昨日は、台風で潜れないので、今日本でも流行りだしている、セブでの語学留学の現場を取材してきた。
というのも、今回も取材でお世話になるBLUE CORALでは、今後語学校と提携して、英語力の向上とダイビングCカード取得、ファンダイビングの両方を目的に、セブに来てもらおう、というツアーを企画していると聞いたからだ。
一昔前は、英語の語学留学と言えば、オーストラリアやニュージーランド、カナダなどが主流だった。
しかし、今では、フィリピンへの語学留学者が増えているという。
セブでの語学留学の火付け役になったのは、韓国人留学生。
安く語学が学べて、韓国ではブームとなっているダイビングも安く楽しめるという事から、今でも多くの韓国人留学生が訪れている。
当然、語学学校も韓国資本の所が多い。
セブにある語学学校は、約70〜80校。そのほとんどが韓国人経営とのこと。
しかし、最近では日本人経営の語学学校も増えてきて、ここ数年で日本人経営の学校も増えて、今では十数校あるそうだ。
これから先、増々セブでの短期・中期の日本人語学留学者人口も増えていきそうな雰囲気だ。
かくいう自分も、家族で短期留学するならセブかな、と以前から思っていて、今回も妻に「語学学校の事調べておいてね」と言われていたので、丁度良い機会でもあった。
訪れたのは、セブシティに今年2月に開校した、CEGA(CEBU ENGLISH GLOBAL ACADEMY)。
学校は、ブライティック大学(Britech Interface Collage)という、コンピュータ系の単科大学のキャンバス内にある。
最大定員45名。マンツーマンレッスンが中心の少人数制。
今現在は、約20名の日本人の生徒さんが通っている。
<個室でマンツーマンレッスンを受ける。和気あいあいと授業はすすめられていて、笑いが絶えない感じ>
<写真の全てが、個人レッスン用の教室>
CEGAの特徴
「この学校の特徴は?」と経営者の山根昇さん、小仲英樹さんにお伺いしてみた。
まず、大学の付属語学学校としてキャンパス内にあり、大学内にある図書館やクリニックなどの施設が利用できる他、大学主催の英語クラスなどを無料で聴講できたり、アクティビティーに参加できたりできること。
そのため、現地大学生とのコミュニケーションを取る機会が多く得られるとのこと。
<大学の授業に無料で参加可能>
セブの多くの語学学校が、授業料にくわえて宿泊施設や食事などの費用も込みとなっていることが多く、CEGAでは大学キャンパスより徒歩3分という好立地に、「ペンションハウス」というCEGAの生徒専用宿泊施設を使用して、食事も3食ついている。
食事の内容にもこだわっていて、和食、スペイン料理、フィリピン料理などのインターナショナルな料理が楽しめるそうだ。
<宿泊施設の一人部屋>
<和食中心の食事>
もっとも、こだわっているのは、先生のクオリティー。
「語学学校の質は、先生の善し悪しで80%決まってしまいます」とのことで、中には、語学学校の規模を大きくするために、頭数だけ増やすために語学学校の先生としての適正の無い人材を多く抱え込み、質の低下を招いている所もあるとか。
CEGAでは、「能力、経験そして、熱心さ。これを重視して、先生としての人材を選んでいます」とのこと。
<CEGAの先生たち。後列左端が山根さん。同じく後列右から2人目が小仲さん。その左隣がBLUE CORALヒロさん>
山根さんは、日本で35年間、塾の講師をしており、小仲さんはセブに来て、まずは生徒として15件以上もの語学学校で実際に授業を受けた。
それぞれの経験から、語学学校に適した人材を探し出したり、良い部分、悪い部分を見極めてから語学学校を開校したという。
二人のお話をお伺いしていると、「家族で留学しようかな」という気持ちになってきていた。
じゃあ、そのお値段は?という話になった。
オーストラリアやニュージランド、カナダなどに比べて、かかる費用は1/3程度で済むという。
CEGAでは、1時間のマンツーマンレッスンの料金が1200円程度。
スタンダードの一人部屋で1週間短期留学を行なった場合、マンツーマンクラス2時間、グループクラス2時間の1日系4時間のクラスで、約4万円ちょっと。
24週間、半年でも約75万円。二人部屋を選択すればもっと安くなる。
逆に、最大グループクラスとマンツーマンクラスミックスでも、マンツーマンクラスのみでも、1日8時間まで受けることができる。
もし、自分たち4人家族が夏休みの1ヶ月間、お世話になったと単純に考えて、2人部屋2部屋で4週間、マンツーマンクラス2時間、+グループクラス2時間のコースを選択したとして、料金は113、700円/一人なので、4人で454,800円。
エア代が一人10万程度と考えても、100万円以内で家族で一ヶ月間語学留学ができる。
これを高いと考えるか、安いと考えるかは、まあその人次第か。
気になっていた教師の発音はとても明瞭
そして、もう一つの懸念事項、先生の発音。
ダイビングでいつも接しているフィリピン人の英語がそれほど上手いとは思えていなかったのだけど、実際に授業を体験させてもらうと、多くの先生の発音がとても明瞭で、日本人にも理解しやすいのに感心させられた。
<体験レッスンを受けてみた。フィリピンはインド、アメリカに次いで、世界で3番目に英語を話す人口の多い国だってこと、知ってましたか?>
くわえて、授業の進ませ方が楽しくて、生徒たちの間でも笑いが漏れる。
小柄なフィリピン人の先生の雰囲気が、威圧的でないし、親しみが持てた。これなら、子どもたちも抵抗を感じないかもしれない。
今まで、語学学校から、休みとなる土曜日・日曜日のアクティビティとしてダイビングショップを紹介するケースはあったけど、今後BLUE CORALとしては、ダイビングをしに来たゲストが、語学留学も経験できる逆方向への流れも考えていきたいとのこと。
平日に授業、土日にダイビングというだけでなく、午前中にダイビングして、午後から楽しみながら英語の授業を受けるとか、そんな事ができないかと思案中だ。
CEGA以外の、セブ島の日本人経営語学学校
CEGA他にも、こんな日本人経営の語学学校がある。
■MBA
授業料は高めだが、一人一部屋のホテルに滞在して、先生が部屋に来て授業をする、家庭教師スタイル
■ファーストイングリッシュアカデミー
日本人オーナーが日本でいくつかの学習塾を経営。そのノウハウを利用して、カリキュラムや学習スタイルを作っている
■ベイサイドイングリッシュセブ
セブでの日本人経営の語学学校としては、古株。宿泊施設のみならず、多くのものが語学学校の敷地内にあって、外出しなくても生活できる。親子留学も可能。
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