今度は、ちょっと違った視線でマナティーを感じてみました。
子供の写真絵本みたいな感じ?
冒険好きの子マナティーがいました。
ある日、ママが眠っているスキに、近くの泉まで
一人で冒険に出かけることにしました。
いったい、何に出会えるのかな~。
好奇心旺盛な子マナティーは、ワクワクしています。
泉で出会ったのは、「人間」という生き物たち。彼らは、
恐い時もあれば、優しい時もあるとママに聞かされていました。
今回出会った人間たちは、どうやら優しい人たちらしい。
「ねえ、遊ぼ」。
人間は、子マナティーの身体を優しく撫でてくれたりしました。
とっても気持ち良くて、しばらくは、人間に身体を撫でて
もらっていました。
「わ~、気持ちいい~。こ~んな気持ちいいこと、初めてだ」。
次に子マナティーが向かったのは、
ママが「遠いから、一人で行ってはいけませんよ」と言っていた、
もう少し離れた、魚たちの沢山住む泉です。
「僕なら、もう一人でもきっと大丈夫」。
ここでは、今度は、小さな魚たちが、子マナティーの身体を
奇麗にクリーニングしてくれました。
そのまま、子マナティーはふわふわ、ふわふわ、優しい流れに乗って、少しづつ
流されていきまいた。ふわふわ、ふわふわ。
「あ~、気持ちいいな~」。
気持ちいいことに夢中になっていて、ふと辺りを見渡すと、
まったく知らない場所にいました。
「あれ?ここはどこかな?おなかがすいたし、ママに会いたいよ~」。
帰り道が、わからずに、子マナティーは泣き出してしまいました。
「しくしく、ママの言うことを聞かなかったから、
こんなことになっちゃった。ごめんなさい」。
「もう、ママとのお約束、ちゃんと守るから、ママのところに返してください」。
子マナティーは、泣きながら神様にお祈りをしました。
すると、「ぼうや~」。遠くからママの声が聞こえてきました。
「あ、ママ~!」
ママが子マナティーを探しにやってきてくれました。
「もう、心配させないで。これからは、一人で遠くにいっちゃだめよ」。
「うん、でもね、とっても気持ちいいことばかりだったんだよ。
でもね、でもね、やっぱりママと一緒にいるのが、一番気持ちいいの」
そう言って、子マナティーは、ママにくっついて幸せそうに、
眠りにつきました。