INTOTHEBLUE 水中写真家  越智隆治

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Photographers Diary

2006年マーシャル取材 アルノ、マジュロショートクルーズ乗船

2006.09.18 / Author.

マーシャル諸島
パシフィックエクスプローラー2号での2泊3日のアルノ環礁&マジュロ環礁ショートクルーズから戻ってきた。でも、今晩からまたクルーズ船に乗船する。今度はアウル環礁(マジュロから北に100km)まで足を伸ばす。

アウル環礁クルーズは13人乗船なのだが、このショートクルーズは知名度も低いせいかゲストは3人。まるで貸切ボートのような広々とした快適な時間を過ごすことができた。参加されたゲストの人たちも、とても穏やかで、話し上手な上に聞き上手だったので、かなりアットホームではあるけど、のんびりとした時間が過ごせた。
ショートクルーズは当日夜マジュロ到着のゲストと一緒に、夜船に乗り込み、早朝移動してカロリン島付近に停泊。そこから、ダイビングボートで、各ポイントに移動してダイビングを楽しんだ。この日潜ったのは、1本目No2、2本目アクアリューム、3本目カロリンパス、4本目カロリンインサイドと、明るいうちに4本潜ります。No2、カロリンインサイドは、環礁内側のポイントで、どちらも砂地と、点在するサンゴの根や大きなサンゴのリーフを回るポイントで、のんびりと癒し系。最近、僕は癒し系というよりは、「幽体離脱系ダイビング」と言ってるのだけど、とにかくストレスフリーで眠くなっちゃうダイビング。
マーシャル諸島
リクエストにもよるけど、特に何も見ないでよいのなら、ただぼ~っとして呆けていられる。カメラマンにとっては、ダイビングしてるのに、何もしないというのは問題かもしれないが、たまにはそういうダイビングもいいんじゃないかな~と思う。まあ、通い慣れたマーシャル以外では、取材でそんなことそんなにできないけどね。
 
アクアリュームはマジュロで珍しい群れ系のポイント。ギンガメアジ、ツムブリ、バタクーダ、インドオキア、ウメイロモドキなどの他、グレーリーフ、マダラトビエイ、まれにマンタなども出現する。この日は小潮だったので、ちょっと群れのまとまり具合が悪く、ぱっとしなかった。やはり群れ狙いの場合は、流れのある大潮近くの方が都合がよさそうだ。
カロリンパスはかなり急な砂地のドロップオフが続いている。深場では、マルチカラーエンジェルフィッシュやヘルフリッチが見られる。リーフトップのテーブルコーラルの群生も綺麗だ。
 
4本潜ったあとは、母船に戻って休息。引き続き天気も良いし、風も弱まってクルーズ日和。翌日朝隣のアルノ環礁の一番遠いポイント、ノースポイントに移動するのだが、移動開始は夜中3時くらい。それまではマジュロ環礁内で揺れも気にせずのんびりとデッキでくつろいだり、会話したりしながら就寝。
 
船は昔はフィリピン海軍の訓練船でもあった(その前は日本の訓練船)ものを改造していて、1970年代製造ではあるのだけど、船内は小奇麗にしていあって、快適。古いせいか、水道管がさびているらしく、使う前にしばらく水を出しっぱなしにする必要がある以外は部屋も広く、古さは気にならない。
マーシャル諸島
 
アルノ環礁は環礁内に入れないので、つねに外洋に母船がいることになるが、この時期風は北西から吹くことが多く、環礁の東側を潜るため、一応風裏になる。しかし、この日は1日中ベタ凪で、風の心配はほとんど無かった。この日は1本目、2本目が現在マーシャルで一番サンゴの美しいノースポイント。サンゴのポイントに潜るには、透明度と太陽の光がとても重要になる。この日はちょっと雲があったけど、まあまあ、天気も良く、太陽光がサンゴの群生するリーフを照らしてくれた。

コバンアジがかなりの数水面で群れていていたり、巨大なアオウミガメが数匹、それにマダラトビエイなどが出たりしたが、やはりここのメインはサンゴ。本当にすごいんですよ。エキジット後、ゲストの人たちが水面で「来てよかった~!」と言っているのを聞いてほっとした。自分はガイドじゃないんだけど、やっぱり自分が好きな海を気に入ってくれると嬉しくなる。


3本目は群れ狙いのイリアム、4本目は砂地の綺麗な超幽体離脱系(たまに流れが強いけど)のアルノアルノ。やはり小潮でギンガメの群れは散漫、ホソカマスの群れもちっちゃかったのが残念だった。4本目が終わると、夕日に向かっていく感じでマジュロ環礁に向かう。ジャグジーが船上の手前にあるので、海のコンディションが良ければ夕日を見ながらジャグジーが楽しめるのだ。この日はベタ凪。ゆっくりジャグジーを楽しむことができた。

翌日(今日)は、午前中にマジュロ環礁で2本。ポイントは環礁内のボクラップと外洋のダラップ。ダラップは去年までず~っとギンガメアジの群れが見れていたのだけど、最近はまったく見ないそうだ。どこいっちゃんたんだろう。ダイビングが終わると、母船でランチを食べてから、下船。ゲストはホテルに宿泊して明日の午前便でマジュロを発つ。
と、まあそんな感じで、今日の夜またアウル環礁クルーズのゲストが飛行機で到着し、僕もまた一緒に船に乗り込む。今度は計4泊5日で14本のダイビングになる。その後はセレンディパーにも宿泊して、撮影を行ったりとまあ、そんな感じ。アウル環礁はまだそんなに潜っていない海で、エクスプローラーダイビングになる。戻ってくるのは22日。

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