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スペシャルトリップブログ

Sat 07
セールフィッシュスイム、3日連続スイム
2012.01.07

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この日も6時出航。波は相変わらずだ。初日、2日目とダウンしていたT君、そろそろ復活してもらわなくては、と思ったのだけど、この日も船が出るなり、横になって眠ってしまった。

そろそろ写真撮ってもらわないと、と思うのだけど、こればっかりは慣れるしかしょうがない。

2日連続でフィッシュボールの捕食を見れているから、そろそろ厳しいかな〜と内心思っていたのだけど、8時台には、鳥山を見つけ、エントリー体勢に。

しかし、一緒にいたフィッシングボートが何故か鳥山の真上を通過。その途端に鳥山は崩れて、四散。どうやらフィッシュボールは、バショウカジキたちともども、海中へと潜ってしまったようだ。

「な〜にやってんだよ〜」と失笑してしまった。スキッパーのロヘリオも、苦笑していた。しばらく様子を見ていたが、それ以降、鳥山が再生することは無かった。

諦めて別の鳥山を探すためにゆっくりと移動を開始。それと同時にロヘリオが、「フィッシングの仕方を知らない、素人だな、あいつら。鳥山の真上通過するなんて」と呆れて言った。(あ、やっぱりそうなんだ)と思い、「どこから来た船?カンクン?ムヘーレス?」と訪ねると、「カリフォルニアだよ」とのこと。

要するに、よそ者で、無線で連絡しても非協力的なのだと言う。無線で釣り方のノウハウを伝えても、無視なのだそうだ。まあ、慣れない場所で慣れない物を釣ろうとするのだから、しょうがない。

しかし、事、セールフィッシュスイミングに関して言うと、このフィッシングボートとの友好関係無くしては、成り立たない部分もある。ある意味、フィッシングボートにしてみれば、僕らセールフィッシュスイマーは、邪魔者なわけだ。僕らが海に入って群れと泳いでいる間は、危ないから釣り糸を流せない。

しかし、この日は3 Kings Dayと呼ばれる祭日でフィッシングボートの数も多い。多いときには、50隻以上ものレジャーフィッシングボートが近海に繰り出す。ラッシュアワー状態だ。当然鳥山の周囲には、沢山の船が集まってくる。そんな中でセールフィッシュスイムを行なうには、お互いに信頼関係が無ければ成り立たない。

僕が彼らと一緒にこのセールスイムをすることに決めたのは、元来がフィッシングチャーターの会社で、他のフィッシングボートとも、長年情報交換をし合う仲を築き上げているからだ。

どこかで鳥山が立てば、どこかの船からすぐに連絡が入る。もちろん、こちらが鳥山を見つけたら逆に教えてあげる。だから、僕らが泳いでいる間は、フィッシングボートは、泳ぎ終わるまで待っているし、僕らもフィッシングが終わるまで待機している。そういうやり取りを見ていても、気持ちがいい。

この日は、昨日のようには鳥山が沢山は立っていなかった。しかし、どこかの船からの無線で、ロヘリオは鳥山のいるポイントへ的確に船を移動させる。まだフィッシングボートがいるが、「もう奴らは2〜3匹バショウカジキを釣っているから、こちらに譲ってくれるそうだ。すぐ用意して」。とエントリーを促す。

この日も、70~80匹の群れが、イワシのフィッシュボールを追走していた。最初は止まる感じではなくて、移動していたが、この群れの数でフィッシュボールの小ささからいくと、もう少しで止まりそうだった。

自分は、昨日のように必死でダッシュを続け、群れとの距離をキープした。他のメンバーは2~3回、船に戻っては前に回り込み、落としてもらっていた。

しばらくすると、逃げ場を失ったイワシたちが、逃げる抵抗を諦めて、同じ場所に留まり始めた。皆、ここぞとばかりに撮影をする。もちろんバショウカジキもここぞとばかりに捕食を始める。そして、空にはグンカンドリたちの姿も。

