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子育て日記

Fri 26
赤ちゃん好きのタイ人、海友初クルーズ乗船
2004.03.26

赤ちゃんを海外リゾートに連れて行くだけでも、心配事はつきない。色々と準備したり、現地の受け入れ状況を確認したり、調べる事も多いだろう

息子の海友(カイト)が2度目に出かけた海外旅行は、2004年4月。月齢6ヶ月の時だ訪れたのは、昨年末、津波の被害で深刻なダメージを受けてしまったタイのカオラック。そこからシミラン諸島へのダイブクルーズに乗船した。普通に考えたら連れて行かないだろうし、そんなファミリーダイバーを安易に受け入れてくれるダイビングサービスも、そうそうあるものではないだろう。逆に「何バカな事言ってるんだ」と思われるのがオチだろうと思っていた。

ところが、今まで取材で何度か訪れた事があるe-diveに相談したところ、「大丈夫だよ、連れて来なよ」とあっさりOKの返事が返ってきた。

プーケット空港に到着すると、ベビーカーに乗っている息子に、旅行社のスタッフとして働くタイ人女性たちが「赤ちゃんだ~」とばかりに群がってきた。まるでスター並みの扱いよう。カオラックに着いて、ホテルにチェックインするときも、スタッフの女性たちに抱きかかえられて、いつの間にかどこかに連れて行かれてしまった。姿が見えなくてどこにいったのか聞くと、「奥で他のスタッフに見せにいってるのよ」と言われた。食事中も、有無も言わさずウエイトレスの女性に連れて行かれ、おかげで夫婦でのんびり食事することができた。

そしてクルーズ乗船。早速タイ人クルーの人気者に。タイ語でカイとはタマゴの意味なのだが、海友は、皆から「カ~イ、カ~イ(タマゴ、タマゴ)」と呼ばれ、僕ら両親が気にしなくても、頼みもしないのに、スタッフの誰かが面倒見てくれて、しかも皆赤ちゃんの扱いが上手なので、本当に助かった。

子連れの初クルーズで、不安もあり、奴が体調を崩した時には、他のゲストに迷惑かけられないので、スピードボートをチャーターして、町に戻る手配も密かに頼んでおいたりした。それに最初は、妻の方は船に乗船するだけで、ほとんどダイビングする気はなかったのだが、タイ人クルーが面倒見てくれたので、何度か一緒にダイビングすることもできたのだ。

タイ人の子供に対するおおらかさは、見ていて本当に気持が良いし、嬉しくなる。タイの別のリゾートでも、欧米人の赤ちゃんをあやしているタイ人を良く目にした。だから、小さな子供を連れて行くなら絶対タイがお薦めだ。

最後に、ダイビングクルーズ初乗船、そして子供を連れてタイを訪れるという貴重なチャンスをくれたe-diveのスタッフには、感謝の気持でいっぱいだ。彼らをはじめ、カオラック、そしてタイの津波被害からの一日でも早い復興を願っている。

●多くの犠牲者を出した津波の被害から1年がたちました。タイには、6年程前から毎年のように訪れていて、現地に友人も増えました。この記事は、津波の直後にダイビングワールドに掲載されたものです。

その後、今年3月に復興支援クルーズへの乗船も兼ねて、タイのプーケット、カオラックへも訪れました。プーケットはすでに被害の状況がわからないくらいに、整備されていましたが、カオラックはまだまだ、津波の被害状況も癒えず、殺伐とした風景が広がっていました。

写真で海友を抱きかかえてくれている優しい3人のタイ人女性たちが働いていたリゾートホテルも全て津波によって破壊され、リゾートがあったはずのその場所には、廃墟となったプールの跡が残っているだけでした。「彼女たちは無事だったのかな」という問いかけに、「ここの従業員は全員死んじゃったんですよ」。と被害の案内してくれたediveのキョウ君が教えてくれました。

当時、カオラックにいて、津波被害の凄惨さを目の当たりにしていた彼から色々と話を聞きました。殺伐とした風景を前に、「何かできることはないか」と苦悩しながらも、何もできない無力感にとらわれていました。今、カオラックもかなりのペースで復興が進んでいるようです。今年の年末年始はクルーズで忙しいと、キョウ君からは、早めの年賀の挨拶をもらいました。そうはいっても、いまだにプーケットへの観光客数は例年の半分くらいだそうです。

今はタイ復興のために少しでも協力できればという気持ちでいます来年も3月頃にカオラックを訪れる予定です。 

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