ヤップ滞在中、州都のコロニアでは、カヌーフェスティバルが開催されていて、皆で見学に出かけた。夜には、子供たちや、男性、女性のヤップダンスも披露された。

現地では、ダンスの内容が、ちょっと性的な意味合いもあり、ヤップ人女性の中には、カヌーフェスティバルで女性のスタンディングダンスをする意味があるのか、という批判も出ていたらしいのだけど、僕たちからすると、歌の意味もわからないし、伝統的なダンスが見れるというだけで、嬉しくなる。

海友も、今回で、８回目のヤップで、ヤップダンスは何度も見てる。今までもコンデジで、ダンスを撮影したことはあったのだけど、この日、僕が撮影に使っていた、一眼レフカメラを「貸して」と言い出した。

重いし、もう暗いから、「お前には無理だよ」と言ったのだけど、「撮りたいから、貸して」と食い下がる。落とされても困るんだけど、自分からやりたいと言ってきたので、設定を撮影できるようにして、渡した。

普段は、コンデジか、パナソニックのルミックスG１を使って撮影させていることはあったけど、今回渡したカメラは、キヤノンEOS40D。正直大人の女性でも重いカメラだ。

最初は、立ち上がって撮影していて、カメラをしっかりホールドできなくて、まともな構図がなかった。半押しで、フォーカスを合わせるのも一苦労そうだった。

「立ち上がったら、絶対に手ぶれするから、座って、膝の上にカメラを置いて撮影してみな」とアドバイスしてみた。しばらくして、どんな写真が撮れているか、確認してみると、しっかりした構図で、撮れていた。暗いから、スローシャッターにして、ストロボ発光させてるのだけど、６歳でこれだけ撮影できれば十分だ。

そして、海友が、一番狙っていた構図が、これ。足の動きだけを狙った構図。実は自分も好きで良くこういう足だけの撮影をする。今回はその写真はその場で見せたわけじゃないのだけど、自分の意思で意図的に狙ったということは、僕の過去に撮影していた写真を、ちゃんと覚えていたということなのだろうか。それとも、その場の思いつきで、好きなように撮影したのだろうか。いずれにしても、「お、やるじゃん」とちょっと感心させられた１枚だった。

これは、父撮影のウィメンズダンス