昨日、オーストラリアから帰国した。経由地のシンガポールでは携帯のメールに「海友が前日沢山吐いて大変だったから、心配していたけど、元気になったから迎えに行くよ」というメッセージが入っていた。

予定通り成田に到着。家族との再会を心待ちにして、携帯の電源を入れると早速メッセージが。（もう空港に着いているという連絡かな？）と思い開けてみると、「今度は颯友が吐いちゃって、迎えに行けないから、バスで帰ってきて。ごめんね」という妻からのメッセージだった。

早速電話して確認。もう颯友は寝てしまっているとのこと。海友が電話に出て、シンケンジャーの話やらポケモンの話やらとともに、颯友がどのようにして吐いてしまったかの説明を「あのね～、あのね～、あのねのね～」と話続ける。どやら海友の方はもう大丈夫そうだ。

仕方無く、バスとタクシーを乗り継いで帰宅。海友が元気よく「おかえり～！」と飛び出してきた後ろに、ちょっと不安そうな妻、その後ろから、まだ6時くらいだけど、すでにパジャマを着た二男の颯友が、悲しそうな顔しながら「ぱぱ～、おかえり～」とよろよろと姿を見せた。

いつも、何か企んでる系のふてぶてしい顔を見慣れているだけに、ちょっと不憫に思いながら、二人を抱き締める。

その後も颯友は寝るまで何度か吐き、帰国直後だったけど、その対応に追われた。妻もなんだかちょっと気持ち悪いらしく、子供たちが寝静まってから、吐き気をもよおしていた。

帰国したのに、ウィルスがうつらないようにと、僕は別の部屋で就寝。翌朝颯友もなんとか回復し、海友も幼稚園に向かう準備していた。

時間が無いというので、海友は全力で歯磨き。その磨き方が、以前よりもテキパキしていたので、「おっ、海友歯磨くの　早くなったな～」と言うと、嬉しそうにさらに、全力でしゃかしゃか磨きはじめた。

僕は奴の頭をなでてから、横になって、テレビを観ている颯友の方へ向かった。その直後、「きゃ～！」という妻の悲鳴。

「ど、どうしたの～？」と心配しながらそちらに向かうと、「海友が吐いちゃったよ～」と言いながら廊下を吹く妻。

父　「え、また悪化したの？」

母　「ちがうよ～。久し振りに帰ってきたパパに褒められて、嬉しくて歯磨きすぎて、歯ブラシ口の奥まで入れすぎたんだよ～」

父　「・・・・・、そ、それで気持ち悪くなって吐いたの？」

母　「そう」

海友「パパ！行ってきま～す！ママ早くしないとバス来ちゃうよ～！！先に行くよ～！！」。

と言ってバタンとドアを閉め、元気に飛び出して行く長男。

母　「ちょっと私も行くから、後お願いね。私は海友のバス見送った後、そのまま病院行って薬もらってくるから、颯友もお願いね～」と妻もよろよろと海友の後を追って、外に出る。

父　「ははは・・・」と弱々しく笑う僕の目の前には、歯を元気に磨きすぎて、歯ブラシ口の奥までつっこんじゃって、吐いちゃった海友のゲ〇が中途半端に処理された状態で残っていた。

（ああ、息子・・・・、また帰国早々ネタを提供してくれて、どうもありがとう。気をつけて幼稚園に行っておいで）

ゲ〇は、当然のことながら、ちゃんと始末しました。