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スペシャルトリップブログ

Sat 26
カンクン沖、バショウカジキスイムweek4 激しい雷雨を突き抜けて3時間のスイム
2013.01.26

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4日目、風もさらに強くなり、空は厚い雲で覆われていた。島はまだ雨が降っていなかったけど、向かう先には、怪しげな雨雲が広がり、時に稲光が走った。

(この状態でバショウカジキ出ても、泳げないよな〜)。そう思いながらも、この雨雲に囲まれているおかげで、波が多少弱まってくれていることも確かだった。

他のフィッシングチャーターボートも次々に海に出て行った。同じ会社のボートに乗るゲストと仲良くなり、他の海ではこんな魚が撮影できるよという話をしてもらった。大物撮影になってくると、ダイバーからよりも、こうしたフィッシャーマンから情報を得ることが多くなってくる。

その彼に、「もしバショウカジキの群れ見つけたら連絡して下さいね」と伝えて、お互い港を後にした。

昨日群れを見た、島から8マイルのエリアを捜索。その周囲は雨雲で覆われていて、この範囲しか捜索できそうにない状態だった。グンカンドリはいるものの、バショウカジキの鳥山は立たない。

しばらくして、先に出た同じ会社のボートキャプテンに、ロヘリオが無線で連絡を入れる。すると、鳥山が立っているとのこと。

僕が「場所は?」と訪ねると、ロヘリオが笑って指を指す。その先には、激しい雷雨を伴ったどす黒い雲の塊が・・・。「え?あっち?」。そう訪ねる僕に、「あの向うだ4マイルくらい北。いくつか鳥山が立ってるそうだ」と答えながら、伝えられた方位を、船の舵輪の脇の部分に、鉛筆でいつものように殴り書きをする。

「あっちか〜」と思いながらも、この天候では、確実に鳥山が立っている現場に早く行って、早く見せて引き上げた方が良い。フィッシングもあの雷雨の下ではやってないだろうから、抜けるまでの辛抱か。と同意した。

しかし、雨は思っていた以上に激しかった。周囲が見えないくらいの豪雨。GPSが無ければ方向もままならない。たまに、GPSと船の前にある羅針盤を見比べる。GPSが北に進んでいるはずなのに、羅針盤は違う方向を差しているように思えた。

おまけに、すぐ近くで何度か雷が落ち、思わず金属部分から手や足を離した。ロヘリオを見ると、彼も苦笑いしている。「あと、30分くらいで抜けるよ」と言うロヘリオに「30分?」と聞き返すと、「多分ね、多分」と言ってまた呆れたように笑う。

空を見上げた。そんな激しい雨の中、グンカンドリたちが飛んでいるのを見つけた。「こんな豪雨の中でも飛んでる・・・」しばらく見ていると、身体をぶるぶるっとふるわせて、ずぶぬれの全身から水気を払っていた。どうせすぐにまたびしょ濡れになるのに。

少し、明るくなってきた。雨も小雨になり、前方に3隻の船が見えて来た。同じ会社の船もそこにあった。しかし、相変わらず周囲は厚い雨雲に覆われた状態。青空の一かけらも見えない。

それでも、空には沢山のグンカンドリたちが翼を広げて悠然と飛び続けていた。(なんか、青空の下で飛んでる時より、かっこいい)。そう思いながらも、(この鳥の群れに雷が落ちたら、すごい焼き鳥になっちゃうのかな)と、上空を舞う何羽ものグンカンドリを目でなぞりながら、バリバリと雷が落ちるルートを想像したりした。

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3隻の船のうち、一隻の前に巨大な鳥山が立っていた。少し入れさせてもらえないかと連絡を取ると、譲ってくれるという。その船の名前はリーサルウェポン。
(この天候のときに、群れ譲ってくれる船の名前がリーサルウェポンね)とちょっと笑ってしまった。

