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子育て日記

Wed 19
ヤップ滞在、畑の前で髪を切られる
2008.03.19

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ダイビングを終えて、ダイビングショップの前の庭で海友と颯友と遊びながらぼ~っとしていたら、突然妻が、「はい!髪切るよ~!まずは海友から!」と言ってはさみを持ってきた。

海友は、遊ぶのをやめないので、うろちょろしてる間に、チョキチョキとハサミで切っては、切った髪を雑草の生い茂る畑に放り投げる。僕はその様子を颯友と遊びながら、遠巻きに眺めていた。しかし、海友の散髪はあっという間に終わり、すぐに「はい!次はパパ!」とすぐに僕の番になった。

僕は木製の椅子を庭に持ち出し、ダイビングシップの横にある畑に向かって座る。髪をぬらしもせず、くしも使わず、妻は僕の髪の毛を躊躇することもなく、ジョキジョキ。妻はいつも最初に前髪を平行に真直ぐに切りおとす。妙にそろった前髪を見て、げらげら笑う。「はい、おわり!」っといつもそれで終わりにしようとするから、「ちゃんと切ってよ~!」と、まじでふくれっつらして本気顔で文句を言う。これもいつもの事で、まあ僕の髪を妻に切ってもらうための儀式のようなものだ。

今回はかなり伸ばしっぱなしにしていたので、切り甲斐もあるのだろう。ジョキっと切った髪を、妻は「シャ~!」とか言いながら、畑に放り投げる。別にそんなことしなくても、その日は気持ちの良い海風が吹いていて、切った髪は自然に畑の中へ飛ばされていくのに。
だけど、「シャ~!」とか言って放り投げる妻が面白いので、黙っていることにした。

しばらくして、そのことに気づいた妻は、放り投げるのを止めて、ただジョキジョキと切り始めた。落ちた髪の毛は、自然に海風に吹かれて畑やジャングルの方へと飛んでいく。

ぼ~っとそれを眺めていたら、妻が「あともう少しでできるよ」と言った直後に、レストランで働くフィリピン人のローズさんが、やってきた。「あら、何やってるの?」と興味津々。このローズさん、かなりの悪戯好きなのは、数日間一緒にいただけで一目瞭然のたくらみ笑いをよくする。僕はいや~な予感がしていた。

妻が「髪切ってるの」と言うと「くしは無いの?」と聞き返す。「持ってない」と答えると、「私が持ってるから、持ってきてあげるわよ。切り方も知ってるし。フフフ」と言いながら、やけに嬉しそうに、レストランへきびすを返して、小走りに走り始めた。

妻は「ありがとう~」と言っていたのだけど、僕は「おい、おい、最後の「切り方も知ってる。フフフ」って何だよ~。それに「ありがとう」ってなんだよ~。もう終わりなんじゃないの?」と妻に言う。

「え、くし持って来てくれるだけでしょ」と妻は気楽に答えたのだが、案の定、彼女はくしを持ってくるや、妻から嬉しそうにハサミを奪い取り、僕の髪をジョキジョキと切り始めた。

せっかく切ってくれてるのに、悪いよな~と、抵抗できない僕。なんとなく、質問してみる。「ヘアカットの仕事してたことあるの?」。「そんなのないわよ、フフフ」。(フフフじゃね~よ~)。しかし、それでも、止めてとは言えない。で、また「でも家族とかの髪は切ったりしたことあるの?」と聞くと、「良く切ってたわよ、旦那のも、子供たちのもね」と答える。ちょっとは安心したんだけど、そのときに、ジェイやBボーイたちの髪型を思い出した。

皆綺麗に揃えられた、刈上げ・・・。ヤップで見るフィリピン人の髪型って、結構そういうの多かった。それは、やっぱりちょっとと思い、「あんまり揃えないでね、揃えないでね。あんまり切らないでね、切らないでね」と言い続け、ローズさんは「はいはい」と言いながらも、何とか刈上げは免れたものの、きっちりと見事に揃えてくれて、散髪は終了した。

ローズさんのご主人と子供たちは、フィリピンにいる。なかなか会えないのだそうだ。「家族の髪の毛も、こうやって、庭で切ってあげてたのよ」と嬉しそうに言われたから、そういうのを思い出しながら切ってくれていたのかもしれない。そう思うと、ちょっと揃った髪の毛くらい、どうせすぐボサボサになるからいいやと諦めた。

妻はそんな様子を、ずっと嬉しそうに写真に撮り続けていた。人事だと思って・・・。

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