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イルカやクジラと泳ごう!INTO THE BLUE > Kid's Diary > ペリリュー滞在、ああ、最終日なのに・・・車内騒然
ペリリューを去る日、コロールへ戻るボートに乗るために、キャンベックの港に向かう車中で、海友が、「最後だからママと運転したい~!」と言い出した。
今まで、ソアイや遠藤さん、僕が運転していて、その膝に乗せることはあったんだけど、ママとは一度も一緒に運転したことはなかった。まあ、もちろん、日本はおろか、パラオのコロールでさえ、膝に乗せて運転なんて、そうそうさせてもらえない。海友はペリリューで十分に車の運転を楽しませてもらった。
でも、やっぱり最後は「ママと一緒」がいいのである。ちょっと嫌な予感はしたのだが、まあ最後だし、願いを叶えてやろうと、僕は運転を妻と代わった。そして、海友は母の膝の上に乗り、一緒に運転を始めた。
そして、僕のちょっと嫌な予感は的中。現在「マミーボーイ」の弟の颯友は、自分の定位置である、母親の膝を兄に取られて、黙っているわけがなかった。ほんのつかの間助手席に座る僕の膝の上にいたのだけど、あっという間に「ママ~、マ~マ~」と言いながら、運転する妻と長男の間に頭から割って入る。2人でさえ、狭いというのに・・・。
このときの時速は50キロくらい。しかも、未舗装のがたがた道だ。後部座席には、9ヶ月の祐太も乗ってる。安全運転してもらわないと困るのに・・・・。
おまけに、くそ暑いのに、クーラー効かないから、後部座席のドアは全開。助手席の窓も壊れてて、開かなくなっているから、僕が足でドアを開いて走行している。その車中、運転席で繰り広げられているのは、兄と弟による激しいポジション争い。
弟は、母の膝を死守することに専念。兄はそんな弟に、肘などで、プレッシャーをかけるから、痛くて泣き叫び始めた。
「はやと!じゃま~!かいとが(やるの)!かいとが(やるの)!」
「うぎゃ~!」と助手席側に身体をよじらせ、泣き叫ぶ颯友
「うん!うん!」と言いながら、何度もエルボーを颯友に打ち込む海友。
「うぎゃ~!うぎゃ~!」といつの間にか運転席側に回り込み泣き叫ぶ颯友
「ちょっと、もう危ないから、止めた方がいいんじゃないの」と妻にぼそぼそ問いかける僕。しかし、妻は止るどころか、時速50キロをキープしつつ、暴れる子供たちを膝にかかえ、ず~っと「あはははは~」と笑ってる。
車は二人が暴れる度に、右へフラフラ、左へフラフラ。対向車は、助手席と後部座席のドアが全開でフラフラ走る車を目の前にして、一瞬ブレーキをかけてストップする。きっと身の危険を感じていたのだと思うけど。
「もう止めたら」と言う僕も、そう言いながらバシバシ写真撮って、見直しては、笑っていた。こんなシーンも、日本に帰ったら見ることはできないと思ったから。
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