'; ?>
イルカやクジラと泳ごう!INTO THE BLUE > Kid's Diary > 地震から10日目の新浦安での生活。岩手への援助物資
地震から、9日目、車で5分ほどのところにある、妻の姉の家で水が出るようになり、家族4人でお風呂を借りに行く。久しぶりのお風呂はやっぱり気持ち良い。
その後、義父母の家に、LEDライトを渡し、食事をして輪番停電前に帰宅。
停電直前に、下の宅配ボックスに荷物が届く。妻が「取って来れる?」と聞くので慌てて13階から、1階までエレベーターで降りる。時間は6時57分。自分は何故か7時20分から停電と思っていたので、ダッシュすれば大丈夫と思って、荷物を受け取って、エレベーターに乗ろうとしたら、「7時から停電」の張り紙が貼ってあったので、乗るのをやめて、階段で上がることにする。13階に行き着く途中で停電。閉じ込められなくてラッキーだった。
送られてきたのは、何個かのLEDライト。しかし、送り主が僕も妻も名前に記憶が無い。送ってくれた方、ご連絡下さい。ありがとうございます。
近所にも、懐中電灯がまったく手に入らず、上下水道もまだ使えないので、階下の仮設トイレまでいかなければいけない人がいるので、その人たちにもLEDライトを譲ってあげた。こういう状況だから、ライトが手に入って本当に助かった。送って頂いた方、本当にありがとうございます。
噂では、1ヶ月は下水道は使えないらしい。排水ができないのは、結構不便だ。しかし、子供たちは、そんな事まったく気にせず、小猿の兄弟のように、家の中で暴れ回る。
停電になって、さらにテンションが上がっている。
「いい加減にしろ!お前ら、サルか!」と怒鳴りつけるが、奴らは怯むことなく、急に二人して、「うき〜!うき〜!」「うき〜!うき〜!」言いながら暴れ回り始める。
そして、二男が僕の目の前に来て、自分の顔に下からライトを当てて質問をする。「ねえ、何だと思う?」
「何が?」
「カイトとハヤト、何だと思う?」
「何って、何?おばけ?」
「サルなんだよ、うき〜!うき〜!カイトとハヤト、サルなんだよ」
と言いながら、また暴れ始める。
まったく危機感の「き」の字も感じられない。「眠るしかないな」と思った。でも、その前に奴らのみぞおちにパンチを食らわして、ふか〜い眠りにつかせなければとも思った。
実際にはしないけど。
数日前からそんな暴れん坊たちに、朝の日課をかすことにした。朝起きたら、まず正座して、「おはようございます」と父と母に言う。その後1分以上の黙祷、それが終わったら、15回の腕立て伏せ。
やらないかと思ったら、結構続いている。と言っても、4日目だけど。ただ、ここでも、二男は、黙祷を一緒にやっていて、「背筋伸ばして!」「あくびしない!」と注意をしていて、「はい、目をあけて!」と言って、目を開けさせた途端、手をあげて「はい、しつもんがあります」というので、「なんだ?」と聞くと、
「パパも一緒に目をつぶってるんだよね〜?」
「そうだよ」
「じゃあ、何でハヤトがあくびしたのわかるの?ねえ、何で?」
と追求をする。(こ、こいつは。。。)頭をひっぱたこうかと思った。
そして腕立てふせになると、二男は僕の下に潜り込み、そこで腕立てふせをしよおうとする。
「そこじゃあ、パパが腕立てできないだろ!潰すぞ!」
「にゃはは〜!」
「にゃはは〜!じゃない、このやろ〜」と言って、今度は本当に潰す。
夜寝るときには、妻と子供が先にベッドに入っている。リビングにいてニュース観てると、ベッドルームから、3人で仮面ライダーオーズのテーマソングを大声で歌っているのが聞こえてきた。
歌うときも二男は、巻き舌である。本当に品がない。
10日目、岩手県の花巻市、被災した自分の地元で、被災者を助ける活動をしている、くまちゃんというタイのタオ島で知り合ったガイドに、援助物資を送ることにした。闇雲に送っても、無駄になったり、邪魔になってしまってもと思っていた。だから、受け取り先が明確で、ちゃんと皆に分けてもらえる人が現れたのであれば、そこに送ってあげるくらいしか、今の僕らには、震災で被害を受けた人たちに何か手助けしてあげれる良い手段がない。
連絡をつくし、欲しいものは何で、いらないものはいらないと言ってもらえるから、こちらも皆に協力をつのりやすい。
この日は1日、外に出ないで、家で援助物資に関して協力してくれる人からの連絡の対応と、現地への連絡をしていた。外には、ボランティアで、浦安市の復興のために、スコップを持って作業してくれている人たちで溢れていると、買い出しに出かけていた妻から教えられた。「写真撮影してくれば」と言われたけど、この日は、連絡に追われてたり、送る物資の準備でそれどころではなかった。
日本ではどこに行っても、なかなか手に入らない単一電池、facebookで海外の人たちに問いかけしたら、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、台湾、香港、マレーシア、ロシア、などなそ、様々な国から電池を送るという申し出をもらい、実際に送る手配をしてくれた。
世界中の人が、被災した日本人のために何かをしようとしてくれている。本当にありがたい。
被災地の岩手までの物資輸送は佐川急便だけが受け付けてくれた。花巻支店留めになるがということだけど、それでも、送れるのであればありがたい。
この日、様々な物資合計段ボール8個を送った。他にも協力くてくれる人たちが現れて、全部で合計20個の段ボールが日本全国から、岩手県の花巻まで発送された。明日も送ってくれるという人たちがいる。
今、自分にできることはこれくらいだ。
夜、やっと水が出るようになった。
しかし、下水はまだ壊れたままなので、多量の水を流したり、トイレットペーパーや汚水は流さないで欲しいと通達があった。
それでも、嬉しい。
Previous 「地震から8日目の新浦安での生活。救援物資ありがとう。」
トラックバックURL: http://takaji-ochi.com/mt/mt-tb.cgi/1887
コメントする