収まってきた。
また少しクジラを探そうと思った時に、携帯にエミさんからのコールが残っていることに気づいたので、連絡してみると、エンジンが動かなくなったので、,迎えに来てとのことだった。場所は先ほど僕らがいたエウワカファ島の外側。
しかし、今通ってきたばかりだったのに、雨でまったく船は見えなかった。慌てて引き返した。しばらくすると、無線で直ったとの連絡。こちらも船の姿を確認したので、しばらくは並走することに。
しかし、雨は続いていたのと、スキッパーのピーターが風邪らしかったので、この日はこれで切り上げて港に戻ることにした。
あとで、撮影した写真を確認すると、8月25日に、西の外洋で、やはりあまり寄らせてくれなくて、移動し続けていた、LELE(トンガ語で、走るという意味)の親子だった。
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2009年に、ダイビングワールドから発売されたカレンダーですが、今年も越智隆治の写真だけでカレンダーを作成します。 今現在、カレンダーの下に、Into The Blueのロゴをつけたカレンダーの予約を受け付けています。すでに150部ほど、お問い合わせ頂いていますが、もし来年のカレンダーをご希望の方はご連絡ください。 また、企業などで、自社のロゴをつけて、贈り物にする事も可能だそうです。まだ写真のセレクトの段階ですので、サンプル画像はありませんが、2009年度のものをサンプルとして、アップしておきます。 また、ダイバーから毎年発売されるカレンダーでも、来年も数カット写真が使用される予定です。こちらもよろしくお願いします。
スペシャルトリップに参加いただいたゲストの皆様からご感想をいただきました。
>>参加者の声
INTO THE BLUE では、写真家・越智隆治 が、バハマ、トンガ、フロリダ、マーシャル 、 タイ、フィリピン、南アフリカなどなど、取 材で訪れた各国での体験談や変り種情 報などを、写真や動画と一緒にブログ形 式でつづっています。
世界中の海を自然環境をテーマに取材を続ける水中写真家。イルカと人の関係に興味を持ち、国内外の多くの海でイルカの撮影を行っている。
>>越智隆治プロフィール
世界中のダイビングディスティネーションをめぐり、取材した海の魅力などをメインに、紹介しているフリーのPDFマガジンです。是非ご覧ください。 http://www.web-lue.com/









