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子育て日記

Thu 04
パパみたいになりたい
2010.03.04

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その日の水中撮影を終えて、部屋に戻り、一人でいるときにいつも思い浮かべるのは、元気な息子たちの笑顔。今年で、長男の海友は小学校入学。二男の颯友も幼稚園に入園する。

1年のうち、家族と過ごせるのは、3~4ヶ月。ロケ先では、いつも理想の家族像を妄想しながら過ごす。妄想の中では良き夫、良き父であるはずなのに、帰国するといっつも、「だらしがないな~」と、小さな息子たちと一緒に妻に叱られている。

そんなダメ親父でも、今回のロケの出発前に、長男に言われた事がある。「僕はね、カメラマンじゃなくてね、カメラマンじゃなくて、パパみたいになりたいんだよ」。

何を思って、海友がこう言ったのかは、今でも良くわからない。ただ、そのひと言のおかげで、今、「よし!今日も頑張ろう!」って思える自分がいる。

家にいると疲れて何もしないでダラダラして、叱られている父親を見ているだけでは、そんな風に思う訳がない。

僕がいない間、きっと妻は「海友と、颯友のパパはすごいんだよ~。すごいお仕事してるんだよ」と息子たちに話してくれているに違いない。

それが、帰ってきたら、息子たちと一緒にダラダラしてるから、叱りたくなるんだろうな。

「パパがいなときは、海友も颯友もそんな事しないんだよ~。二人ともパパの真似ばっかりして~」と叱られながら、男三人がリビングに川の字になって、テレビを観てる。3人で真剣に観てる番組は、「仮面ライダーW」だったり、「ピラメキーノ」だったりする。

叱られて、ソファーに座り直すと、海友はすぐに僕の膝に飛び乗ってくる。ちょっと重たくなった。いつまでこうやって、膝の上に座ってくれるかなと思いながら、頭を撫でる。

そこまではいい。しかし、座る膝はいつも兄に奪われる二男の颯友は、膝でなく、僕の顔までよじ上ってきて、まるで、生まれたばかりの「エイリアン」が人間に張り付くように、顔を覆い尽くす。テレビは見えないし、はっきりいって、股間が鼻先に来るので、しょんべんくさい。第一重くてうざい。

「やめろ!」と言って払いのけるが、払いのけた途端に、またニヤニヤして「いいじゃ~ん。いいじゃ~ん」と言いながら同じように顔に張り付く。

「やめろ!」ばん!

「いいじゃ~ん、いいじゃ~ん」

「やめろ!」ばん!

「いいじゃ~ん、いいじゃ~ん」

そういう不毛な行為を何度か繰り返していると海友が、僕を援護するように、颯友をソファーに押さえつけ始める。はっきり言って手加減無しだ。

「いって~!!」と押さえつけられた颯友はマジで悲鳴を上げる。

そこで「おい、海友、やりすぎるなよ!」

と言うと、海友はその手を緩めて、また膝の上に戻ってくる。

その直後、また「いいじゃ~ん、いいじゃ~ん」と言いながら颯友は顔に張り付いてくる。

それが辛くて、またリビングに横になると、二人も横になり、また男3人で川の字になって、妻に、「いいかげんにしなさ~い!」と叱られる。

まだ、「パパみたいになりたい」って言ってくれるのかな。早く逢いたいな。

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