INTOTHEBLUE 水中写真家  越智隆治

Photographer Takaji Ochi Official Site INTOTHEBLUE水中写真家 越智隆治

Official SNS
Facebook
Twitter
Instagrum

Blog

SpecialTrip Blog
フロリダ マナティスイム

2005/1/14~1/23 マナティースイム

2005.01.24 / Author.


2005年1月14日金曜日から、2005年1月23日の日曜日の日程で、フロリダ、クリスタルリバーのマナティーの撮影を行った。今までに3回ほど訪れた事があるのだが、今回は初めて数人のゲストを連れての取材となった。

オーランド空港から、無事クリスタルリバーに到着。正直に言うと、あまり無事とは言えなくて、夜のオーランドで結構道に迷ってしまい、なかなかクリスタルリバー行きのハイウエイに乗れなくてちょっと大変だった。
なんとかクリスタルリバーのホテル、プランテーションインに到着したのは深夜。まあ、もともと夜11時頃到着の予定だったのだけど。明日辺りから、気温が下がると言う情報。寒くなった方が、マナティーが、この時期、周囲より水温の高い、川の湧き水の出ている場所に集まって来やすくなるので、彼らに会うには絶好のタイミングだ。後は週末で人が多いのだけが心配。でも1年ぶりのマナティー、たのしみだ。
しかし、着いて、3日間、土日と月はマーティンルーサーキングデイでアメリカの連休に当たるため、マナティーより人の方が多くて、午前中はまともにマナティーの撮影ができなかった。ピーク時には、こんな風に潜っていると、監視員の人に、「もぐっちゃだめ!」としかられるし。年々監視が厳しくなっているようだ。でも、ピークが過ぎて、人が少なくなると、潜っていても特に何も言われなかった。
週末は撮影よりも、一緒に泳ぐ事に徹するか、人絡みの撮影を中心に行った方が無難そうだ。来年からは、この三連休は避けて来ることにしよう。

3連休、観光客で混雑するクリスタルリバー
マナティースイム2日目の日曜日、この日もマナティーよりスノーケラーの方が多かったので、透明度の良いスリーシスターズは諦めてキングススプリングスに行った。こちらはエリアが広いので、結構一緒に泳ぐ事ができたし、写真もそれなりに撮影することができた。マナティーの数もスリーシスターズより多いので、遊ぶだけの目的なら、こちらの方が良いかもしれない。難点は透明度が悪い事。マナティーの表情とか撮影する分には問題無いが、クリアウォーターでの撮影はできない。
午後はゲストと、フロリダ西海岸に住んでいる友人のグレッグとカレンと一緒にレインボーリバーシュノーケリング下りを体験。水もクリアで、ガーフィッシュが沢山いて面白かった。皆帰るまでにまた行きたいと言っていたが、時間があるかな。この川は、ダイビングしながらドリフトで川を下る事もできる。

レインボーリバーのガーフィッシュ
火曜日からウィークデイなので、人が減るし、徐々に冷え込むらしいので、どんどんコンディションが良くなりそうだ。個人的には寒いのは苦手ではあるけど。でも、今日のマナティーでも撮影メインじゃない人は十分堪能していたようだけど。
日本で留守番中のミナのコメント
「みんなマナティー楽しんでるみたいで良かった*^^*! スリーシスターズもいいけど、マナティーだらけのキングススプリングスにまた行ってカキカキしたいな~!寒い日のキングスプリングスは満員電車のようにマナティーに囲まれて、本当に「なんじゃこりゃー!」って感じでおもしろいのよね」。

2004年、クリスタルリバーを訪れて、子マナティーを掻くミナ
マナティースイム3日目となる月曜日、マーティンルーサーキングデイで祭日。快晴で気温もぐっと下がって、スリーシスターズでのマナティーに期待したのだが、行ってみたら、1頭もみあたらず。いるのは、学校の課外授業みたいなもので集団でやってきてあばれまわる子供たちのみ。
結局キングススプリングスに移動して昨日と同じように撮影をした。今日は午後もボートをレンタルしていたので、一度ホテルの部屋に戻って、仮眠を取り、1時過ぎにまたスリーシスターズの様子を見に行く事に。向かっている途中で、そこから引き上げて来るカメラマンの福田さんたちのボートに遭遇。彼らは朝8時くらいから、ずっとスリーシスターズの外で待っていたのだけど、結局1頭もマナティーが現れなかったとの事。それでも一応そこまで行ってみたが、マナティーも人もまったくいなかった。 
しばらくして、1頭だけやってきたが、スリーシスターズへ続く狭い水路の中までは入らず、外でちょっと撮影できただけだった。
夕食は福田さんチーム、グレッグ&カレンと一緒に中華を食べに行った。明日も7:30からスリーシスターズ狙い。
マナティースイム4日目の火曜日。
今日も早朝からスリーシスターズへ。さすがに平日で僕たちより先に来ていたのはボート1隻だけ。寒くて期待したものの、スリーシスターズには今日もマナティーはいなかった。しかし、外側には4~5頭いて、人も少なくて天気が良くて暖かいし、のんびり撮影することができた。

こんな浅瀬でマナティーに出会える
写真は、マナティー撮影する大塚さん。午後はグレッグとカレンと一緒にホモッサッサへ。沢山マナティーはいたのだが、透明度の良いところになかなかいてくれず撮影には苦労した。でも、とても人懐っこい若いマナティーがず~っと大塚さんに甘えまくっていて、大塚さんは写真撮るのも忘れてマナティーをかきつづけていた。
ディナーはカレンの手作り。美味しいメキシカン料理をごちそうになった。どうもありがとうカレン。明日はスリーシスターズの中にマナティーがいますように。

