'; ?> ヤップ滞在、再び拉致る|Kid's Diary 子育て日記 [ イルカやクジラと泳ごう!INTO THE BLUE ] 

イルカやクジラと泳ごう!INTO THE BLUE > Kid's Diary > ヤップ滞在、再び拉致る

子育て日記

Mon 17
ヤップ滞在、再び拉致る
2008.03.17

P1030323.JPG

グレースの子供たちは、2日後にまたおばあちゃんのいるコロニアに戻された。また泣きながら車に乗るのを拒み続けたそうだ。ジェイの学校は9月からなので、まだ学校があるわけではないのだけど、Bボーイ一人だけでは、泣き続けるからと一緒にコロニアに行っているのだそうだ。

子供たちがいない間、海友は「今度はいつ帰ってくるの?」としきりにミナや僕に尋ねてくる。グレースは仕事が忙しいこともあり、暴れん坊の子供たち二人の面倒を一人で見るのは大変だし、もう当分子供たちはコロニアにいてもらう決心をしていたらしい。

ミナが「週末は学校ないからせめて週末だけでもこっちに来ることはできない?」とグレースに懇願する。次の週末が終わると、僕たちはここを離れてパラオのペリリューに移動する。グレースはしょうがないと笑いながら承諾してくれた。週末、こちらに帰ってくるのは彼女もかまわないと思っている。ただ、コロニアに送り返すたびに、二人が号泣して拒むのが辛いらしい。

海友に週末だけ二人が帰ってくることを告げると、金曜日は朝から「ね~、ダイビング終わったら、Bボーイとジェイ迎えに行くんでしょ。いつ行くの?11時には学校終わるんだって」としきりに僕に聞いてくる。

しかし、この日は天気が良かったので、午後遅くまで撮影で潜り続けた。ダイビングが終わったのは午後5時。海友はずっとビーチで待ち続けていた。

僕は、ちょっと前から風邪気味で体調が悪く、ハードな潜り方をしたせいで、本当は休みたかったのだけど、スキッパーのトーマスとバトさんがコロニアにタンクチャージに行く(今ライズのコンプレッサーは故障中)車に、家族全員で乗せてもらい、二人を迎えに行くことになった。

途中マーケットで飲み水とお菓子を買う。海友は「これ、Bボーイとジェイと一緒に食べるんだ~」といって、プリングルスを買った。颯友は、ずっと母親のひざの上で、開けた窓から、外を眺めながら、「いや~!」と感嘆の声を上げている。

おばあちゃんの家に着くと、ジェイとBボーイは、また中庭にいた。「ジェイ!」と呼ぶが、前回同様、あまり嬉しそうな顔はしていない。おばあさんが、ニコニコしながら、僕らを出迎えてくれた。ここでは子供たちを町へ連れ去る悪い人みたいな感じになってるけど、実際には、おばあさんは本当に良い人なのである。

僕が事情を説明すると、相変わらずにこにこしながら、「グレースは何て言ってるの?」と尋ねてきた。グレースは週末帰ってくるのはオッケーだと言ってくれたことを説明し、電話で確認してくださいと伝える。横にいたおじさん(グレースのお兄さん)が携帯で電話をかける。

僕らは固唾を呑んで見守った。電話が終わると、おじさんがタガログ語で何かをおばあさんとジェイに告げる。僕は「どうなりましたか?」と尋ねると、「オッケーよ」とおばあさんが答える。そのときになって、ジェイが初めて嬉しそうな表情を見せて、僕とハイタッチをして喜んだ。「今から着替えを持ってくる!」と言って部屋に駆け込み、海友はBボーイとすでにプリングルスを食べていた。

日が暮れて、暗くなってきた帰り道。3人はそれまでタンクを積んでいた荷台に仲良く座って、ジェイがおばあちゃんのところから持ってきたトッポと、プリングルスを食べながら、「あ、今大きなフルーツバットが飛んでたよ」。「あ~、今こんな大きなピギー(豚)がいたよ!」とか嬉しそうに叫びながら、仲良く遊んでいる。

風邪でかなりだるくなっていた僕は、本当は少しでも早く部屋に戻って眠りたかったのだけど、運転するバトさんに、「ブレーキは気をつけて使ってね」と頼み、自分の車はやたらスピードを出して乗るバトさんは、「オッケー」といいながら、ゆっくりゆっくり車を走らせて、ワチュラブ村へと向かった。颯友は母親のひざの上で眠りについていた。

Next 「ヤップ滞在、ヤップダンスを見に行く

Previous 「ヤップ滞在、喧嘩

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://takaji-ochi.com/mt/mt-tb.cgi/1074

コメントする