朝6時、まだ暗いうちに出航し、バショウカジキの群れを目指す。上空に、20羽ほどのグンカンドリが飛んでいるのを見つける。
上空にいるグンカンドリは、バショウカジキの餌となるイワシの群れがいることの目印にはなるが、高く飛んでいる間は、イワシは海中にいて海面近くまでは上がってきていない。
バショウカジキが、イワシの群れを海面近くまで追い込むことで、グンカンドリたちも、浮上してきたイワシを捕食することができるわけだ。
しかし、今日は鳥たちが捕食のために、海面スレスレまで降りてきている状況がほとんどなく、上空を旋回し続けていた。
何度かフィッシングボートがバショウカジキを釣り上げたという情報が入り、現場に移動したりもしたが、結局この日はバショウカジキと泳ぐことは無く、1日中、船の上で待機状態だった。
朝6時に出て、午後4時過ぎまで探しても、こんな風にまったく出会えない日もある。以前に聞いた話では、2週間船をチャーターしていた外国のカメラマンが、2週間、1回もバショウカジキに出会うことなく、終わったこともあるとのことだから、まあ、数日間会えないのは、覚悟の上だ。それくらい、バショウカジキとの遭遇は難しい。
午後からは、フィッシング中心になり、マヒマヒや1m越えのイトヒキアジなどを釣り上げて、夕食には釣り上げたマヒマヒで、セビーチェとフィッシュ&チップスを作ってもらって食べた。
今は、ホテルのフロントでネットをつなげている。こちらはあと3時間くらいで、新年を迎える。ホテルのオーナーファミリーも正装をして、教会でのニューイヤーパーティーに出かけていった。
僕らも誘われたけど、明日も6時出航。皆疲れてて、早々に眠りに部屋に戻ってしましった。新年明けましておめでとうございます。