INTOTHEBLUE 水中写真家  越智隆治

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バハマ ドルフィンクルーズ

2003バハマドルフィンクルーズ・1STクルーズ:マタニティードルフィンスイミングに挑戦の巻1

2003.05.30 / Author.

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2003/5/30(金)いよいよ、待ちに待ったバハマ・ドルフィンサイトへの出発日。僕ら夫婦にとっては、毎年この時期の恒例行事のようになってしまっているし、ゲストのリピーター率も約7割と高く、「勝手知ったる」と言いたいところだが、今年はいつもとは大きく違う点が一つある。それは妻のミナが今の段階で妊娠6ヶ月後半のバリバリの妊婦だということだ。本人曰く、悪阻の辛い時期も過ぎ、体調は万全。僕からするとかなりお腹も大きくなってきて、金太郎の前掛けが似合いそうなくらい目立つのだが、空港で待ち合わせした参加者の人達からは「全然お腹目立たないね~。それに全然太ってないね~」と、予想外の反応が返ってきた。「そう思うのも今だけさ」と僕は心の中で思いながらも、とりあえず何も言わないでおいた。

成田からニューアークを経由してウェストパームビーチまでは、毎年コンチネンタル航空を利用している。当然今回もコンチ。空いていればと思ったのだが、意外と混んでいて、横になって眠る事はできなかった。ミナの体調を心配したが、どうやら本当にすこぶる調子が良いらしい。それでも「できるだけ水分を取る」とか「立って軽く身体を動かす」とか、長時間飛行機に乗るに当って、産婦人科の先生にアドバイスされた事はちゃんと守っていたようだ。ちなみに成田からニューアークまでは約12時間のフライト。退屈ではあったが、各座席に付いているスクリーンで、映画やゲームなどをして暇を潰していた。
問題だったのは、ニューアークから国内線に乗り継ぐ時だ。前々から聞いていた、チェックインバゲージには一切鍵をかけるなという指示。まさか強制では無いだろうと思っていたのだが、ニューアークで一度荷物をピックアップして、再度預ける時に、全部鍵を外すように言われた。でなければ、チェックの時に鍵をこじ開けられても責任は持てないという。航空会社でも、この件に関しては免責扱いで、どうなっても責任は持たないという。テロ対策としての安全性を最重視しての処置だろうが、あまりにも理不尽だ。こんなにもテロを警戒しなければならなくなった原因の一端はアメリカ合衆国にもあると思うのだが・・。戦争やSARSの影響で観光客が減っている上に、荷物に関して、こんな処置を取られてしまっては、ますます飛行機の利用客が減ってしまうのではないかと懸念してしまう。特に僕らは、カメラ機材をスーツケースに入れて運ぶので、鍵を掛けないなんてとんでもない。しょうがないから、空港職員の目の前で鍵を外し、中に入れてあったカメラとビデオの水中ハウジングを引きづり出して、手荷物として持っていくことにした。おかげで、ただでさえ荷物が多いのに、ハウジングをかかえ、おまけに身重なミナには、さぞや辛いだろうと思ったのだが、いつもにも増して「あたしが持つから」と頑として譲らない彼女の元気さに多少は安心していた。
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国内線の飛行機のゲート前の椅子に座っていた、渋い黒人のおじさん。WPB行きのファーストクラスに乗ってました。
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生後7ヶ月のヘイティーというかわいい女の子。この子も僕らと同じWPB行きの飛行機に乗りました。
WPBには、夜10自前に到着。-13時間の時差があるので、日にちは5月30日のままだ。空港にはタクシードライバーの”OJ”が出迎えに来てくれていた。毎年、彼にピックアップを頼んでいる。時間にも正確だし、正直で、信頼できる。それに車も12人乗れる大型車なので、1台で全員乗れるのが嬉しい。去年から、僕らが車に乗ると必ず「フリッパー」の歌をCDでかけてくれる。自分の子供用のCDからわざわざこの曲を見つけだしてくれたそうだ。彼にしてみれば、「イルカと泳ぐ」って言って、イメージできるのが、フリッパーなのだろう。今回、彼にはおみやげに僕の写真集”Dolphin"を持ってきてあげた。それを見て初めて僕がちゃんとプロカメラマンとしてイルカの写真を撮影しているんだって事を理解してくれたようだった。
 いつものように、シンガーアイランドにあるベストウェスターンホテルに到着。去年まで、僕らの来るのを大歓迎して、部屋に関して色々融通を利かせてくれていたイタリア系アメリカ人のロバートとう若いフロントスタッフは、もうホテルを辞めていた。彼とはサッカーの話題でいつも盛り上がっていて、特に去年はワールドカップでイタリアが韓国に負けた試合を非常に悔しがっていた。いつも「もっと大きなホテルで働くんだ」が口癖になっていたので、きっと他のホテルに移って頑張っているのだろう。
明日は、午後4時頃にドリームトゥーの停泊しているリビエラマリーナに移動する。

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