INTOTHEBLUE 水中写真家  越智隆治

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Photographers Diary

ニューカレドニア北部から首都のヌメアへ

2007.11.21 / Author.

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日本人にはほとんど馴染みの無い、ニューカレドニア本島北部から、首都のヌメアへと移動した。それにしても、北部のポワンディミエの海に広がるサンゴ礁は、僕が今まで見てきた中でもトップクラスに入るものだった。色、形、群生具合、透明度。どれを取っても最高の美しさだった。

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北部で潜ったのは、ヤンゲンとポワンディミエ、両方とも日本人はまったくと言っていいほど訪れていない。英語もほとんどというか皆無に近いくらい通じない。フランス語圏ってこれほど英語が役に立たないとは思わなかった・・・。かろうじて英語の単語に似た単語で、状況を把握する(できてるかどうかも定かじゃないけど)のがせいいっぱい。
しかし、そういう言葉のほとんど通じない旅も久しぶりだったので、それはそれで面白かったりする。移動途中のガスステーションでトイレを借りるのでも一苦労。ここまで通じないと、周囲のゲストの人たちも、「きっと何がしたいんじゃないか、これが欲しいんじゃないか」って心配そうに相談してくれてる。
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やっとトイレに行きたいのを理解してくれたらしく、裏にあるっていうのであわてて行ってみると、鍵がかかっている。勝手に使っちゃいけなくて、鍵がかかっているのかと思い、レジに引き返す。しかし、「KEY」では通じない。
なんとかフランス語の「鍵」という単語だけ確認して、ゼスチャー交じりのフランス語で「トイレの鍵ください」というと、周囲のレジのお姉さんだけでなく、周囲のお客さんまで、理解できたことを安心するように一斉に返事をくれた。でも何言ってるんだかさっぱりわからなくて、また怪訝な顔してると、向こうも怪訝な顔をする。
誰かが、「オキュペール(英語でいうところのOCCUPIDE)」という単語を使ったので、初めて「あ、誰か使ったんだな」って理解した。「あ、オキュペール、オキュペールね、はいはい」。と納得すると、また皆が一斉に笑顔を見せる。
どこに行ってもそんな感じ。なんだかなまじっか、言葉が通じるより、皆が優しくしてくれるみたいな気がして、自分が子供になったみたいな気分だ。
それに、こっちの人はやたらウインクをしてくる。女性が男性にとか、その逆とかじゃなくて、「海は良かっただろ?」って感じで、男性が男性にも普通にする。日本人がやったら「ちょっと不気味」だけど、こっちの人たちがやると違和感が無いのがうらやましい。
僕も一人、部屋に戻ってから鏡の前で練習してみるけど、やっぱ気持ち悪い。
久しぶりのヌメア、かなり都会だ。今日の夕方のフライトで、今度はイル・デ・パンという島に移動する。

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