皆には、フロートの付いたベルトを携帯してもらい、「もし群れが移動していて、付いてこれない人がいたら、その人のペースに合わせます。船に上がるときは、一度に上がらないで、気をつけて下さい」と伝えて、鳥山に接近してエントリー。

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バショウカジキの数は40匹程度。まだ微妙に移動していた。4名中、3名はその移動速度に付いて行ける泳力があった。僕は顔を上げて、高波の中、もう一人に声をかけた。「大丈夫ですか!」という問いに、「ちょっと無理!」と返事が返ってきたので、「じゃあ、一旦上がりましょう」と声をかける。リピーターの女性が気づき、戻ろうとしたが、「3人は群れについていていいから!」と伝えて、追いつけない女性と一緒に船に戻る。

戻ると自分はすぐに群れの方へ。しばらくすると、完全に止まった。船の方を見ていると、止まったのを確認したのか、その女性がまた海に入ってきて、全員でバショウカジキの捕食シーンを撮影し続けた。

しかし、雲が厚く、シャッタースピードを上げるには、ISO4000まで上げなければ行けない程の暗さだった。

空を見上げ、あの雷雨がこちらにやってこないかをチェックしながら撮影を続けた。もし、こちらに来るようなら、すぐに船に戻るよう、皆に伝えなければいけない。しかし、雷雲はこちらから徐々に遠ざかって行った。

止まったイワシ玉に付いて、捕食に来るバショウカジキを撮影し続ける事、3時間。激しく海面を舞っていたグンカンドリもいなくなり、バショウカジキの数も10匹くらいに減った。一人の女性が、波酔いして、船に引き上げる。船を見るとロヘリオとウヮンが(下はどうなってるんだ?)というゼスチャーをしていた。僕は、下にまだいるよという合図を返す。

(そろそろ終わりにした方がいいかな)。そう思い、イワシについて撮影を続ける皆の前に出て、「イワシの群れからちょっと離れて下さい」と伝える。皆に後退してもらった直後、僕らが側にいたので、警戒しながら捕食をしていたバショウカジキたちが、一斉にイワシ玉に群がり、あっという間に食い尽くした。

この状態で、3時間のスイム。時間はまだ12時くらいだったけど、引きあげる事にした。

これで、week4は4日間で4日間の遭遇。合計で、19日間で、13日間の遭遇。最終日、もし見れれば、7割の大台に達する。


Thu 24
カンクン沖、バショウカジキスイムweek4 運の良い遭遇が続いた2日目、3日目
2013.01.24

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week4の2日目も天気は良く、風向きも良好。昨日程では無いけど、波も高くはない。しかし、一つだけ問題が・・・。北のエリアの透明度だ。この日も北に行こうとしていたロヘリオに、「自分もこういうコンディションの日は、南は船も多いし、北の方が良いと思うのだけど、昨日の北の透明度の悪さを考えると、今日は船が多くても南にいた方がいいかもよ」と伝える。

トンガでもそうなのだけど、透明度の高いエリアとそうでないエリアがある。スキッパーは海中には入らないので、状況がわからない。だから、海中の状況を伝えて、捜索エリアを変更するというのは、良くあることだ。

ロヘリオもなるほどと思ったのだろう。「じゃあ、南で釣りでもしながら、鳥山が立つのを待つか」と同意してくれた。北の情報は、同じ会社のフィッシングボートからの無線連絡を待つことにした。

しかし、この日も午前中は何事も起こらないで過ぎた。北でも何も見れていないとの無線。たまに鳥山が立ち、急行するが、到着直前に散ってしまったり、多くのフィッシングボートが、フィッシュオンを狙って鳥山に集まってきて、あっという間に鳥山が崩れてしまったりしていた。

グンカンドリの数は多い。しかし、そのほとんどが、カツオの捕食に群がっていた。何日か前のように、その中にグンカンドリの鳥山が紛れていないか確認を続けるが、それらしき鳥山は見つからなかった。

