今日が三保ロケ最終日。アイアンの鉄さんから、「越智さんが帰る頃に、また天気悪くなるよ」と言われていた。昨日も2日間、あんなに晴れ渡って見えていた富士山が雲に隠れて、まったく見えなくなっていた。
しかし、今度はそこに、駿河湾沖で、ここ2か月くらい作業を行っていた、海底岩盤掘削船「ちきゅう」が清水港に入港してきた。「2週間に1回くらい、食糧補給などで港に入ってくるんだけど、なかなかタイミングが合わなくて、近くで見れてなかったんだよ」と鉄さん。
僕にしてみれば「ふ~ん」って感じなのだけど、鉄さんや、東海大学海洋学部の生徒たちにしてみれば、間近でこの「ちきゅう」を見れるのは、とてもレアでラッキーなことなのだそうだ。
「日本に一隻、世界中探してもこの規模の船は多分無いよ」と鉄さん。現在は駿河湾沖で、海底から2000mほど岩盤を掘り下げて、そこにある、メタンガスが固形化したメタンハイドレイドを掘削しているのだとか。
確かに船のサイズは、他のものに比べてもかなり巨大なのは、一目瞭然だった。ちょうど水面休息中に入港してくれたので、三保真崎海岸のダイビングポイント付近を清水港に、ゆっくりと入港していく「ちきゅう」を撮影することができた。
と、毎回なんだかダイビング以外のことでのみ、ラッキーなような感じだけど、海中でもそれなりにラッキーな遭遇がいくつかあった。
他では珍しいマトウダイ。ここでは冬の時期になると、1ダイブで5匹くらい見れたこともあるくらいだそうで、これからは、かわいい幼魚の姿も目につくようになるそうだ。写真だといかつい顔で写っちゃってるけどね。
さて、今日がラストダイブ。どんな生物に会えるのか、またどんなシーンに会えるのか、今から楽しみです。