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クッションは紙おむつ

ロケに出かける時に、僕たち水中カメラマンは、ただでさえ重いカメラやハウジングを何台もカメラバッグに詰めて持ち運ばなければいけない。
海外ロケで飛行機に乗る時など、エクセスチャージを取られたくないし、精密機器で壊れるのも心配だから、僕は極力手荷物にして持って入っている。しかし、手荷物の重量にも制限があり、荷物重量の超過に対してとても厳しい対応をする航空会社もある。僕たちカメラマンはとにかくあらゆる手段を使って、是が非でもエクセスチャージを取られないように日夜努力している。
お土産でも入っているかのような紙袋に、機材を入れている人もいた。現地に付いた時、ボート上で活用できるため、軽いアイスボックスに機材を詰めて預けるカメラマンも多い。これはタカジンさんというカメラマンの人とヤップで一緒になったとき、彼がボート上で使っているのを見て、とても使い勝手が良さそうだったので、僕もそのうち試してみようと思っている。
眼科医である写真家の毛塚さんという人は、ズタ袋のようなバッグに、カメラのストロボやアーム、バッテリーなどのかさ張って重たいカメラの周辺機器を放り込んで、実際には20kgはあるそのバッグを、いかにも軽そうな振りをして持ち歩いていた。それ以外にカメラバッグも背負っているから、機内持ち込み手荷物は合計で30kgを越える。ニュージーランドにシャチの撮影に訪れた時「これが一番目を付けられなくていいんですよ~」と自慢気に見せてくれた。「よし、僕も真似しよう」と思っていた矢先、帰路、彼は空港であっさりと手荷物チェックの人に捕まって、連行され、そのままの状態で預け荷物の方にまわされてしまっていた。エクセスチャージの請求もされていたようだが、不機嫌な子供のようにふくれていからか、どうやらそれは免れたらしかった。
僕もバックパック式のカメラバッグとキャスターバッグを持ち込んでいた時は良く呼び止められた。しかし、まるで自分が呼ばれているんじゃないかのように足早に機内に消えていったり、万が一目が合っても、分け分からない言葉を発し続けながら、手を振り、笑顔でそそくさと機内に消えていった事もある。先方は呆気に取られて、以外に追いかけてきたりしたことは無かった。僕の経験から言うと、呼び止められてうかつに止っちゃう方がまずいみたいだ。
最近では、アメリカで購入したスコッティーズベストというものを利用している。このベスト見かけはごく普通の黒いベストなのだが、実はポケットが28個も付いている。そのほとんどが内側にあり、しかも以外にポケットが大きい。カメラマンベストと比べても「中に物が沢山入ってますよ~」というのを強調することなく、やり過ごす事ができる。FBIが着用しているというこのベストにカメラボディー2台、レンズ各種、フィルムに最近ではビデオも撮影するのでビデオ用のミニDVテープ、ストレージ用に使用しているipodだけでなく、背中には12インチのマックまでつっこんで、その上に何気なく別の薄いジャケットを羽織っていれば、ちょっと太めのおじさんって感じで、今までの所、完全に手荷物チェックを免れてきている。
そして、極めつけは、妻と息子の海友と一緒にロケに出る時には、カメラバッグの中のクッションに海友の紙おむつを利用している。最初は、スポンジを形取りして、かっこ良く機材を詰めていたのだが、「そんな必要無いもの詰めるくらいなら、紙おむつをクッション代わりにしきつめてよ~」と妻に言われ、最初は「え~、そんな恥ずかしい事できるかよ」と渋ったのだが、空港で手荷物チェックの人がこのカバンの中身を見ると、厳しい顔がほころんだりするのを見て、「これは心理作戦としてはかなり有効だな」と判断。それからは率先して重たいカバンの中のクッションに海友の紙おむつを敷き詰めるようにしている。
しかし、その海友も今は2歳4ヶ月。もうすぐオムツをはかなくなってしまうだろうから、この作戦ももうあまり長くは使えない。もしまだしばらく使いたいと思ったら、そろそろもう一人子供を作る事を考えなければいけない。
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2011年4月に二見書房より出版して頂いた、写真集「Whales ! クジラ!大写真集」と8月に青菁社より出版して頂いた、「海からの手紙ー Message from the Sea」、発売中です。今現在は、今年3冊目になる予定の写真集作成に取りかかっています。 でも、忙しいから、来年になってしまうかも。。。
スペシャルトリップに参加いただいたゲストの皆様からご感想をいただきました。
>>参加者の声
INTO THE BLUE では、写真家・越智隆治 が、バハマ、トンガ、フロリダ、マーシャル 、 タイ、フィリピン、南アフリカなどなど、取 材で訪れた各国での体験談や変り種情 報などを、写真や動画と一緒にブログ形 式でつづっています。
世界中の海を自然環境をテーマに取材を続ける水中写真家。イルカと人の関係に興味を持ち、国内外の多くの海でイルカの撮影を行っている。
>>越智隆治プロフィール
世界中のダイビングディスティネーションをめぐり、取材した海の魅力などをメインに、紹介しているフリーのPDFマガジンです。是非ご覧ください。 http://www.web-lue.com/











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