INTOTHEBLUE 水中写真家  越智隆治

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Photographers Diary

矛盾した動物保護ルール 2007 西オーストラリア

2007.01.13 / Author.


1月13日
今日も快晴。今日は土曜日。いつものように7時15分にホテルを出発。ボートに乗りこむジェティーで、まるちゃんと、彼氏のELI(イーライ)と合流。カナック島へ。

土曜日で昨日以上の船の往来があるだろうということで、早速皆エントリーしてアシカたちが海に入ってくるのを待つ。しばらくすると、数頭が海に入ってきたので、皆で撮影。

僕はしばらく、浅瀬で、アシスタントのクミコさんと、マルちゃん、イーライと一緒におしゃべりしていたが、そろそろ撮影しようとトニーとチエさんが撮影していたアシカの方へ。あまり若くなくて、顔が茶色なので、表情がわかりづらかったのだけど、こいつがまたまるでマナティーのように水中にぷかぷかと浮遊しながらずっとぼ~っとしてたので、3人でゆっくり交代交代、そいつの正面顔を撮影した。
あまりに同じ状況でぼ~っとし続けていた(多分1時間以上)ので、なんだか同じ絵柄になるので、僕はデータも無くなってきたことだし、一端ボートに引き上げた。
他のアシカを撮影し終わって、ボートに戻っていた他の皆にそのことを告げると、皆その場所へ泳ぎに向かった。そのころには11時くらいになっていたのだが、すでにボートの数が昨日の比ではないくらいに増えてきた。ボートの数は最終的に60隻くらいだった。

そして、立ち入り禁止のはずの砂浜のエリアにも上陸して平気で寝そべったり、寝ているアシカの側で記念写真を撮影したりしていた。はっきり言って、彼らの行動に比べたら、僕らが上陸して、アシカに配慮しながら撮影している方がよっぽどハラスメントになっていないと思うのだけど・・・、という感じだった。今日は保護活動を行っているCALMのパトロールが来るというので、どんな風に警告するのかと楽しみにしていた。
しかし、実際にパトロールのボートが来て、スタッフがビーチにいる人に何か呼びかけていたようだが、ほとんどの人が特にビーチを引き払ったりするわけでもなく、同じようにビーチに寝転んだりしていた。
僕らは、上陸して撮影するのを我慢しているというのに、あんな、生ぬるい説明だけして去っていくのでは、どうも納得がいかなかった。ボート上から見てると、ただ女の子をナンパしてるようにしか見えなかった。

まあ、とにかく矛盾してるとしか言いようがない。まあ気を取り直して、また若いアシカが海に入っていたので、僕は撮影に行くことにした。それにしても60隻もボートがあると、そちらの方が危険で気になってしまう。

アシカたちに接近すると3頭が一緒に泳いでいた。他に撮影する人もいなかったので、人が入らないようにその3頭の絡みを撮影。その後、マルちゃんが最初に来ていたウエットスーツを脱いで、ラッシュガードでやってきたので、アシカと彼女が一緒に泳ぐシーンなども撮影した。
他に誰も入ってこなかったので、しばらくは、僕とマルちゃん、それにアシスタントのユカさん、クミコさんの4人でアシカたちと泳いでいた。
それで自分は、今日は泳ぐのを終了。他の人はもう一泳ぎして終了し、帰路につく。なんだか、ちょっと疲れていたせいか、ホテルに戻ると、何の整理もしないでシャワーも浴びずそのまま泥のように眠ってしまって、夕食の集合時間に寝過ごしてしまった。

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