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この日、T君もかなり船酔いに慣れたのか、かなり長く撮影に加わっていた。それを見ていて、少しほっとした。しかし、やはり途中で波酔いしたらしく、同じく、波酔いしたSさんと一緒にリタイア。少しは気に入った写真が撮れていればいいんだけど。

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1時間半程して、まだイワシは10数匹残っていたけど、回りを見ると、フィッシングボートだらけだった。最初にいた70~80匹のバショウカジキも、いつの間にか、10数匹に減っていた。

多分僕らのスイミングが終わるのを待っているのだろうと思い、残って一緒に入っていた、YさんとKさんに、「戻りましょう」と合図して、船に戻った。

ロヘリオが「あれ、もう全部食べられたのか?」と訪ねてきたので、「いや、船が沢山待っていたから、全部食べたらバショウカジキがいなくなるので、残して戻ってきた」と伝えたら、ニヤッと笑って、他の船に無線で何やら連絡していた。

その直後に、何隻かの船がその鳥山にアプローチをかけ始めた。

3日連続で泳げたのは、本当に運が良いと思った。何故って、あのプロ意識の強いスキッパーのロヘリオとウワンが、「今日は昨日みたいに鳥山多く無いから、もうゆっくり島に向かって移動しながら探そう」と言って、くつろぎ始めた事だ。

彼ら的には、「相当に見せた」感があると感じた。ずっと荒れた海に出続けてくれたし、この先もあるし、すでに2人がダウンしてもいるし、この日は、早めに切り上げて帰ることにした。港に着いたのは、1時だった。

Fri 06
セールフィッシュスイム7日目、5時間、100匹超え
2012.01.06

7日目、朝雲が空を覆っていたが、そこから漏れる朝日の光が美しく、幻想的だった。

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海は徐々に穏やかになってきた。とは言っても、船に弱い人にしてみれば、まだまだ辛いコンディションのようだ。しかし、6日目に続き、この日も泳ぐことができた。

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朝8時過ぎにルアーに着いて来たバショウカジキ10匹ほどと泳いだ直後、フィッシングボートに着いていた群れを譲ってもらい、エントリー。

まだイワシ玉が大きくて、移動が激しい。2度ほどトライしたが、追いつけないので、諦めてしばらく様子を見ることにした。

今日は至るところで、鳥山が立っていたので、別の鳥山にトライしてみた。まだ激しく移動はしていたが、水中にいて、ダッシュで泳ぎ続ければ、何とか追いつけるくらいのスピード。バショウカジキの数は100は超えていた。中には、フィッシャーマンと格闘して、逃れたばかりの、痕跡、長い釣り糸を引きずりながら群れに着いて行くバショウカジキの姿も。

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ダッシュで泳ぎ、群れがしばらく同じ場所で留まっては撮影、また動き始めるとダッシュで追いかけてまた止まったら撮影を繰り返した。

泳力の無い人には、辛いかもしれないが、これくらいのイワシの群れの大きさの方が、アタックの仕方も迫力があり、興奮する。問題なのは、追いつけるか、追いつけないかだ。

他のゲストも必死になって、泳ぐが、やはり波酔いもあるらしく、何度も船にピックアップされては、前に回り込んで落としてもらう行動を繰り返していた。自分はその間泳ぎ続けっ放し。結局2時間、ダッシュで泳ぎ続けてその群れが海中に沈んで行ったので、終了したのが、11時過ぎ。しかし、今日はまだまだ鳥山が立っていた。

つかの間の休息を取って、さらに別の群れにエントリーを繰り返す。しかし、やはりまだイワシ玉が大きくて、留まらない。今日は昨日に比べて、ダッシュで泳ぎ続けるハードな日になったが、これもまた留まっての観察とは違う激しさがあって、面白い。

最後の群れへのトライは、1時頃。エントリーしてみると、イワシの群れも相当に食い尽くされて、数十匹になり、身体はすでにボロボロ、60匹ほどのバショウカジキに取り囲まれて逃げ場を失い、水面下でグルグルと回転を続ける空しい抵抗を続けるのみ。

