INTOTHEBLUE 水中写真家  越智隆治

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ミニカーを被災地へ

2011.05.30 / Author.

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INTO THE BLUE projectと称して、被災地への物資援助を開始して、今も少しづつではあるけど、送られて来た物資、現地で必要としている物資などを確認して購入し届けるなどを続けている。
当初の頃よりも勢いが減速した感があるのは、GWくらいで、現地に大量の物資が届き、余剰していて、受け入れを一時拒否しているという避難所が多くあったからだ。しかし、避難所生活をしていない被災者のところには、なかなか物資が届いていない現状もある。
当初から、個人レベルで物資を届けていたくまちゃんへの援助は、物資メインから、潜水活動に従事するボランティアダイバーの募集へと形を変えた。
同じように物資を送っていた、福島県の南相馬市。しかし、こちらは行政へ送っていたので、明確な反応も無かったし、個人からの物資援助は受け付けていなかったり、仕分けをしっかりしてもらわないと困るということだったりとかで、かなり仕分けをしっかりしたのもだけを、会社名義で送るようにしていた。はたして役に立っているのか心配ではあったのだけど、先日、南相馬市の櫻井市長の署名の入った、援助物資輸送に関しての謝礼のお手紙を頂いた。
やはり、どうなっているかがわからなくても、落ち着いてからでも、こうして連絡をもらえると色々な人から送って頂いたものだし、少しほっとする。多くの人が、援助物資や、義援金を送っても、どこで誰に、何にどのように使われているのかわからなくて、不安な人が多いのも、自分も理解できる。
協力してもらっている方にも、自分が送った物資がどうなっているかは、極力伝えた方が良いとは思っているのだけど、大量にあったので、なかなか全部の詳細をお伝えすることはできないでいる。
しかし、ある方が一度に本当に大量にミニカーなどを送って下さった。亡くなられたお兄さんの形見の品だという。段ボール箱にして、20個近く。「子供たちに喜んでもらえれば」という手紙が添えられていた。ちょうどGW辺りでもあり、いくつかの被災地に確認を取ったけど、なかなか送り先が見つからなかった。でも、そういう特別な物でもあるし、少しづつ分けて、どこかに送れればと考えていた。
GWも過ぎ、少し落ち着いてきたこともあるのか、少しずつ、また色々な物を欲しいという場所も増えてきたように思う。
ミニカーも、石巻や牡鹿半島の方への継続的な物資援助活動を続けている、海潜隊の河野とおるさんに、何箱かの段ボールで持っていってもらうことにした。いつものように、被災地に行く前に僕の家に寄ってもらって、届けてくれたときの写真が以下。
届けた先は、宮城県石巻市牡鹿半島鮎川町の避難所と、学校給食の補助をしている現地ボランティア、フェアトレード東北に届けて頂いた。
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子供たちも大喜びしてくれていたととおるさんが写真と一緒に連絡をくれた。
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また、先日岩手に潜水ガレ撤去作業に訪れたときにも、ミニカーを持っていって、他の物資と一緒に渡して帰ってきた。
こちらは、潜水作業中心だったので、直接子供たちに渡す余裕が無くて、対応をくまちゃんに託して、帰ってきた。
皆さんから頂いた支援金は、物資輸送代、物資購入代などを中心に使用させて頂いた。その中には、仙台で活動を続けるダイビングショップの販売する「がんばろう東北」タオルなども含まれている。
これからは、以前のように大量に送る事は無いとは思うけど、少しずつでも継続して、何らかの形でかかわっていくつもりでいます。

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