INTOTHEBLUE 水中写真家  越智隆治

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バハマ ドルフィンクルーズ

2003バハマドルフィンクルーズ・1STクルーズ:マタニティードルフィンスイミングに挑戦の巻4

2003.06.02 / Author.

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2003/6/2(月)朝、停泊先で昨日できなかったシュノーケルの練習をしてから出発。午前中はイルカに遭遇することなく過ぎた。しかし、海のコンディションも徐々に回復しだして、ホワイトサンドリッジはいつものように青々とした海水をいっぱいにたたえた美しい姿を見せてくれた。セーラが「先週はグリーンサンドリッジだったのよ」と言っていた。そのベストの場所で、イルカに遭遇した。皆いさんで海に飛び込んだが、あまり遊んでくれず、さっさと青い海の向こうに姿を消してしまった。しかし、海中の美しさに、皆しばらくはその余韻に浸るかのように、水中で遊んでいた。しばらくしてもう一度数頭の群れに遭遇したが、同じように興味がなさそうに通過してしまった。

それからしばらくイルカが出なかったのだが、4時頃になって、20頭近いイルカに遭遇した。日はまだ高い。しかも遊ぶ気満々だ。海もかなり穏やかになってきたので、ミナも入ってみることにした。いよいよ記念すべきマタニティーワイルドドルフィンスイミングに挑戦だ。皆を先に行かせて、僕はRS13mmを持って、ミナと一緒にゆっくり海に入った。彼女は皆がイルカと泳いでる場所までゆっくりと水面を移動していき、僕は並ぶように着いていった。
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遊びたがりの子供を連れた親子が2組。子イルカたちは、軌道を逸したロケットのように水中ではしゃぎまくって、ダイバーの間をウロチョロしていた。なるべく人の少ない方を選んで接近した。スコットやセーラに、「水面に浮かんでいるだけにしなよ」とクルーズ出発前から注意を受けていたので、イルカが近づいたら僕だけ素潜りして、良いアングルを考えてイルカと水面に浮かぶミナを撮影しようと思った。しかし、いつものタイミングで、彼女はゆっくりとイルカに向かって素潜りを始めてしまった。一瞬驚いたが、まあ予期していた事ではあったので、お腹が見えてイルカと絡む位置を探して、僕も水中で慌てて移動した。僕ら夫婦にとって、感動的な事ではあるのだが、水面に上がってきてからも、僕らはいつもと同じようにしていた。ちょっと違うのは、僕がミナを普段以上に気づかって、離れないようにしていた事だけだ。その後も彼女は何度か素潜りをしてイルカと泳いでいた。僕は、あまり自分で納得のいく写真が撮れないまま、あっという間にフィルムを撮りきってしまった。このまま一緒にいようか、フィルムを交換しに船に戻ろうか躊躇したのだが、「私は泳いでいるから、カメラ交換してきなよ」とミナに言われたので、泳いで船に戻ってカメラをSEA&SEA NX-100 +17~35mmに交換してまた皆の所に戻った。
 イルカたちはまだ遊んでいた。イルカの数もかなり増えていたようだった。僕はすぐミナに近づくと、イルカと彼女のタイミングを合わせて水中に入った。今度は綺麗に水中でイルカと回転している彼女を真横から、お腹がはっきり見えるように撮影できた(と思う)。しばらくするとイルカたちが行ってしまったので、僕らはボートに戻ることにした。ボートの近くまで来ると、なんだか浅い白砂の海底付近を接近してくる影が見えた。「イルカかな?」と思ったのだが、近づくとなんと3mはあるハンマーヘッドシャークだった。皆まだ水中にいて、多少引き気味になっていたのだが、僕はここぞとばかりに素潜りで接近して、ハンマーヘッドの写真を数カット撮影した。ハンマーは僕が近づくと、ゆっくりと逃げていった。ボートの上では皆興奮状態、僕もこんな浅くて明るい海でハンマーヘッドを撮影したのは初めてだったので、かなり興奮した。でも、もし最初から船の上にいたら、水中にははいらなかったかもしれない。ハンマーの出現で感動が薄れてしまったが、とにかくミナの記念すべき初マタニティーワイルドドルフィンスイミングは無事終了した。
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セーラが、「今いたイルカのグループの中にダービー(1991年生まれ)がいたみたい」と言って、次ぎ潜る時、僕にバンダナを持って行って渡してみてと言われた。ダービーは自らダイバーに接触を求めてくることで、ドルフィンサイトではお馴染みの若い雌イルカだ。僕は撮影があるので、プロカメラマンで毎年クルーズに参加してくれているセンさんの奥さんのマリちゃんに持っていってもらうことにした。イルカのグループはかなりの数になっていて、数える事はできなかったけど、おそらく30頭以上はいたようだ。潜るなりマリちゃんがダービーらしきイルカにバンダナを近付けると、しばらくもの欲しそうに様子を伺っていたが、ふいにバンダナをくわえると、口にひっかけたまま、嬉しそうに泳ぎ出した。その様子を撮影しようと接近してカメラを構えると、以前のようにあまりにもくっつかんばかりに接近してくるので、よけるのに苦労した。1度など、僕の頭の上にのっかってきたりして、撮影に関しては本当に邪魔だ。でも嬉しいんだけどね。
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しばらくすると、1匹のはぐれアジを追いかけて、興奮状態のイルカが集まってきた。そのアジがセンさんにまとわりついて離れないものだから、イルカたちもセンさんの回りを激しく泳ぎはじめた。水面に上がった時に僕が「すごいですね~」と言うと、「ちょっと恐い」と笑いながら言っていた。結局その日は、4時から8時近くまで泳ぎ続け、スイミングを一時終了し、ディナーを食べた。その後、10時頃から外洋でナイトドルフィンスイミングへと突入。夜中の12時過ぎ頃まで泳ぎ続けた。
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