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子育て日記

Sat 05
便秘の話し
2004.06.05

2004年5月末から、約6週間、バハマでのドルフィンクルーズ船に乗船して、家族での船上生活が続いた。この間、父親としてはとても恵まれていたことに、常に息子が自分の仕事場にいてくれた事になる。ここで言う僕の仕事場とは、ゲストのいる船上であり、イルカたちの待つ青い青い海の中だ。

仕事場というにはあまりに贅沢な環境といえば環境だが、裏を返せば、父親として逃げ場の無い状況でもあった。普通なら大抵の父親は、会社に行ってしまえば、後は子育てを母親に任せれば良いのだろうけど、僕の場合、この状況では、何かあっても妻にまかせっきりで、“仕事に励む”訳にもいかない。特に息子の機嫌が悪ければ尚更、周囲にも気を使ってしまう。

ゲストのケアもしつつ、イルカの撮影も行い、当然妻が不満に思わない程度に息子の世話もしなければいけなかった(もちろん、僕が息子をかまいたいという気持ちは大きかったのだけど)。小さな船上でこのバランスを保つのは、案外難しい、ゲストをほったらかしにして家族サービスをし過ぎてもまずいし、母乳を飲ますためにベッドにいる事の多い妻と息子をほったらかしにして、イルカと泳いだり、ゲストと話をしてばかりいても妻の機嫌を損ねてしまう。

写真を撮る事になかなか集中できない環境ではあったけど、常に息子の海友と一緒にいて、普通の父親では、はなかなかできない貴重な子育て経験が沢山できた事は間違いない。中でも一番印象に残っているのは、海友が離乳食を始めだして、便秘になった時の事だ。今まで母乳だけだったので、ヨーグルトのようなにおいの柔らかい便だったのが、離乳食を始めて便が硬くなった。大便の時に踏んばる事に慣れていない赤ん坊にとって、それは一大事なのだ。便が出なくてぐずる息子を見て、妻が「綿棒浣腸してみよう」と言い出した。「え、何綿棒浣腸って?」と多少不安に思いながら訪ねた。要するに、綿棒の先で肛門を刺激して便を出させてあげる事だという。「犬や猫の母親が子供のお尻をなめて、刺激してあげるあれと同じ事かな」と思いながら、「両足広げて!」と言う、まるで今からオペを開始するかのように綿棒を持った妻の指示に従った。

詳しくは書かないが、その状況は、まさに助産師さんに助けられながら出産をするかのごとくだった。お尻もちょっと切れて出血していたし。海友は号泣しながらも大量にたまった便を放出し、その後は上機嫌になった。僕も他人の便秘がなおって、これほど嬉しいと思った事は無かった。多分最初で最後の感動だろう。

おかげで、その後、僕も多少リラックスして撮影に励む事ができた。あっ、あまりダイバーの子育てと関係無い話ですみませんでした。でも本当に嬉しかったんですよ。
 
●これもダイビングワールドで掲載されたコラム、SUN & SEAからの抜粋です。ウンチネタはとにかく沢山あるのだけど、まあ、この先も色々コラムネタになるので、そのネタとして取っておくことにします。最近では、ウンチが出てオムツを交えるのは完全にママの役目になってしまいました。僕はミナが忙しい時には交えてあげようと思うんだけど、そうすると「ママがやる~!」と言って駄々をこねて泣き出すのです。だから交えたくても、交えられない。しょうがないよね。本人がパパに交えられるの嫌がるんだからさ~。

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