釣りをしながら、どんどんと時間が過ぎていく。最初は起きていた皆も、酔い止めによる睡魔に勝てず、睡眠を始めていた。

ずっと探し続けていたけど、見つからず、時間は2時を過ぎた。ロヘリオに、「あと30分だけ探して見つからなかったら帰ろう」と告げると、今日は望みも無さそうに感じたのか、昨日見せれているからか、「了解。じゃあ、ゆっくり帰りながら何かあることに期待しよう」と言って、船をムヘーレス島に向けた。

皆にも、「30分探していなかったら、帰りますね」と告げた。その時点でウエットスーツを脱ぎ始めた人もいた。

しかし、ロヘリオは双眼鏡での捜索は続けていた。僕はリラックスしてイヤホンして音楽を聞いていたら、しばらくして突如スピードを上げた。一気に帰るのかと思ったら、僕に双眼鏡を渡して、「鳥山だ、前を見てみろ」という。

覗くと、かなり先にグンカンドリの鳥山が立っていた。それに他に船もいない。まだ当分先だけど、皆に「すみません、準備して下さい」と告げる。

同時に、北に行っていた同じ会社の船から、鳥山が立ったからこっちに来いという無線連絡が入った。しかし、ロヘリオは、「こちらでも鳥山が立ったから、こっちのにトライする」旨を告げて、船のスピードをさらに上げた。

(どうか飛び立ちませんように)僕はそう念じながら、カメラを用意し、フィンに足を通し、マスクを被る。

近くに来ると鳥山の下にイルカの背びれが見えた。皆が一様に落胆する。ロヘリオも悔しそうな顔をしていた。しかし、これまでの経験から、水中に入ると、イルカとバショウカジキが一緒に捕食している事も何度かあったので、ロヘリオに「チェックするから」と言って、鳥山に寄せてもらい、一人でエントリー。

海中にはイルカの鳴き声が響き渡っていた。自分には、バハマでおなじみのタイセイヨウマダライルカたちだ。しかし、ここの子たちは、愛想が無くて、近よって来ない。蜘蛛の子散らすように、泳ぎ去っていく。

その後ろに、バショウカジキの群れを確認した。イワシの群れは大きく、止まる感じは無い。イルカが水面近くにいるためか、バショウカジキたちは、その少し下を泳いでいて、船上からでは確認できなかったわけだ。

船に戻り、「セールフィッシュいるよ!15〜20匹くらい」と告げて、皆でエントリー。イワシもバショウカジキも泳ぎ続けていたので、ゆっくり見るという感じではなかったけど、40分ほど一緒に泳ぎ、2日連続の遭遇。最後のスイムを終了して、鳥山を後にした瞬間に、グンカンドリたちが、空に散り始めた。本当に運の良いタイミングだった。港に引き返したのは、午後の4時。

それにしても、島から8マイルしか離れていないエリアで遭遇とは本当にラッキーだった。

3日目は、海も荒れ始め、まったく青空の見えない曇天で、時に雨も降り続けた。昨日鳥山を発見したエリアで、捜索することにした。鳥は沢山いるのだけど、みな散っている。カツオの鳥山かなと思ったら、ロヘリオが「キングフィッシュ(サワラの一種)だ」と言って、クルーのウァンにトローリングするように促す。そして、釣れたのは、確かにキングフィッシュ。

どうしてわかるんだ?と疑問に思い、訪ねると、「カツオの場合は、捕食のときに、水しぶきが上がるだろ。でも、この鳥山の下では、まったく上がらない。キングフィッシュは水しぶき上げないけど、たまに、イワシを捕食したキングフィッシュが、水上にジャンプするのが見えるんだよ」と教えてくれた。

