'; ?>
イルカやクジラと泳ごう!INTO THE BLUE > Kid's Diary > 2009ペリリュー&ヤップ回顧録1 自転車
ペリリューとヤップに行く前、長男の海友は、補助無しの自転車に、乗れるような乗れないような、微妙な状態だった。真直ぐな間は進めるのだけど、カーブが曲がれない。坂道は猛スピードで駆け下りるくせに、カーブが曲がれない・・・。完全な猪突猛進だった。
僕は練習に付き合って、何度も坂道から駆けおりるのを繰り返すのだけど、曲がる段になると何度やってもヨロヨロ。最初は、「もう少し、もう少し、がんばれ~」と言っていた僕もさすがにしびれを切らし、ちょっときつめに「もうできてるじゃん。あとはやる気の問題だろ」と言い放っていた。
海友にはそれが逆効果であることは十分わかっていたのだけど、正直ちょっとイライラしていた。そんな僕の気持ちを察するように、海友はさらに「できない」と弱気になっていった。毎回それの繰り返しであまり進歩が無かった。
ところが、ペリリューで隣の子供から自転車を借り、その子たちと一緒に自転車に乗っていると、あっという間に自転車を乗りこなして、毎日村中を走りまわるようになっていた。
大人がどうこう言うよりも、子供は子供たちとの遊びの中で、どんどん成長していくものだな~と感じた出来事だった。
困ったことは、慣れてくると自転車に乗ってどっかへ姿をくらましてしまうことだった。車もほとんど走っていないし、小さな村だとは行っても、あまり日が暮れる頃になっても帰って来ないとやはり心配になって、探しに出かけると、「カイトはあっち」、「カイトは自転車で向こうに走って行ったよ」、「あの角を猛スピードで曲がっていったよ」と、島中の人が、聞いてもいないのに「カイトはあっち、カイトはあっち」と笑顔で教えてくれた。
この島に来るのも、もう5回目。僕ら家族の中で、一番島に馴染んで、有名人になっているのは、間違いなく長男の海友だったな。それにしても、いったい奴は、どんだけ走り回ってるんだ。
帰国して、3日目。今日は原稿書きや写真の整理をしようと思っていたのだけど、海友も颯友も遊びたくてしょうがない。しかも、「自転車の乗りたい!」と自転車に乗ってでかけると、当然颯友は僕が肩車するか抱っこしていないと、どんどんと距離が離されてしまう。
しかも海友は、「前に一緒に歩いた干潟一周コース(3.5km)を走りたい」と言いだした。それって、もう3年近く前の話だろ。よく覚えてるな。とちょっと感動したのだけど、颯友を肩車して、自転車についていくのは正直つらい。しかし、「やりたいようにさせてやる」のが海友には一番効果的だと、今回のペリリュー、ヤップ滞在で感じた僕は、颯友を肩車して1周する覚悟を決めた。
「パパが見えなくなったら、そこで待ってるか、戻って来いよ」と海友に伝え、僕は颯友を肩車しながら、足早についていった。
頭の上でしゃべり続けていた颯友は、半分も行かないうちに眠りについた。肩車では、危ないので、抱きかかえて、海友についていく。2歳とはいえ、やはり重たい。
それでも、二人の子供たちの成長を肌で感じられたことは、とても幸せなことだった。
Previous 「家族でマリンダイビングフェア」
トラックバックURL: http://takaji-ochi.com/mt/mt-tb.cgi/1163
コメントする