コンドミニアムでの食事風  

おみやげ屋さんもあります
マナティースイム5日目。今日は1日中、クリスタルリバーのスリーシスターズにいた。朝は1頭、午後10時の以降、潮がどんどん上がり始めたので、マナティーが水路を通って入って行きやすくなった。おかげで、午後からは7~8頭が入れ替わり立ち代わりスリーシスターズに入っていったので、皆透明度の良い水域で撮影することができた。おまけにボートも僕たちしかいなくて、天気も良くて、本当に1日中のんびりとマナティースイム&撮影をエンジョイすることができた。

スリーシスターズへの狭い水路を移動するマナティー
夜はまたグレッグとカレンと一緒に食事をした。昨日カレンにごちそうになったので、今日は女性たちがお返しに料理を作る事になり、最初は日本食をと思っていたようだが、こんなフロリダの田舎町では、食材が見つからず、2種類のパスタを作ることに。皆不安気だったけど、美味しかったです。ごちそうさま。で、食事の後はゲーム好きのグレッグとカレンが持ってきた、モノポリーをして遊んだ。
マナティースイム最終日。朝はちょっと曇っていたけど、10時過ぎくらいから快晴。潮の関係から、最初はスリーシスターズに行かず、キングススプリングスでマナティー三昧。キングススプリングスには今日も沢山のマナティーがいた。撮影と、マナティーの背中や脇の下かきを堪能し、午後からスリーシスターズへ。今日もボートが少なくてのんびり。福田さんたちのボートと一緒に潮が満ちてマナティーがスリーシスターズの中に入るのを待っていたら、読み通り、数頭が中に入っていき、皆で交代交代マナティーの撮影を楽しむことができた。でも今日のベストショットは、キングススプリングスで、ボートのアンカーロープで遊ぶマナティーの写真かな。可笑しかったよ。写真はその撮影シーンをカレンが撮影してくれたもの。現像が楽しみ。今日でマナティースイムは終了。皆マナティーとののんびりとした時間を堪能したようです。明日はケガをしたマナティーを保護しているワイルドライフパーク見学をしてからオーランドに移動の予定。

ロープで遊ぶマナティー撮影中
僕らが帰国してからも、撮影を続けていた福田さんからのメールです。
「越智さん、越智さんグループの皆さん。お疲れ様でした。おかげさまで楽しい時間を過ごせました。今この書き込みは朝の6時です。数年来の寒波で作物が凍ると農家の人たちが騒いでいるニュースが流れています。寒すぎで沖に出られないかも?さえさてどうなることやら。この後もハードなスケジュールみたいなので体に気をつけてがんばってください。」
まつこさんお疲れさま。時差ぼけが直らず。打合せの時に曝睡してしまいそうです。大塚さんが送ってくれた写真、いい感じだったので掲載しますね。マナティーとのキスシーン、待子さん感動してましたよね。良い思い出になりますね.。マキマキの写真もあります。
 
   
マナティーとキスするマツコさん 
   
若いマナティーを接近して撮影するマキマキ
許可を頂いたので、マナティースイムに参加さんれた大塚さんからのメールを掲載します。どうもありがとうございました。またどこかの海でおご一緒したいですね。今回、大塚さんは日本人男性唯一の参加者。撮影もマナティーかくのも両方夢中でしたね。フィルム45本撮影したそうです。ちなみに僕は20本くらい。
「越智様、そしてマナティースイムに参加された皆様へ。おはようございます。大塚です。夢のような10日間が過ぎ、皆さん無事に社会復帰できましたか?私はいまだに時差ぼけが抜けず、超早寝、超早起きの毎日を過ごしております。今日も朝3時に起きだして、このメールを書いております。
今も目をつぶると、あのケツの穴のようなつぶらな目をしたマナティーが頭上を通り過ぎる様子が迫ってきます。あのような巨大生物が川の一角にタムロしているなんて、今でも信じられない気持ちです。あれは本当に現実だったのでしょうか?
全体として数は徐々に回復しているといわれているようですが、ある年には厳寒に耐えられないマナティーが大挙して死亡するいたましい出来事が起きるなど、まだまだ種の存続に厳しい状況が続きそうです。この優しい生物の少しでも明るい将来を祈るばかりです。
タカさん、旅の全般にわたって本当にいろいろと面倒を見ていただきましてありがとうございました。各種手配、レンタカーや船の運転、はたまた買い物のお付き合いなど、本当にいろいろな面でお世話になりました。現地でのグレッグさんや福田さんご一行との楽しい交流も体験させていただき、ワールドワイドに人との付き合いを大切にされるタカさんの生き方に感銘を受けました。
そして、決して人を押しのけることないプロカメラマンとしての強烈な自信と自覚をビリビリと感じることができました。これからシロナガスクジラの撮影に行かれるようですが、「寒いから水に入りたくないよー」など言わず、すばらしい水中映像を誌面で拝見できることを期待しております。
そしてタイ復興支援の取材では現地の頑張る人たちの表情をぜひ見せてください。一写真ファンからの願望です」
大塚さんのwebsite「海の写真館」でも、このときの撮影記が掲載されていますよ。写真もきれいです。どんな写真が撮れるか、是非御覧下さい。

マナティーとの記念撮影をする大塚さん

RecentEntry

  • カテゴリーなし