なるほど、確かに水しぶきはまったく見えなかった。

怪しいけど、バショウカジキのっぽい鳥山にチェックでエントリーしてみるが、イワシしか見当たらなかった。しかも玉になっていなくて、捕食のために、バラバラな状態。

船はゆっくりと北へ。しかし、無線を聞いていたロヘリオが急遽南へと猛スピードで戻り始めた。フィッシングボート同士の無線のやり取りで、キングフィッシュを釣ったエリアで鳥山が立ったというのを確認したからだ。

現場に急行。すでに6隻ほどのフィッシングボートとカンクンからのスイムボートが一隻。状況確認すると、そのスイムボートのゲストに、15分間だけ譲ってくれているとのこと。こちらもその後に入れ替えで15分だけ許可をもらい、入れてもらうことにした。

イワシの群れは十分に小さく、15分と短いながら、皆止まって、バショウカジキの捕食シーンを見ることができた。

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この日は、その後も雨が降り続き、何も見れないまま、1時に帰路についた。ロヘリオが、「こういう日はなかなか見つからないんだよ」と笑った。

それがわかっていたから、普段なら、午前中から他の船に譲ってもらうなんてあまりしないのに、この日は、譲ってもらう判断をしたわけだ。ロヘリオの好判断のおかげで、3日間、連続で皆水中でバショウカジキを見ることができた。

これで、18日間(海に出たのは17日間)でバショウカジキに遭遇したのは、12日間。

Wed 23
カンクン沖、バショウカジキスイムweek4 初日から、バショウカジキ。「意地でも見せる」キャプテンの心意気
2013.01.23

昨日までで、week4の前半の2日間が終了した。風が良いせいなのか、ヨープレートを毎朝飲んでいるからなのか、2日間ともバショウカジキの群れに遭遇することができた。初日からバショウカジキの群れに遭遇できると、精神的にはとても楽になる。しかし、連日激しく泳いだので体力的な疲労は蓄積される。

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week3とweek4の間でセノーテに行った日、コンディションも良く、バショウカジキも出ていたと聞いていた。だから、風が北方向に変ってからは、これで5日間連続で確認されたことになる。

しかし、week4の初日もコンディションが良くて、島から一番近いエリアにグンカンドリたちの姿が多く見られた。しかし、こういうコンディションの場合は、特にこのエリアには、ムヘーレス島からだけでなく、カンクンからもフィッシングボートやスイムのボートが多くやってくる。

キャプテンのロヘリオは、船で混み合う南は避けて北へと船を進めた。北でグンカンドリを見つけられれば、他の船に邪魔されることなく、スイムをすることができる。南に戻るのは、船が少なくなる午後遅くなってからでも良いという判断だ。しかし、この日の北のエリアは、いつにも増して透明度が悪く、船の上から見ても水中の状況はわかるような感じだった。

それに、グンカンドリも見当たらない。早々に見切りを着けて南に戻る。しかし、すでに、そこには、30隻近くのフィッシングボートがいて、鳥山が立つと一斉にその鳥山めがけて船が集まって、バショウカジキ狙いのフィッシングが始まってしまう。

鳥山はどこで立ち上がるかわからない。タイミング良くその近くにいれればいいのだけど、フィッシングボートの側で立ち上がると、当然そのボートや他のフィッシングボートが優先する。目の前で5〜6隻、多いときには、10隻ほどの船が入り乱れてグンカンドリの群れをかき分けるようにフィッシングを行なう。その下には、イワシの群れと、それを追い込むバショウカジキの群れがいる。

フィッシングボートがそれぞれ、釣り上げたいバショウカジキをヒットさせて満足するまでは、こちらは、順番を待たないといけない。しかし、多くの場合、何隻もの船がグンカンドリの群れをかき分けていくうちに、鳥山はちりぢりになり、海中でもおそらくバショウカジキもイワシを放棄して、ばらばらになって、イワシたちは絶体絶命の危機から逃れて、海底へと逃げ延びているのだ。

