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イルカやクジラと泳ごう!INTO THE BLUE > Kid's Diary > 2009ペリリュー&ヤップ回顧録3 おばあちゃんのお手伝い
ペリリューでは、いろんな子供の家にお邪魔していた、海友と颯友。そこには、大抵の場合おとうさんとおかあさんだけでなく、おじいちゃん、おばあちゃんも一緒に暮らしている家が多かった。
サニーというお兄ちゃんの家に遊びに行ったとき、縁側でおばあちゃんが、パラワンナッツと呼んでいる木の実の、硬い皮の部分をハンマーでたたいて割り、中身を出す作業をしていた。
海友は、そのおばあちゃんの作業に興味津津。覗いていると、おばあちゃんが、「やってみる?」とばかりに海友にハンマーを渡した。海友は大喜びで、ハンマーを受け取り、中の実まで割っちゃったりする失敗をしたりしながらも、延々と実を割り続けていた。
おばあちゃんは、そんな海友を優しそうに見つめながら、奴のやりたいようにさせていた。
もし、僕だったら、上手くできないのを見て、我慢できなくなり、結局自分でハンマーを奪い取って作業をしていたかもしれない。しかし、おばあちゃんは、海友が失敗しようが、作業が遅くなろうが、海友がやりたい間はただ、黙って優しく見守っているだけ。
海友は、そんなおばあちゃんの優しいまなざしに見守られながら、諦めることもなく、根気よくナッツ割りの作業を続けていた。飽きっぽいと思っていた、海友がこんなに同じことを続けてることに驚いたのだけど、それと同時に、少しづつ、少しづつ、ナッツを割る作業が上手になっていくことにも関心した。
子供がやりたいことを、黙って見守ってあげること、子供のペースに合わせてあげることも時には大切なんだなということを学んだ1日だった。
海友が割ったナッツは、おばあちゃんが全部ビニール袋に入れて、「ありがとう」と言って海友に渡してくれた。海友は割ったナッツを自慢気に僕たちに見せて、皆におすそわけしていた。
海友にとっては、お手伝いをする楽しさも学んだ出来事だった。
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