INTOTHEBLUE 水中写真家  越智隆治

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Photographers Diary

上海での講演を終えて

2011.04.18 / Author.

昨晩、上海での講演&スライドショーを終えた。panasonic の方たちには、本当にお世話になりっぱなしだった。「それにしても、上海にこんなにダイビング関係者やダイバーがいるとは思いませんでしたよ」とO氏は驚いていた。今まで上海でダイビング関係者にコンタクト取ろうにも、ダイバーがいるのかさえわからなかったと言われた。
そういう意味では、こちらも少しはお役に立てたのかな。
O氏には、講演前にランチをごちそうになり、上海で今もっとも"トレンディー"な場所にも案内してもらった。日本でいう、バブルの頃の青山、表参道、原宿と言ったところか。古い建物を利用して沢山のお店が所狭しと軒を並べる。
目についたのは、アートギャラリーやフォトギャラリーなど。そこで一番目を引いた写真は、瞳を輝かした、中国の少数民族の少女の写真。今の自分には、被災地で避難生活を送りながらも、未来に希望を持って生きる日本の子供たちと、オーバーラップして、余計に心に残った。希望を失わない無垢な子供の瞳は、僕たちに何よりも大きな勇気を与えてくれるときがある。この大切な命を守らなければいけないと、鼓舞される時がある。生きる意味があると教えてくれる。
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自分が撮りたい写真は、きっと、いや、間違いなくこういう写真なんだと改めて思い知らされた。
もう一つ印象に残ったのは、多くの中国人女性が、一眼レフの重そうなカメラを持っていることだった。「急にリッチになった人たちが求めたものが、最高級の商品なんですよ。だから、使い方もわからずに、皆、カメラでも最高級の物を欲しがるんです」とO氏。
日本では考えられない光景だ。カップルでも二人して重そうなキャノンやニコンの一眼レフのカメラを持っていたり、若い女性のグループでも一眼のカメラ、年配の女性が5Dマーク2をぶら下げて撮影をしているのも目についた。もちろん男性はそれ以上に沢山持っている人が多かったのだけど。
しかし、きっといつかこの重たいカメラを持った女性たちが、少し小さな一眼レフに切り替える時が来る。そこに、市場があると、O氏は言う。自分もそう思った。
とにかく、今の上海は、20年前のバブル期の日本を彷彿とさせる。ダイビング人口もきっとどんどん増えて行くことだろう。日本もそのうちそのダイバー市場をターゲットにしていく必要性が出て来るのではないかと感じる。
イベントのマネージャー、Jasonの話では、中国でのダイビング講習料金は、こちらで働く労働者の賃金の一ヶ月分以上になるのだそうだ。値段を聞いてみたが、日本で講習する方が今では少し安いくらいの値段だった。それが、労働者の一ヶ月分以上。そそり立つ高層ビル群の夜景を見ていると、どれだけ貧富に差があるんだと感じてしまった。
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講演の方は、結局2時間以上、僕のスライドショーだけで終止した。最初は20カットくらいの写真で少しお話してくれればって、そういう打診を受けていた。事前に作ったスライドショーでは、50カット程を用意していたから、十分かなと思ったら、足り無いから、他に無いかと言われて、急遽過去に作ったバハマのスライドを流す事にした。日本語でのエッセイがついていたので、本当に申し訳なかったのだけど。
とにかく、今回は良い経験をさせてもらった。Jasonには、「台湾のダイバーの間では、本当にあなたは有名なんです。だから、次回は台湾で何かイベントをやりましょう」と言われた。
そう言われても本当にピンと来ない。今日本でも、自分のウエブ以外ではほとんど露出もしていないし。今年はそういう意味では、もう少し作品を発表する機会を増やしていかないといけないなと感じている。もう少しだけ我がままになって、表現者としての立場としての自分に立ち返る年にしたいと思った。年齢的にもね。

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