INTOTHEBLUE 水中写真家  越智隆治

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Photographers Diary

パースの南200kmにあるバッセルトンジェティーでダイビング

2008.02.22 / Author.

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カナック島でのアシカトリップ終了後、パースから南に200km下った、バッセルトンジェティーにダイビングに出かけた。ジェティーダイブは、オーストラリアでは人気のダイビングの一つ。エスペランスでも、エクスマスでも、タスマニアでも、そしてメルボルンでもジェティーダイブをやったことがあるのだけど、とにかく変わった生物が多くて、面白い。

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バッセルトンジェティーは、今回初めて潜った。全長1800m以上もあるタンカージェティー。以前はトロッコが走っていて、それに乗ってダイビングに行っていたそうだけど、今はそのトロッコも無くて、ボートで先端まで行ってダイビングをする。
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1800m以上もあるのだけど、遠浅だから、それでも水深は8mくらいしかない。海底は、海藻で覆われていて、そこに、巨大なジェティーの土台となる柱が林立している。その柱にはソフトコーラルが付着していて、白いポリプが開いていると、まるで樹氷の中をさまよっているような気分。
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幻想的で、不思議な水中景観。その中に沢山の魚たちが群れていて、とにかく面白かった。パースからはデイトリップで行ける、伊豆みたいな場所。こんなに面白いなら、もっと早くに潜りに行っていればよかった。次回、シーズン中に来たときは、絶対もっとゆっくり潜りたい。
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そして、もう1箇所は、スワンレックという、沈船のポイント。このポイントは、7年前に1度潜っていて、そのころままだ沈められたばかりだったので、きれいな船体をしていたのだけど、やはり長年の歳月をかけて、付着物が船体を覆っていた。変わりなかったのは、何故か船首に群れる、ハリセンボンの群れ。以前より個体数も多くなってるみたいだった。
ダイビングの前日、ジェティーの上を歩いていたら、なんだかとても浅いビーチにイルカらしき動物が1頭だけやってきた。僕が写真を撮っていると、皆が群がって興奮しながら写真撮り始めたのだけど、皆「ボトルノーズだ」とか言ってたけど、どう見ても、違う。
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多分、背びれと顔つきからして、アカボウクジラ科のクジラのメスだとは思ったんだけど、後で図鑑で調べたりしたんだけど、どうもはっきしない。ジェティーにあるお店で、「あのクジラ(イルカ)は、よく見られるの?」と聞いたら、「え、そんなのいたの?知らなかった」と言われたから、多分迷いこんできたのだろう。なんにしても、学名で言えばMesoplodinという、小さいハクジラのメスっぽいけど、定かではない。
にしても、初めて見た種類なので、僕も興奮して撮影していた。15分くらいジェティーの側でくるくる回っていたのだけど、そのうちゆっくりと姿が見えなくなった。
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今回の撮影旅行では、イルカとの遭遇が多い。エスペランスでも、マイルカの群れに囲まれたり、ジェティーダイブ中に水中でバンドウイルカに遭遇したり、アシカのときも、毎日、スワンリバーの河口でバンドウイルカの群れに出会えたり、アシカのビーチでも、アシカとイルカが一緒に遊んでいるのを目撃したり。そして今度はバッセルトンで、この正体不明のクジラ(イルカ)・・。
そういえば、前回のタイロケでも、1クルーズでジンベエ、次のクルーズでハッピースマイルのマンタ見れたし。今年はなんだか調子良さそうだな~。なんだかわくわくするな。
ダイビング終了後の最終日には、海岸にアワビ取りに出かけた。西オーストラリアでは、25ドルで誰でもアワビの漁業権が買える。パース近郊では、1年のうち、何日間かしか解禁にならないけど、地方に行けば1年中アワビ取りが楽しめるというわけ。
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エスペランスのグリーンリップという大きなアワビは、1個100ドルくらいで冷凍で売られていて、よく中国人の人がおみやげに買って買えるそうだ。僕らが今回取ったのは、ローアバロニと言って、それよりも小さいサイズ。それでもライセンスがあれば、一人10個までオッケーだから、5人で採取して、取った数は40個ちょっと。
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それを刺身とステーキにして、あっという間に平らげました。あ~、アワビ最高。バッセルトンジェティーに行けば、ジェティー下での面白いダイビングとアワビ取りが楽しめるので、また来年もアシカが終了したら、行こうと思っています。
もろもろの情報は、WHATSのウエッブサイトをご覧ください。
今日の夜中の便でパースを離れ、シンガポール経由で帰国します。

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