INTOTHEBLUE 水中写真家  越智隆治

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玄界灘ディスカバリークルーズ

玄界灘・沖ノ島初日 べた凪 イサキウォール、ヒラマサのナブラ&イルカと泳ぐ 盛りだくさんのダイビング

2019.07.09 / Author.

玄界灘とは今のところ相性が良いのかもしれない

玄界灘 メディア初取材としてオーシャナのロケで昨年の7月に初めて玄界灘を訪れたときには、ヒラマサが群れをなし、イワシ玉を追う和製サーディンランを撮影して、注目を集めた。

ナブラ(大型の回遊魚がイワシなどの小魚を水面に追い詰めて捕食しているときに立つ水面の激しい揺れ)が立ったときに、潜ってみるという行為をした結果、見られるものがあることがわかり、それ以降SUNS DIVEの木村さんは、ナブラが立つと潜ってみるようにしているそうだ。しかし、魚の群れは見れても、昨年7月に僕が撮影したようなイワシ玉にはその後遭遇できていないとのこと。

クルーズ船Stingrayの船長、松本さんによると、「魚探にそれらしき影は写っていることはあるのですが、水面まで上がってきてるタイミングで潜るのはなかなか難しいんです」とのことだった。

今回の玄界灘撮影は、10月に行うINTO THE BLUEとのコラボ企画「玄界灘でクロマグロの群れを狙え!」的なスペシャルトリップのリサーチも兼ねていた。SUNSの木村さんが、クロマグロの群れに遭遇したのは、昨年9月末のこと。ダイバーがクロマグロの群れに遭遇することはほとんど無いことだから、それもかなりの話題になった。

和製サーディンラン同様、このクロマグロの群れも、それ以降実現できていない玄界灘のスーパートピックスだった。

それを、今年の10月頭に行うSUNS DIVE ディスカバリークルーズ+INTO THE BLUE スペシャルトリップ コラボ企画で狙おうというわけだから、無謀と言えば無謀。しかし、見れたからには、実現可能性はどちらも0では無いし、その確率を高めるためのリサーチは、木村さん、松本さんが日々海に出るたびにデータの蓄積を行なって来ているはずだ。

スペシャルトリップを行うに当たって、事前のリサーチは必ず行うようにしている。前哨戦となる今回のリサーチロケの内容は、すでにfacebookでもアップしているため、知っている人も多いとは思うけど、ここで再度その過程を紹介しておくことにする。

九州南部に記録的な大雨洪水警報が出ている中、福岡に向かった。自分も本当に大丈夫なのかと懸念していたが九州南部と北部は、九州の中央にある九州山地を界に北と南で天候も大きく変わるのだとか。そのため、南部に激しい雨量をもたらす雲も、福岡までには届いていなくて、まったくの凪状態。

ダイビング初日、雲ってはいたものの、べた凪。しかもその雲も時間とともに徐々に履けていき、晴れ間が広がった。

クルーザーで向かったのは、玄界灘を代表する世界遺産沖ノ島。行きの船内で、最近沖ノ島の南側にイルカがいついているという話しを聞き、チャンスがあればスイムもしてみたいねみたいな会話をしていた。

今年の沖ノ島は、エチゼンクラゲの個体数が多く見られた。小魚たちが共生している巨大なエチゼンクラゲの撮影ができた。

初日1本目に潜ったのは、「インペリアル」。今シーズンはここのイサキの群れが半端ない状態になっているとのこと。カラフルなソフトコーラルやキンギョハナダイの群れ、地形なども売りのポイントだけど、今回の狙いは、ほぼ、このイサキの群れ一本やりで望んだ。巨大な壁となったイサキの群れをどう切り取るか、これがテーマになった。
そして撮影した写真が以下。

船上では相変わらず釣りを楽しんでいたら、船長の松本さんが、「ナブラが立ってます!」と言うのでそちらに急行!クルーザーを静かに寄せてエントリーしてみた。

集まってきたのは、ヒラマサ。「また去年みたいにイワシ玉が見れるか!?」と期待したが、イワシ玉は見れず。それでも、ヒラマサの群れに囲まれて、しばし興奮して撮影を行なった。

2本目は昨年、イサキ、ブリ、ヒラマサなど様々な魚の群れを堪能した、沖ノ島を代表する群れポイントの「屏風岩」。こちらもイサキの群れがすごかったが、今回は、インペリアルの群れの規模には叶わなかった。しかし、昨年はあまり気にしていなかった、ソフトコーラルが美しく成長していて、それと群れを絡めての撮影に集中した。

その海中景観は、僕が好きなタイのダイビングポイント、リチェリューロックを彷彿とさせてくれた。岩礁の至るところに、手付かずのカラフルなソフトコーラルの群生が見られるのも玄界灘の特徴だ。

ランチ休憩では、最近沖ノ島で目撃されるようになったイルカたちにアプローチしてみることにした。港近くの浅い流れの早いエリアに行くと3頭のミナミハンドウイルカを発見。水中での撮影にトライしてみると、最初は警戒していたものの、近くまで寄ってきてくれたところを撮影することができた。イルカ好きのゲストも多く、皆水中でイルカを見れたことを大喜びしていた。

3本目は「祇園」。相変わらずのキンギョハナダイの群れ具合と薮のように岩礁を覆い尽くすソフトコーラルの群生の凄さに圧巻。これは動画で撮影した方がいいな〜と思いながら撮影。

エチゼンクラゲ、イサキウォール、ヒラマサナブラ、イルカとの水中遭遇、美しいソフトコーラルの群生も健在、キンギョハナダイも相変わらずと、初日にして大満足のリサーチになった。

SUNS DIVE ディスカバリークルーズ+INTO THE BLUE スペシャルトリップ 玄界灘 第一弾
「クロマグロの群れを追え!」
10月3(木),4(金),5(土),6(日)日の4日間で、玄界灘でクロマグロの群れを狙います。
すでに、5日と6日の二日間は満席ですが、平日の3日と4日はまだ空席があります。
ご興味のある方は、SUNS DIVEINTO THE BLUEにお問い合わせください。

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