上からは、グンカンドリたちがここぞとばかりに捕食を繰り返し、下からはバショウカジキたちに、1匹、また1匹と襲われて行く。僕らはその光景を目と鼻の先で撮影し続ける。ある意味、相当に残酷なシーンだ。

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時折、他のイワシたちについていけないほど、よれよれになった個体が、すがるように、僕らにまとわりついてくる。そんなイワシにも容赦無くプレデターたちは、空から、海中から襲いかかってくるわけだ。

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数匹のバショウカジキの身体が激しく自分にぶつかってくる。空からはグンカンドリの足らしきものが、自分の頭をかすめる。普通に考えたら、恐くてそこにいるのも絶えられない状況も、すでに感覚が麻痺しているからか、まったく恐怖心は感じなくなってきている。

結局この日は、5時間のハードスイムを行い、午後2時過ぎ、早めに港に引き上げた。

これで、7日間で、4日間、バショウカジキと泳げている。シーズン始めでこの確率は、相当に運が良いと思う。明日からも徐々に海のコンディションは良くなっていく予報。しかし、アンソニーに言わせると、「荒れてる方が船が少ないから良い」のだそうだ。まあ、確かに、今日は昨日より船は多かった。


Thu 05
セールフィッシュスイム、海に出れない日。4時間泳ぎ続けた日
2012.01.05

1週目のゲスト最終日は、風速30ノットの風が吹き、外洋に出ることができなかった。そのため、出航を送らせて、Underwater art museum という、彫刻が数百体も沈められている場所や、ナショナルパークエリアになっているリーフなどでシュノーケリングをした。

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結局1週目は5日間で、2日間、バショウカジキと泳ぐことができた。とは言っても、1日は2人しか水中では見れてはいないけど。まあ、でも1日、全員が一緒に泳げたので、皆満足して帰路に着いた(と思いたい)。

1週目、ゲストのNさんが、鍼灸師だったので、鍼とお灸をしてもらったおかげで、体調は見事に回復していた。

そして、3人が新たに入れ替わり、2週目の初日。海には出れたものの、到着翌日で体調もすぐれなかったせいか、新たに参加した3人が船酔いでダウン。6時出航で、3人ともすぐに寝込んでしまった。

それでもバショウカジキを探し続ける。11時になっても出ないので、また作戦を変更してルアーと疑似餌でおびき寄せる作戦に。するとすぐにバショウカジキが姿を見せたので、全員に入る準備をさせる。まず僕と1週目から一緒のKさんがエントリー。見ると6匹のバショウが!すぐに「皆入って!」と叫び、入ってもらうが、見れたのは1人だけだった。

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それでも、2日間見れていなかったので、初日から出てくれたので、少しほっとした。

船に戻ってすぐに、スキッパーのロヘリオが、疑似餌をしまって、全速力で移動を始めて。「どうした?」と聞くと、にやっと笑って親指を突き立てた。カジキがいたと無線連絡があったのだ。

この日、同じ会社のオーナー、アンソニー(昨年ずっとスキッパーをしれくれた人)がフィッシングチャーターで海に出ていて、彼から連絡が入っていた。船が見えてきた。周囲にはグンカンドリが群がっている。接近するとすぐに、ロヘリオが「皆に準備をさせろ」と叫んだ。

体調が一番悪くて入るのが無理なT君以外がエントリー体勢を取る。グンカンドリが徐々に近づいてくると、「今だ、リーダーに向かって泳げ!」とロヘリオが叫ぶのに合わせて、自分はすでにエントリーをして、鳥山を目指していた。

