*このページは写真展Inverted World にお越し頂いた方への写真キャプションとなります。SNSなどへのURLの転載、画像の転載はくれぐれもご遠慮ください。
ご協力よろしくお願いいたします。
12/ 浮上
暗がりの中を一頭の子クジラが浮上してきた。その目は常に僕を凝視している。警戒されているのか、好奇心から興味を持たれているのかはわからない。フジツボ一つ付いていない身体は美しく、まるで人間に作られた彫像のようでもある。
撮影地 : ヴァヴァウ諸島・トンガ王国
13/ Flush back
迫力のある写真だった。しかし、少し何か物足りなさを感じて、モノクロに、そしてさらに色の反転を試みた。その瞬間、このザトウクジラが、写真の中で強烈な異彩を放ち視界に飛び込んできた。なんなんだこの迫力は?!
水中で初めて間近でクジラに対峙した、その時と同じ感動や興奮が蘇って(flush backして)きた。
この写真が今回の写真展、Inverted World(反転的世界)を開催するきっかけになった。長年通い続けたトンガでは無く、そのきっかけは日本の、奄美の海で撮影された。
撮影地 : 奄美大島・日本
14/ 吹雪の中を行くクジラたち
吹雪の中を移動していくクジラ…のように見えるこの写真は、前を泳ぐクジラが出したバブルカーテンの中からヒートランを撮影している。何か違った撮影はできないかと、試行錯誤していたときに、狙ってみた表現方法。
ほとんどの場合上手くいかなかったが、この作品はその下のクジラもバブルカーテンを出しながら泳いでいて、しかも、太陽からの斜光も良い感じで差し込んでいて、お気に入りの作品に仕上がった。
撮影地 : ヴァヴァウ諸島・トンガ王国
15/ Slow shutter
スローシャッターで撮影したタイセイヨウマダライルカたちの写真。30年近く通い続けるバハマでも、何か新しい表現はできないかと、スローシャッターでイルカたちをとらえることも増えた。
何度もチャレンジするが、気に入った作品はなかなか撮れない。これはかなり前に撮影した写真だが、スローシャッターの表現方法で、これを超えるような作品は今だに撮れていない。大好きな作品の一つ。今年もまた狙ってみようかな。
撮影地 : バハマ
16/ Reflection
ベタ凪の海面に鏡のように映し出された虚像がユラユラとゆらめき不思議な世界観を作り出す。シャッタースピードを遅くして、違う世界観を表現するのと同様に、顔、特に目を写し込むことなく撮影する手法も好きでよく試みる。大物海洋生物を"なんだ、これ?"と見る人に思わせる表現は、本当に難しい。
ベタ凪、快晴、透き通る透明度などなど、多くの要素が組み合わされて初めて撮影環境が整う。作品作りへのチャレンジはそれからだ。
撮影 : バハマ
17/ 海賊旗
世界最速の魚と言われるバショウカジキは、時速100kmで泳ぐと言われている。捕食時の彼らの武器は、長く伸びた吻と大きく開く背びれ。その名のとおり、"芭蕉"、バナナの葉っぱのように開かれた背びれで、餌となるイワシたちを威嚇し追い詰めて、最後には長く鋭い吻で叩きつけ弱らせる。ときには、串刺しにして捕食することもある。
ボロボロの海賊旗にも見えるこの背びれを強調したくて、こんな作品を作ってみた。
撮影地 : カリブ海・メキシコ
18/ Whales in the dark (暗闇のクジラ)
南半球のザトウクジラは、北半球のザトウクジラと違い、身体に白い部分が多い。そのため、こうしたトーンでの表現が可能になる。特にこの親子は腹部から側面にかけて真っ白で、小クジラには、”ヒネヒナ”と名前をつけた。トンガ語で”白い”という意味がある。
撮影地:ヴァヴァウ諸島・トンガ王国
19/Flying whale 空飛ぶクジラ
海面から軽快にフルブリーチングしたクジラ…のように見えるが、これは上下を反転した作品。上下反転することで、小クジラの元気さ、ヤンチャ振りを強調してみた。
