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イルカやクジラと泳ごう!INTO THE BLUE > Kid's Diary > 新浦安、停電小人の誤算
前回、停電すると出て来る小人の話を書いた。暴れる息子たちを寝かしつけるために思いついた作戦だったのだが、予想外の展開を見せ始めた。
翌朝、正座して挨拶、2分間の黙祷、腕立て伏せを終えて、朝食を食べ終えた後の事。
海友「ねえ、パパ、小人ってどんな感じだったの?」
父「え?小人?」
長男の海友が聞いてきた。
海友「そう、小人、見たんでしょ?」
父(お、おまえ〜、まさか、、、し、信じてたのか?)「お、おお、まあ、見たよ」
海友「じゃあさ、どんな感じだったか描けるでしょ。描いてみせてよ」
父「え?描くの?」
海友「うん、そう」颯友「ハヤトも見た〜い!」
父「・・・まずはだな、お前らが想像して描いてみな。パパ、今忙しいから」
海颯「え〜〜」
父「いいから描けって言ってんだろ!」と言いながら、二人に眼を飛ばす。
しぶしぶながら、画用紙に描き始めた二人。
颯友「ね〜パ〜パ〜、こんな感じ?」
父「う〜ん、もっとこう、ムッとしてるっていうの」また描き始める。
颯友「じゃあ、こんな感じ?」
父「う〜ん、もうちょい、恐い感じ?」
颯友「じゃあ、これは?」
父「う〜ん、近い!かなり近くなてきた〜!」と平気で嘘をつく。
海友「で、身体はどんな感じだったの?」
父「う〜んと、え〜っと、ちょっと太ってる感じで〜、あたまにハートの形のあるかぶり物みたいの被ってたかな〜」とまたまた平気で嘘をつく。
しばらくして、
海友「こんな感じ?」
父「そうじゃないんだな〜、もう少しこう、頭のさきっぽが長くてその先がハートっていうの?」
海友「じゃあ、これは?」
父「お、大分近くなってきた!そんな感じ、そんな感じ!」嘘つき。。。
海友「でも、槍も持ってたって言ってたよね?」
父「そうそう、持ってた、持ってた。危なかったんもん。あれで目つつかれたら痛いぞ〜、きっと。だから布団に隠れてないとだめなんだよ」
しばらくして、
海友「じゃあ〜、こんな感じはどう?」
父、「ピンポン,ピンポン、ピンポ〜ン!はい,正解。それ、まさにそれ!顔もそんな感じ!」
海颯、「え〜、本当に、なんかさ〜、もう忙しくないんでしょ。ずっとここにいるもんね〜。パパも描いてよ〜」
父「え〜、しょうがないな〜」
しばらくして
父「はい、これ、こんな感じ、ちょっとムッとしてるっていうの?」
海颯「え?これ?全然恐くないじゃん」
父「だから恐いとは言ってないだろ、ムッとしてるだけだって言ってるじゃん」
颯友「これ、かわいいじゃん。こわくないね」
そう言うと、しばらくして二人が、「ねえパ〜パ〜、小人んとこ行こ」とせがむ。まだ昼過ぎだ。
父「だから〜、あの小人は、停電にならないと出て来ないんだよ。だから今日は停電無くなったし、停電になっても明るい時間帯だと見れないと思うよ」
と言うと、
海颯「お部屋真っ暗にすればいいでしょ。ねえ、(小人の)部屋に行こうよ〜。行こうよ〜」としつこくせがみ始める。しまった、こんなに食いつきが良いとは思わなかった。。。。
父「わかったよ。じゃあ、毛布もってきて〜、、、、って言うか、海友、その格好は何?」
海友「え、だって槍投げてくるんでしょ?だからこれで、ガードしてるんだよ」
父「、、、、お、お前、信じてなさそうだったのに、バリバリ信じてたのね、、、、」
海友「え?何?」
父「い、いえ、何でもありません。でも、停電じゃないからきっといないって」
海颯「だって停電じゃなくてもでるかもしれないじゃん」と結局、小人見るまでは、引き下がらない息子たちに付き合って、昼間っから「停電になると、小人の出る部屋へ」。
1時間以上、布団に隠れて結局小人は姿を見せない。
父「な〜だから言っただろ。小人さんは、停電して周りが真っ暗にならないとやって来ないんだって」 大嘘。
海颯「明日、停電にならないかな〜」
父(そうそう、なってもらっては困ります)
今日も沢山の救援物資が皆さんから届きました。海外からの物資も届き始めています。バッテリーや衣類。ありがとうございます。責任を持って、被災地に送ります。
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越智さん
このお話(父のうそつき)絵本にしましょうよーーーー
とっても笑えますし。。。あったかーーい!
そうだ、絵本にして下さい。
そうか~越智家には小人( コロボックリ!)が・・・・いるんだ?
まころんさん、じゃあ、出版社紹介してください。基本、尻をたたかれないと、何もしない性格です。
norikoさん、コロボックリじゃなくて、コロボックルです。なんかでも、コロボックリもいいですね。「コロボックル(小人)のコロボックリ君」、みたいな。
偶然、こちらのブログにたどり着きました。
現在海外在住で、以前住んでいた(そしてもうすぐ帰国予定の)大好きな浦安が大変な状況になっているのをウェブ上で拝見し、心を痛めていました。
自分に何ができるんだろうと、焦ってばかりの私でしたが、小人さんと息子さん達のかわいい話に久しぶりに心癒されました。
ありがとうございます。
私も息子が二人います。
こどもって素直に反応してくれるので、一緒にいるとびっくりさせられること多いですよね。
自分も子どものころの心に戻りたい!と心底思いました。
hiroさん、初めまして。そうですね、今はかなり大変な状況です。特に一軒家の地域は、地盤のせいで家が傾いたりしています。人的被害は少なかったですけど、あの美しかった町並み戻るのはいつの事になるのかという感じです。
そんな中でも、子供たちは、無邪気で元気です。今寂しいのは、多くの子供たちが家族と一緒に別の場所や実家などに、避難してしまって、いつも聞こえる子供たちの元気な声が、外から聞こえてこないことです。
早く、以前のような子供たちの溢れる場所に戻ってみらいたいと思います。