海は前回の時より荒れている。バショウカジキが水中に姿を見せ始める。個体数はどうやら40匹くらいと少ない。しかし、今回の群れはほとんど動いていないようだった。

エントリーしてからイワシが捕食され続け、数が徐々に減っていく。自分は最後の一匹を食い尽くすまで見届けるつもりでいた。しかし、船酔いと波酔いでSさんが脱落。2時間30分まで入っていた、Yさんも寒くて脱落。しばらくKさんと二人で捕食シーンの撮影を続ける。

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しばらくして、T君がカメラを持ってやってきた。激しい船酔いから復活したのかとほっとしたが、あまり長居せずに、船に引き返した。後で聞いたら、波酔いをしてしまったそうだ。

結局またKさんと二人で撮影を続けた。16GBのCFは途中でいっぱいになってしまったが、カメラを交換しに船に戻らず、気に入らないデータを消去しながら撮影を続けた。どうやらKさんも同じような作業をしているようだった。

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イワシの数が減れば減るほど、バショウカジキたちは大胆に僕らに近よってきて捕食を続けた。それを撮り逃すわけにはいかない。何度も何度も前に撮影したデータを見直しては、消去を繰り返し、撮影を続けた。

後で聞いたのだけど、Kさんも途中から波酔いのせいで、意識が朦朧としていたそうだ。それでも、最後の1匹を食い尽くすまで、海に入り続けていた。気絶する前に捕食が終了してくれて良かったと思った。

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船に戻ると、自分でも珍しくガッツポーズをしてしまった。ロヘリオは、「4時間だ!お前らあのコンディションで4時間泳ぎ続けてたぞ!」と教えてくれた。クルーのウワン、Kさん、そしてロヘリオと握手して、帰路に着いたのが、4時前。

12時前から泳ぎ続けて、4時前まで船に戻ることなく、バショウカジキと泳ぎ続けた。

これで、6日間で3日間、バショウカジキと泳いだことになる。勝率は5割。悪くない数字だ。船酔いが多いことが気がかりだけど。

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この日は、レストランに食事に行かず、ゲストのSさんが持ってきてくれたおせち料理やカップラーメンをホテルで食べて、早々に寝ることにした。ここの島のレストランの食事はどれもイマイチなものが多かったので、このおせち料理には感動した。生き返った。

Tue 03
セールフィッシュスイム4日目、プロ根性
2012.01.03

セールフィッシュスイム4日目、風も相当強いけど、海に出る。もともとがフィッシングチャーターの船だから、相当に海が時化ない限りは海に出る。他にも何隻かフィッシングボートが出ていて、バショウカジキを釣り上げているのを目撃したが、昨日のようにグンカンドリたちが捕食に走らない。バショウカジキがイワシの群れを水面近くまで追い込んでいないからだ。

海は荒れているけど、体調が完全に回復していたので、まったく苦ではなかった。残念なのは、この日最後のゲストが一人いたので、もう一回バショウカジキと泳ぎたかったけど、泳げなかった事。しかし、「最初から見れない覚悟で来ていたのに、あれだけの群れを見れたし、ビデオも良いのが撮れたから満足」と言ってくれた。昨日の群れは、ゲストが数えた限りでは、100はいたとのこと。まあ、どっち取るかって言えば数多い方が良いから、昨日の群れは100くらいに訂正します(笑)。明日はもっと風が強まりそう。

印象に残ったのは、スキッパーのロヘリオが「今日は難しいな」とぼそっと言ったので、もう諦めた方がいいのかなと相談したら、「まあ、難しそうだけど、決めるのはあなたたちだから、今帰るにしても、あと1時間で帰るにしても、そちらの判断に任せるよ」と答えたので、この日を最後に帰国するゲストの人に「どうしますか?」と訪ねると、「うん、いいですよ、もう帰りましょう」と言うので、ロヘリオに「今帰っていいって」と伝えると、「わかった」と返事をしたので、皆帰り支度を始めていたら、しばらくして彼が「あと30分、あと30分様子を見させてくれ」と自ら時間の延長を頼んできたことだ。

結果的には見れなかったけど、この日も彼らのプロ根性を見せられた気がした。彼らを選んで良かったと毎日思い知らされる事ばかりだと誰もが感心した。見れなくても悔いは無い。

