INTOTHEBLUE 水中写真家  越智隆治

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レイテだけでなく、マラパスクワ島や多方面に配給される支援物資

2013.11.17 / Author.

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BLUE CORALEAST BLUE(オーシャナ)に集まった皆様からの支援金の総額は、11月16日朝の時点で、¥2,202,373に達しています。多くの方にご協力頂き、感謝いたします。
レイテからの3000人の避難民がセブ・マクタン島に到着した状況を取材した後、15日、その翌日の16日も皆様から集まった支援金を物資に換えて、物資搬入先の民放テレビ局ABS-CBNに持ち込んだ。
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2日間で購入したのは、お米、スパム缶詰、ジュース、ミルク、ヨーグルト、ミロ(フィリピンの人はミロが大好きです)、ビスケット、カップラーメン、生理用品、紙おむつ、バスタオルなど総額約73万円分。これまでに購入した金額の総計が約59万円なので、今現在で、皆様の支援金を物資に換えた総額は、約132万円になります。今後も引き続き、現地で何が必要かを再確認しながら、必要と思われる物資を購入していきます。
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東北の津波のときも、津波発生直後、現地岩手のガイド、佐藤寛さん(くまちゃん・現三陸ボランティアダイバーズ理事長)と連絡を取りながら、世界中から送られてきた物資を現地に届けた。そのときも、日を追うごとに、必要な物が変って行った。今回も、搬入先である、テレビ局ABS-CBNの担当者に、毎日何が必要かを確認しながら物資の購入を行なっている。
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支援して頂いた方の中には、レイテ島以外の被災地への支援は行なって無いのか?というお問い合わせを頂くこともある。
日が経つに連れ、レイテ以外の被害状況も明らかになって来たこともあり、ここ数日の間に、ABS-CBNが物資を送り込むエリアは、レイテ以外にも、15日には、約15方面に及んだ。
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セブ島の北にある人気のダイビングディスティネーション、マラパスクア(Malapascua)へも,15日の早朝、50人のボランティアとともに、大型トラック1台分の物資が、届けられた。
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この他にもTabogon、Camotes、Ormoc、San Pemegio、Madredejos、Merida Lefte、San Francis,Lam Busaw、San Pemigio、Tabuelanなどにボランティアのトラックによって、多くの地域に分配された。
翌日16日にも、マラパスクワ島、セブ北部、レイテ島、サマール島など23方面へと物資が届けられた。
ABS-CBNがこれだけ広範囲に、物資の支援を行なえているのは、ビール会社のサンミゲール、航空会社のセブパシフィック、国内電力会社や、トラックを提供してくれる会社などとの協力体勢や、海軍、空軍との連携があり、今物資を現地に送っている組織の中では、一番機動力がある。
今回、私たちが、物資搬入先をこのABS-CBN一本に絞り込んだのも上記のような理由だ。
報道では、物資が届きはじめたと答える被災者のインタビュー等も見られるようになってきた。軍隊が入り治安も発生当初よりも、落ち着いてきた感じもする。しかし、東北の津波の時同様に、忘れられた地域というのは,当然出て来る。そういう場所を、少しでも減らそうと、彼等は全力を挙げて、物資の輸送を続けている。
搬入された物資は、ボランティアの女性たちによって、お米2kgと缶詰3個などに分けられて、小分けにして、ビニール袋に詰めて、被災者に分配する。
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集団で何日間も続けて、物資の購入や搬入を行なっているため、スーパーでもABS-CBNでも、顔を覚えられ、最初は怪訝な顔をされたけど、笑顔や「ありがとう」という感謝の気持ちを伝えてくれるようになった。スーパーのスタッフの梱包も早くなったし、ボランティアたちの行動も、しっかり組織化されて、最初何をやっていいか分からず、テレビ局の敷地内に腰を下ろしてぼ〜っとしている人もいたが、今は誰もが積極的に動いている。皆の意識が被災者の救援へと一つになっている証だ。
面白いのは、荷物を車から運び出すボランティアの学生たちが、軽トラックの側面に大きく貼られているBLUE CORALのステッカーを見て、「BLUE CORAL、BLUE CORAL、BLUE CORAL again」と笑いながら小声でつぶやいていることだ。あと、「日本人、日本人」ってつぶやきもたまに聞こえてくること。
正直、スタート当初は、「ここを全面的に信頼して大丈夫かな」という不安もまったく無くは無かった。しかし、今では、皆様からの支援金が、多くの人たちの協力を通して、確実に被災地へと届けられていることを確信している。

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