撮影地 : 奄美・日本
20/黄金色の光を浴びるイルカ
自然光での撮影がほとんどの大物海洋生物の撮影では、太陽光と海の透明感は、作品の背景として重要なファクターになる。バハマでは、透明度の高い海域が多く、美しい環境下でいくらでもイルカを撮影できる。日が西に傾き、海中が暗くなる時間帯の緑がかった海域に、わざわざ入る気分にはあまりなれなかった。
しかし、透明感の無い緑色の海では、遅い時間帯の斜光だからこそ、生み出される黄金色の光があることを知った。それからは好んでこの環境に入るようになった。
撮影地 : バハマ
21/Sailfish feeding
17の海賊旗のバショウカジキと違い、綺麗な背びれをしたバショウカジキたち。群れで狩りををする姿は迫力満点だ。しかし、今回は生態的な要素はなるべく見せないような作風にしてみた。そのために、白い海と影になるバショウカジキのシルエットの黒を強調した。
撮影地 : カリブ海・メキシコ
22/ Statue of Humpback whale
これもクジラの彫像のような美しい構図と、目のインパクトが好きな作品。見れば見るほど、引き込まれていく感じがして、選ばずにはいられなかった、自分のなかでの代表的な作品の一つだ。
ヴァヴァウ諸島・トンガ王国
展示作品のご購入に関して
① 展示している作品は全てご購入可能です。
サイズと値段
400mm x 600mm 11o,900円(税込) 全紙サイズ(紙だとA2とほぼ同じサイズ感)になります。
600mm x 900mm 165,900円(税込) 全倍サイズ(紙だとA1とほぼ同じサイズ感になります。450mm x 900mmのパネル作品もこのお値段になります。
800mm x 1200mm 275,900円(税込) 紙だとA0サイズとほぼ同じサイズ感になります。
1000mm x 1500mm 330,900円(税込)
上記展示作品サイズをご購入頂いた方には、ご希望がありましたら、同じ作品でデザインしたTシャツをプレゼントさせて頂きます。もし違う作品、デザインがよろしければご希望をお知らせください。
これ以外にも、
半切 55,900円(税込)
4つ切 38,900円(税込)
6つ切 33,900円(税込)
8つ切 33,900円(税込)
以上のサイズでのパネル作成も承ります。金額は全て税込価格となります。
②本写真展、展示作品に関して
今回展示してある現物の作品パネルに関しましては、新しく作成する作品パネルの販売価格の35%引きでご購入いただけます。ただし、お渡しは東京展、大阪展(10月)、名古屋展(12月)での全ての巡回展展示終了後となります。
③エディションとサインに関して
新たに作成、ご購入いただく作品に関しましては1作品につき、10点を上限として作成し限定販売とさせていただきます。それ以上は作成しませんので、各写真にエディションナンバー(Edition 1/10~Edition110/10を入れてお渡しいたします。展示作品に関しては、Edition 0/10と記載させていただきます。
サインのご希望に関しては、写真そのものに入れるか、あるいは、エディションナンバーと一緒に裏に入れるかをお知らせください。
④作品をデザインしたTシャツもご購入いただけます
ご希望の作品の番号(タイトル)とサイズ(S,M,L,XL,XXL)、枚数、色(黒か白、どちらかしか無いデザインもあります。)などをお知らせください。オーダー販売になりますので、公式WEBサイトのお問い合わせから、または会場にあるオーダーリストにお名前、送付先、お電話番号、メールアドレスなどをご記載していただき、ご制作、ご購入手続きを進めさせていただきます。
Tシャツのお値段は、8000円(税込)になります。環境に配慮して、100%オーガニックコットンを使用したTシャツを使用しています。