以下の写真は、3日目に撮影した写真

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Mon 02
セールフィッシュスイム。2012年元旦から60匹の群れ
2012.01.02

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昨日食べたマヒマヒのセビーチェのせいなのか、チリを食べ過ぎたのか、それとも、クラブスープがいけなかったのか、夜、吐き気と下痢に見舞われた。

まったく眠ることもできず、トイレに籠りっきり。吐き気だけは我慢してどうにか下痢だけで、身体の中のものを全部出してしまおうとした。

この日も朝6時出発。風は昨日よりも強い。身体に力が入らなくて、正直、海に出たく無いくらい辛い。僕の他に何人かも、下痢になっていたようだが、自分程酷くは無いようだった。

辛い身体で踏ん張りながら、ゲストやクルーに「Happy New Year !」と弱々しく挨拶するも、まったくhappy じゃなかった。

船に乗り込むなり、マットにツップして寝かしてもらった。しかし、出発早々に、高い波を受けて、船は激しく上下した。おかげで、胃の中がかき混ぜられて、我慢していた物を一気に吐き出した。

胸のむかつきは、おかげですっきりした。とは言っても、下痢と嘔吐で身体の水分を出しまくったせいもあり、身体のだるさは、変わらない。

海は荒れているけど、天気だけは良い。初日の出のご来光に、「どうかお願いします」と弱々しく手を合わせた。何を「お願いします」だったのか、自分でもはっきりしなかった。

その後も、まったく鳥山も見つからない悶々とした時間を過ごす。「今日ももしかしたら、ダメなのかな〜」そういう弱気な気持ちが沸き上がるのも、体調の悪さのせいだった。

しかし、お昼になって、状況が一転した。太陽の日差しを浴びながら、ほとんど眠っていた僕に、スキッパーのロヘリオが「タカ!セールフィッシュだ!用意しろ!」と声をかけ、前方を指差した。そこには、1隻のフィッシングボートが。「あの船のところにいるの?」と訪ねると、「そうだ、用意しろ!」と再度答える。「何匹くらいいるの?」との質問に、「アニマルは、数十匹匹だそうだ」との答え。

「やった!」皆にも安堵と緊張の表情が伺えた。自分は何度も入っているからともかく、初めての人には、やっぱり「刺されないのか」という心配が、しばらくの間は、つきまとう。

ボートの縁に、カメラを持って、待機してロヘリオの指示を待つ。グンカンドリの鳥山が、頻繁に水面に接近して、バショウカジキに突き上げられたイワシの群れにアタックをしかける。その下には、バショウカジキの背びれや吻が、時折水面から顔をのぞかせていた。

「今だ!、あの鳥山に向かって泳げ!」ロヘリオの声とともに、皆と一緒に海中に転げ込む。最初は何も見えない。しかし、鳥山めがけて移動していくと、うっすらとバショウカジキたちの姿が見え始める。1匹、2匹、3匹、4匹・・・・・10匹、20匹。30匹、40匹、50匹!!その辺で数えるのを止めてしまった。間違いなく、60匹以上はいる。

皆も一緒について来るが、今回の群れは、その場でほとんど止まることなく、移動を続けた。病み上がり?否、いまだに病んでいる身体でそれに着いて行くのは、相当に辛かった。

バショウカジキたちは、捕食を繰り返し、イワシ玉は徐々に小さくなって行った。しかし、小さくなっていけばいくほど、その場から動かなくなるはず。という僕らの予想に反して、最後まで移動を続けたために、落ち着いて撮影ができなかったことが悔やまれる。それでも、明日を最後に、帰国するゲストも一人いるし、これで、1週目のメンバーは全員が水中でバショウカジキの群れに遭遇することができた。

スイム時間はトータルで1時間半くらい。やっとロヘリオたちと笑顔で握手をすることができた。

海から戻ってきて、自分は完全にダウンした。

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