わかってはいることだけど、目の前で、上空高く飛び去って行くグンカンドリたちを見るのは、悔しい。この日はそんな状況に何度か遭遇した。

そんな時ロヘリオが、「ちょっと北の方でマンタがいるらしいけど行くか?」と聞いてきた。しかし、この週のゲストたちは、西表でガイド経験のある女性だったり、タイや、パラオ、モルジブなどに良く行く人たちだったりして、マンタは見慣れていると判断。「いや、いいよ。それより初日だからバショウカジキ優先しよう」と伝える。

しかし、なかなかタイミング良く鳥山が見つからなかった。そんなとき、マンタの側にいたボートから「鳥山が立った」と連絡が入った。それなら、とその場に急行したが、すでに鳥山は散った後だった。せっかく近くまで来たのだから、とマンタと泳ぐことにした。

マンタは、このエリアでは、北と南の潮がぶつかる、潮目のラインに沿ってみられるのだそうだ。そこにたまるプランクトンなどを捕食しているという。エントリーしてみると、透明度の悪い海の中で、巨大なマンタ(オニイトマキエイ)が、無数のイワシを従えて、激しく捕食を行なっていた。しかも、数は5匹程を確認した。

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潮目なので、プランクトンも豊富かもしれないが、透明度もめちゃくちゃ悪く、その他の浮遊物やゴミなども多くて、撮影には苦労した。それにしても、イワシを従える巨大なマンタの姿は圧巻だった。

イワシを食べ尽くすバショウカジキ、そんなイワシを守る、守護神のごとく巨大なマンタ、弱肉強食と共生の姿を、この海で目の当たりにした。

マンタ撮影が終了して、また鳥山を探してゆっくり南に戻る。先ほどより少し船の数は減った。しかし、すでに時間は午後3時近くになっていた。普通なら港に戻り始める時間だ。どうしよう、こんなコンディションで、鳥山も立っているのに、見せてあげれないのは悔しいな。そう思っていたのは、自分だけではなくて、キャプテンのロヘリオも同じように強く思っていたことだった。

「どうする?」と訪ねる僕に「まだ探す」とだけ答えるロヘリオ。

その言葉を受けて、双眼鏡を手に前方を眺める。そこに鳥山が立った。前方、肉眼では確認できない距離ではあったけど、その事をロへリオに告げると、双眼鏡を受け取ったロヘリオも頷いて、船のスピードを上げた。

近くに他のフィッシングボートがいたが、どうやらすでに釣り終わって、満足していたらしく、ロヘリオが無線で確認すると、泳いでいいとの連絡を受ける。その船に手を振って、皆にエントリーを促す。

最初は移動を続けていたバショウカジキ約40匹の群れも、長く追跡しているうちに、皆も付いて来れるくらいのスピードに変った。全員が初日から止まってバショウカジキの捕食シーンを見ることができた。泳いだ時間は40分ちょっと。ゲストの皆も初日から止まってみれて、大いに喜んでいた。

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港に凱旋したのは、午後5時過ぎ。朝6時過ぎに出港しているので、約11時間。
その日の夜は、釣り上げた魚を、港の前のレストランでセビーチェとフィッシュアンドチップスにしてもらい、祝杯を上げた。

これで、16日間で10日間の遭遇。

Mon 21
セールフィッシュスイムWeek3最終日。験を担ぎ、カジキもお腹も当たる
2013.01.21

Week3が終了した。この週も最後まで厳しい週だった。2日間、バショウカジキと泳ぐ事無く終了。グレッグがガイドで出た3日目の途中から、風が一気に雨を伴った強い北風に変わる。島の近くで捜索していたが、海が荒れるはじめた頃、キャプテンのロヘリオの判断で、一気に北に向かい、グンカンドリの鳥山を発見して、40分ほど、その群れと泳いだ。しかし、移動が早くて、ほとんどのゲストはまともに撮影できなかったと言うことだった。

