春一番の吹き荒れた昨日（2月23日）、オーストラリアから無事に帰国した。いつものように、家族が空港まで迎えに来てくれた。

ターミナル前の停車場で待つ車を見つけて、荷物を沢山載せたカートを押しながら、駆け足で横断歩道を二つ渡る。近づくと、後部座席のドアが開いて、長男の海友が元気良く駆け出してくる。「ぱぱ～！、おかえり！！」嬉しそうに駆け寄ってきて、抱きついてくる。

長男は、冬の日本にいて、真っ白な肌をしている。その子供が駆け寄って抱きついたのは、髪はボサボサで潮焼けした、褐色に日焼けしたのヒゲの生えた、レゲエみたいなオヤジ。ちょっと違和感有りの図。
まあ、本人が幸せであれば、それはそれでいいんです。本当に幸せだったから。

次男の颯友は車の中で爆睡。妻はいつものように笑顔で迎えてくれるなり、「も～、風が強くて、飛行機降りて来れるのか心配だったわよ～、それに車の運転も横風受けてこわかったんだよ～・・ペラペラペラペラ・・・」。その横から長男も、「いまね～、ドラえもんとね、ポケモンなんだ～。この前さ～、レン君ちで観てから、はまっちゃってさ～・・ペラペラペラペラ・・、ママちょっとうるさい！カイトがパパに話してるうだから！」

「あ、スミマセン～。も～。海友も話したいこと山ほどあるんだよね～。パースはどうだった？ペラペラぺぺら・・・」。「だから、カイトが話すの～。ペラペラペラ・・。」

僕は、運転しながら、二人が話すことに「へ～、すごいね～、よかったね～、そうなだ～」と相槌を打つ。
パースはどうだった？って聞かれたけど、僕は「うん、疲れたけど、楽しかったよ」。って言うだけ。大体毎回そうなんだけど。自分のこと話すより、家族のこと聞いてる方がほっとする。

話がバレンタインデーのことになったときに、「そういえば、海友、大きくなったら、ママと結婚するんだよね～」と海友に問うと、「うん、ママと結婚するんだよ」と自信満々に答える。「じゃあ、パパはどうなるの？」と質問をしてみた。当然のことながら、パパとママが結婚してるのだから、海友がママと結婚したら、じゃあ、パパとママの関係はどうなるの？という質問のつもりで聞いたんだけど・・・。

「え、パパ？」と海友。「そう、パパ。パパはさ～、どうなっちゃうわけ？」と再度問うと、助手席に座っていた海友はちょっと困ったような照れ笑いをしながら

「いやは～、だって、男の子同士は結婚できないから、パパはちょっと～・・・・。」

「・・・・おまえとオレかよ！」

海友は、パパとママが結婚しているということを、果たして理解しているのだろうか・・・、まだ聞いたこと無いから疑問であはる。なんかショック受けそうな気がして聞けないでいる。