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子育て日記

Thu 12
どんぐり銀行
2009.02.12

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最近、子供たち、特に長男の海友が外の公園に遊ぶに行くと、必ずすることがある。それが、どんぐり拾い。

自転車の練習してるときも、サッカーしてるときも、他の遊びしているときも、1個どんぐりを見つけると、全てを中断して、どんぐり拾いに没頭する。

「ね~、もういいんじゃない」と声をかけても、まったく返事もしてくれず、黙々とどんぐりを拾っては、自転車の籠の中に入れていく。

「パパも拾ってよ!」と言われるので、しょうがなく、サッカーボールを置いて、どんぐり拾いにつきあう。だから、家にはやたらとどんぐりが沢山ある。

それだけならいいんだけど、お風呂にお湯ためてるのに、そこにどんぐり入れて「洗ってるの」とかいいながら全部湯船に入れられるから困る。そして、奴は素っ裸になり、拾ってきたどんぐりが沢山入っているどんぐり風呂に入って、ご満悦の顔をする。

さて、この拾ってきたどんぐりをどうすればいいのか。捨てようとすると、泣きだすので、捨てるに捨てられないのである。

そんなといき、妻が、「こんなのあるよ」と見つけてきたのが「どんぐり銀行」なるもの。

拾ったどんぐりを「どんぐり銀行」に持って行くと、それがお金のかわりになって、通帳を作ってくれるのだとういう。100どんぐりたまるとい、どんぐりの木の苗木を1本もらえるらしい。

お金になりと言っても、要するに年に1回(4月~5月)の「払い戻し」のときに、苗木と交換してくれるということらしい。植えるところが無い人は、高知県の大川村で毎年植樹祭をやるので、そこで植えてもらえるそうだ。もちろん植樹に参加もできる。

100どんぐりで、クヌギ、コナラの苗木1本がもらえる。コナラ、ミズナラ、カシ類の小さいどんぐりは、1個1ドングリ、クヌギ、アベマキなどの大きなどんぐりは1個を10ドングリとして、計算する。

この大川村というのは、人口516人の村。過疎化がとまらない村だそうだ。だけど、残された村民でどんぐり銀行を開設して、どんぐり銀行に預けられたどんぐりは大切に育てて、毎年一万本の苗木を作っているのだそうです。

この苗木が全国に旅立って、約50年後の大きな山づくりの小さな1本になることを夢見て頑張っているのだそうです。

大川村には、西日本最大級、「四国のいのち」とも言われている、25mプール75杯分のダム、早明浦(さめうら)ダムがあります。しかし、このダムは、毎年水不足になることで有名でもあります。その原因が、ダムの周囲にある植林された杉の木などにあるのだという。

森に降った雨は、落ち葉や下草をぬらして、やがて土の中にしみこんでいく。しかし、杉の木の山は、葉っぱが冬になっても落ちないし、お日様も地面に当たらないから、地面はカサカサになり、草も生えません。そのために、地面に取り込まれるべき水分が蒸発してしまうのです。

だから、杉の木を伐採して、どんぐりが実る落葉樹を植樹しているのだそうです。

大川村(おおかわむら)は、高知県土佐郡にある村である。県の最北端に位置し、北側は愛媛県に接しています。四国のみずがめ、早明浦ダムの完成により村役場を含め、村の大部分が水没しました。ピーク時に約4000人いた人口は銅山の閉鎖、ダム完成による集落の水没などがあり、約500人まで落ち込みました。2005年(平成17年)11月27日に、日本の離島以外の市町村の中で最も人口が少ない村となりました(それまで日本一だった愛知県北設楽郡富山村が豊根村に編入されたため)。

自分たちの村のほとんどが、このダムによって失われてしまった。そのような村の人たちが全国の子供たちに呼びかけて、ダムの水と森を守ろうとしています。

熱中して、どんぐりを拾う海友に、「そんなことしないで、自転車の練習しようよ」とか「サッカーやろう」とか言っていたけど、今はどんぐりを見つけたら、親子で一緒になって、拾うようにしている。

ちなみに、一緒に写っているのは、どんぐりを粉にして作ったどんぐりケーキ。結構素朴な感じでおいしいです。

この活動は、全国の「ととろショップ」で紹介されていて、ケーキもそこで売っています。

皆さんも、どんぐり集めて、どんぐり銀行に送ってみてはいかがでしょうか。案外、はまりますよ(笑)。

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コメント(3)

!素晴らしい!
どんぐり拾いは、楽しいですよね。
わたしもスキです。でも、実際「このどんぐり、どうするの?」ですよね。
どんぐり銀行、たくさんの人たち参加されることを願います。
また新たなステキな情報を知ることができました。
越智さん、ミナさん ありがとうございます☆

JUNちゃん、ニューカレドニアにもどんぐりあるの?


そう、自分も小さいときによくドングリ集めました。こういうのがあると、親としても、「なんか無駄」と思わずに、子供の
やることを肯定的に見てあげることができるようになるよね。なんでも、ものは考えようだなと思わせてもらえた
どんぐり銀行の話でした。

はじめまして。katuといいます。
どんぐりで検索していてお邪魔しました。

僕の息子がまだ1歳なのにどんぐりを拾う姿をみて、
教えてないのに不思議だなあと思っていました。
子供にとっての宝物を大人の考えた銀行という仕組みで
預かり、苗木を払い戻して森を増やすなんて、
本当に楽しい取り組みですね。

しかもどんぐりを拾った子供の手にケーキになって
返ってくるとは

ぜひ、ととろのショップを探してどんぐり預けて、
ケーキ食べてみます。



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