そして、4日目は風が強く、今年初めて海に出ることができなかった。またも、最終日の勝負となった。海に出れなかった4日目は、皆でスーパーに買い出しに出かけた。そのときに、Week1の時、毎朝ヨープレートを飲んででかけていた事を思い出し、験担ぎにヨープレートを、大量に購入。

4日目の夜と最終日の朝、2本ずつ、計4本を飲み干した。(どうかバショウカジキの群れに当たりますように)。そう思いながら出港。しかし、出港するなり当たったのは、バショウカジキではなくて、お腹の方だった。

元々乳製品とか好きだけど、すぐお腹を壊すのをすっかり忘れていた。そりゃあ、4本も飲めばゆるくもなるというものだ。(ま、まずいな・・・)そう思いながらも、鳥山を探し続けた。ロヘリオも無言で僕に双眼鏡を渡して来た。

何度か鳥山を発見して、ロヘリオに伝える。しかし、近づくとカツオだったり、イルカだったりして、なかなかバショウカジキの群れに当たらない。ロへリオはどんどんと北へと船を走らせた。

やっと微妙にバショウカジキっぽい鳥山を見つけた。しかし、少し水面からは離れている。おそらく水面より少し下にイワシの群れがいるのだろう。それでも、見れないよりはマシ。ロへリオも微妙なのがわかっていて、「タカ、チェックしろ!」と鳥山に接近して叫んだ。

エントリーすると、思っていたよりも透視度が悪く、しかもプランクトンなどの浮遊物が多かった。その中を鳥山めがけてダッシュする。バショウカジキにはたかれて海中に散らばったイワシの鱗は確認できたものの、イワシ玉も、バショウカジキも確認することはできなかった。

2度程トライしたが、同じような状態だったので、諦めて他の群れを探す。その間にも自分は何度かトイレに行かなければいけない状態が続いた。

次に見つけたのは2頭(多分親子)のタイセイヨウマダライルカとバショウカジキが一緒に捕食をしている群れ。イルカが去り、イワシ玉が止まってくれたものの、個体数も少なかったせいか、しばらくするとイワシ玉を残して、バショウカジキもいなくなってしまった。イワシ玉はしばらく、僕たちの足下で右往左往していたが、その後、一気に海底へと泳ぎ去った。

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周りには、北に鳥山があることを無線で聞きつけたフィッシングボートの姿が目立つようになってきた。

鳥山はあるけど、船が付いていて、入れない。(せっかく鳥山が立ち始めたのに)、と思っていると、ロへリオが近くにいる同じ会社の船と無線連絡を取り、そちらに向かう。まだ釣りを続けていたが、こちらに気づくと皆が手を振っていたので、振り替えした。船には、ジンベエスイムのときにお世話になるキャプテンのルベンが乗っていた。

そして、すぐに「もう十分釣ったから、泳いでいいよ」と連絡をくれた。ゲストにも、「彼ら、最終日で、これまであまり泳げてないから、譲ってあげてもいいか」と説明してくれたのだろう。そこからは、40匹くらいのバショウカジキの群れと1時間半以上、泳ぎ続けた(最後には30匹弱になっていたけど)。

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周囲には、他のフィッシングボートが何隻か僕らが終了するのを待っていたが、またその群れを譲ってくれた船に返して、島へと引き返すことにした。

先週に引き続き、最終日で皆が満足できるくらいにバショウカジキと泳ぐことができた。これで、15日間で9日間の遭遇。Week4では、もう少し早くに泳げればいいのだけど。毎回これでは気が気ではない。

とにかく、バショウカジキとの遭遇を達成したweek3の皆さん、お疲れさまでした〜。

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Week4のスタート前日は、バショウカジキはオフ。すでに到着してるゲストと一緒にドスオホスというセノーテに潜りに出かけた。

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Fri 18
ムヘーレス島、セールフィッシュスイムweek3 大物を見逃さないために必要な事
2013.01.18

