INTOTHEBLUE 水中写真家  越智隆治

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Photographers Diary

昨日に引き続き、岩手で海中ガレ撤去作業

2011.11.30 / Author.

昨晩、葉山のダイビングショップNANAのスタッフと宿で合流した。今日は朝から雨。それでも、昨日と同じ甫嶺地区の鬼沢漁港で、昨日と同じエリアのガレ撤去作業を行なった。
昨日のうちに、大きなガレをほとんど撤去していたので、今日は、ホタテ漁などに使う網などの引き上げがほとんど。この漁港だけで、50万個ほどの網が流されたのだそうだ。海中にはそんな網が、あちこちで岩やテトラポッドなどに、絡まっていた。
引き上げるにも、絡まったり、土砂が上に堆積していたりして、ロープで船に引き上げるたびに、ご覧のように、砂泥を巻き上げる。
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近くで、アイナメが卵を守っていたので、撮影しようとしたけど、すでに周囲は作業で巻き上がった浮遊物だらけ。
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NANAのスタッフも、海中作業班、陸上サポート班に別れて、作業を行なった。
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この日、個人的に気になった生物は、まずこれ
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タケギンポという名前だそうだ。砂泥の中から、顔だけ出していたので、どんな魚か確認したくて、ちょっと離れたところから、手を砂泥に突っ込んで、ゆっくり、タケギンポに近づけていって、驚いて飛び出して来るのを見ようとしたのに、自分が砂泥と一緒に手を持ち上げると、そのままその中にゆる〜い感じで乗っかったまま、砂泥の上に出てきた。しかもその後も特に逃げる気配も無く、ぼ〜っとしていた。
フィッシュアイのカメラを近づけても、ゆる〜い感じで、少し移動するだけで、特にあからさまな抵抗を見せない。「なんか、オレみたい」と妙な親近感を感じてしまった。後でくまちゃんにそのことを話したら、「北の魚は結構そんな感じですね〜」と言っていたので、「なるほど〜、水は冷たいけど、ゆるキャラなんだな」とちょっと好感を持てた。
そして、もう一つ、気になったのが、これ
_MG_9650.jpg
ニチリンヒトデというそうだ。かなり巨大で、40センチくらいあったかも。それに、腕が11本。漁師さんの話では、「他のヒトデを食べる」のだそうだ。なんだか、絵本に出て来る太陽みたいで、じ〜っと見ていると、真ん中に、顔を描きたくなった。
楽しみにしていた、津波後初のワカメの種のロープへの巻き付けは、天気が悪いので中止。
最後に作業に参加したメンバー全員で記念撮影。
_MG_0114.jpg
前列左から、NANAのスミエちゃん、同じくNANAの宗治君、NANAのオーナーの佐藤輝君、そして、何故か工事現場の作業員のような格好してるのは、鈴木あやのちゃん。
後列左から、ボランティアスタッフの浦島君、船を出してくれた、鬼沢漁協の漁師さん、広島の大学生で、3ヶ月間、ボランティアスタッフとして活動しているサワちゃん、三陸ボランティアダイバーズの代表、くまちゃん、まころんさん事、橋山雅江さん、そして、NANAスタッフで物忘れの激しいマサ君。
明日もこのメンバーでガレの撤去作業を行なう予定。

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