ムヘーレス島に滞在してのセールフィッシュスイムもweek3に入った。week2も風の向きがいつもと違うこともあり、グンカンドリの群れを探すのに苦労した。

1日目、グレッグが海に出て、2日目には僕が海に出た。海のコンディションは悪くなく、2日目は、3つあるメインの捜索ポイント全てを探しまわったが、バショウカジキを見つけることができなかった。

おまけに、コンディションが良いので、一番近くのポイントでは、カンクンからのフィッシングボート、スイミングボート、アメリカなどからバケーションで来ているフィッシングボートなどが入り乱れて、鳥山が立つと、20隻近くのボートが一斉にその鳥山に群がり、我れ先にと、バショウカジキを釣ろうとするので、危なくて入ることもできないし、鳥山もあっという間に散ってしまっていた。

しばらく釣れない日々が続いているから、フィッシングチャーターのクルーも必死だ。釣れる日が続いてる時は、連絡を取り合い、譲り合うこともあるのだけど、こういう時は、誰も譲る気が無い。当然スイミングの方が分が悪いし、危険だ。

そうなると、まず一番遠くのポイントで捜索して、徐々に戻ってくる選択をし、最後に多くの船が出ているポイントに戻って来るルートを取るのが望ましい。
午後遅くになると、デイトリップの観光客を乗せたフィッシングボートや他のスイミングボートは、カンクンに引き上げるので、船の数が少なくなるからだ。まあ、一番遠くのポイントで見れてしまえば問題無いのだけど。

しかし、この日、今年で一番遠出したにもかかわらず、鳥山をまともに見つけることができなかった。疑似餌でトライしても、まったくかからない。他のボートに無線で連絡してもまったく釣れていない。

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海は穏やかで、暖かく、惰眠をむさぼりたくなる陽気。今回のゲストは男性3人、リピーターの女性1人。男性陣は、ボートの床にマットを敷いて爆睡していた。

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人数を4人に限定しているのは、バショウカジキの群れを見るときに、あまり大人数だと、バショウカジキが警戒して近よってこなくなったり、撮影のときに、お互いが写り込み過ぎてしまうのを極力避ける等の理由もあるのだけど、こういう状況で皆がこうして横になっていられるスペースを確保する事も考えての事だ。この日はコンディションが良くて眠気を誘っていたのだけど、海が荒れて、酔い止めなど飲んで眠くなっている人も、横になれるスペースは絶対に必要だ。

さて、話は変って、大物を見るために必要な事って何かあるんですかって聞かれた事がある。

自分が長く、大物を見せるスペシャルトリップをしていて思うことは、泳力のある人が有利であるのは間違いないのだけど、泳力が無い人でも、ここを改善すれば、見れるチャンスは相当に違って来るのに、と思うことが一つある。

それは、エントリーするときの準備の早さ。

慣れないからしょうがないのかもしれないけど、大物って通常は、ベストタイミングを逃すと見逃す事がほとんどだ。スペシャルトリップでは、もちろんそんな大物が高確率で見れる海を選択しているのだけど、それでもほんの一瞬のタイミングで見れる、見れないが決まってしまうときだってある。

自分は、いつも身構えているわけではないけど、常にすぐに準備ができる体勢をととのえている。それに、咄嗟に何か出たときに、真っ先に入れるくらいの心構えでいる。

見ていて、一番の違いは、ダイバーの多くがブーツやフィンソックスを履いて、そしてフィンを履くのだけど、それだけでももう、「用意して!」と言われてから相当の時間のロスだ。自分はどうかと言えば、フィンはフルフットでしかも、素足、それもフィンのサイズも他の人から見るとブカブカで、ときに水中で脱げてしまうくらい。ダイビングでバックロールでエントリーしたときに、フィンがどこかに引っかかって、脱げてしまい、そのままエントリーしたこともある。セノーテではそれで溺れそうになった事もある。

でも、この違いは大きい。

もちろん、僕と同じように、ブカブカのフィンを履いて下さいとは言わない。
でも、エントリーしてしまってからは、泳力が物を言う場合が大であるけど、もし自分が他の参加者に比べて、泳力が無いと感じたら、まず船上でいかに早く準備してエントリー体勢に入れるか。それを考えた方が良いと思う。

いつも気を張っている必要は無いけど、頭の中でシュミレーションしておくことは大切だと思う。写真のように眠っていても、「用意して!」と言われたときに、真っ先に準備ができていれば、「準備ができてる人から入って!」と僕らが言うことも少なくは無い(もちろん順番はある程度決めておくけど、準備が遅くて全員がチャンスを逃すよりは、準備できてる人だけでも見てもらいたいから)。

と、とても単純で当たり前の事のようだけど、意外とできていない人が多い。それを改善するだけで、間違いなく見れる確率が違ってくるって事を書いてみました。

暇な日、ゲストにプロフィール用の写真も撮影してもらった。

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2017.11.12
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2018年1月20日から、24日までの5日間、奄美大島でボートをチャーターしてホエールスイムを開催することにしました。 前回のオーシャナによる、奄美のホエールスイムリサーチの記事 https://oceana.ne.jp/series/奄美大島ホエールリサーチ 船は、奄美マリンスポーツでチャーターして、オーナーの才さんが操船を行います。1日10人まで募集。 宿泊先は、ゼログラビティの清水ヴィラとゼロ古仁屋クラブハウスを予定しています。乗船は、1日5~6時間続けて海に出ます。ですので、乗船を希望される場合には、帰路の飛行機は、基本的には、翌日のフライトをご利用いただくことになると思います。 <ダイビングプールもあり、ビーチが目の前のゼログラビティ清水ヴィラ> <ゼログラヴィティ清水ヴィラ> <ゼロ古仁屋クラブハウス:4人部屋> <ゼロ古仁屋クラブハウス:共有リビング。自炊可能> <サンプルスケジュール> 全日程参加の場合 <1月19日(金)>  奄美大島着  古仁屋まで、空港からレンタカーで現地乗り捨てで約4500円 タクシーであれば、片道約18000円 にて、古仁屋、あるいは清水ヴィラまで来てもらいます。この料金は、ご自分でご負担いただきます。予約などに関しては、こちらで対応は可能です。 古仁屋クラブハウスか、清水ヴィラ宿泊。 <1月20日(土)〜24日(水)> 朝、どの港から出るかを確認して、送迎車にて、移動。 ホーエルスイム 5〜6時間 9時出港予定で、15時くらいまで。もし、クジラがよければ、時間延長しますが延長料金をいただくことになります。(注意:ホーエルスイム後のフライトで帰るのは難しいと思います) 1日の乗船料金は、土日が22000円、平日は20000円を予定しています。 宿泊料金は、古仁屋クラブハウスが1泊素泊り3500円から。清水ヴィラが、朝食付きで、10000円、ペア15000円。2F 2段ベッド部屋2名で12000円 <1月25日(木)> 古仁屋、または清水より、レンタカー、またはタクシーで空港へ 夜は、古仁屋で食事、あるいは、清水ヴィラでバーベキューなども可能。 船上でのランチは、移動途中のコンビニなどで購入します。 途中参加など、全日程参加でない場合もお問い合わせください。 調整はしてみます 詳しいスケジュールや宿泊先、船、料金に関しては、お問い合わせください。

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INTO THE BLUE では、写真家・越智隆治 が、バハマ、トンガ、フロリダ、マーシャル 、 タイ、フィリピン、南アフリカなどなど、取 材で訪れた各国での体験談や変り種情 報などを、写真や動画と一緒にブログ形 式でつづっています。

越智隆治プロフィール

世界中の海を自然環境をテーマに取材を続ける水中写真家。イルカと人の関係に興味を持ち、国内外の多くの海でイルカの撮影を行っている。
>>越智隆治プロフィール

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