INTOTHEBLUE 水中写真家  越智隆治

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バハマ ドルフィンクルーズ

2008ドルフィンクルーズ、10周年記念と、イルカの固体識別

2008.07.12 / Author.

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今週参加のメンバーたちが、今年で僕たちがDolphin Dream号のキャプテン、スコットの下でチャータークルーズを行うようになって、丁度10年目(以前はDream Too号)を迎えることと、僕たち夫婦の結婚10周年を記念して、サプライズのお祝いをしてくれた。

スコットの船でチャーターを開催する前は、ガルフストリームイーグル号で行っていた。
10周年の記念に、記念タオルも作成して持ってきてくれたのには、本当にちょっとびっくりした。デザインは御蔵島のTシャツのデザインも手がけているSteve-oさん。ありがとうございました。
そして、5週目参加の皆さん、お祝いしてくれて本当にありがとうございました。まさかこんなことになるとは思っていなかったので、はずかしかったけど、嬉しかったです。写真は、夜中に準備をしてくれていた、メンバーの人たち。
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そして、最終週。毎年のことなのだけど、撮影したイルカの写真をスコットに見せて、二人で固体識別を行った。スコットは、船がDplphin Dream号になる前(4年前)までは、自ら海に入り、イルカたちのID(固体識別)リストを作成していたが、ここ数年は船の操船だけで、ほとんど海には入っていない。
そんなこともあり、特徴のありそうなイルカの写真だけセレクトして、過去のデータと見合わせたり、新たな若いイルカに名前をつけたりした。
今年、新たに久しぶりに生息が確認できたのが、ステラ(Stella)とサンディー(Sandy)というメスのイルカ。両方とも赤ちゃんを連れているかなり年配のイルカたちだ。過去のデータでは、推定年は1973~75年くらいだという。今年が2008年だから、35年近くの年齢になるわけだ。それでも子供を生み、育てている。
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この海域で現在生息が確認されている最古参のイルカには、スカーバックやジョルターと名づけられたイルカたちがいる。推定年齢は35歳~40歳くらい。かなりの高齢だが、この海域で、イルカの調査を行っている研究者によると、ここのイルカたちの多くに、ジョルター(オス)のDNAと一致するDNAが確認されているそうだ。
つまり、ジョルターというイルカが、このグループ(約50頭弱)のBig bossということになるのだろうか。このジョルターというイルカ、僕らの間では、女性ダイバーが水着で泳いでいると、「う~~~」とばかりに近寄ってきて、なめまわすように、視線を女性の全身に向けるので、「エロオヤジ」と呼んでたりする。
どうやら、人間の女性だけでなく、イルカのメスにもかなり積極的にアプローチしている、精力的なイルカのようだ。
また、今回新たに名前をつけたイルカたちに、コーラル(Coral)、ブラフ(Bluff)、シダー(Ceder)がいる。
コーラルは、昨年とてもフレンドリーだった、左のムナビレの下に白い大きなパッチ部分のあるイルカ。とてもフレンドリーなので、僕らは昨年勝手に「ホワイトスポット」と呼んでいたけど、過去に「ホワイトスポット」と名づけたイルカがいる(現在の生存は確認されていない)ので、最初は「ホワイトパッチ」と改名したのだけど、ゲストたちから「パッチ」だとなんだか年寄りの女性っぽいイメージがするという意見が多く、結局「コーラル」に変更した。
ブラフは今年頻繁に姿を見せていた若いイルカ。背びれに特徴があり、すぐに確認できる。
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シダーも過去にとてもフレンドリーだったイルカで、IDで確認する前は「たぶんケイセルじゃないか」とスコットが言っていたのだけど、確認してみると、背びれの傷の位置が違った。それでもしばらくは「ケイセイルもどき」と呼んでいたのを、今回、シダーという名前を正式につけて呼ぶことにした。
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他にも、固体識別おしやすい、シャークベイトやチャブ、ノチョ、チョッパーなど、馴染みの年配のイルカたちも健在だった。本当は、ダービー(シャークベイトの妹)で、過去のイルカの中で一番のフレンドリーイルカの生存を確認したいのだけど、彼女には、対した特長が無いので、今ではまったくわからなくなっている。
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イルカたちに名前をつけると、より親近感を感じる。固体識別をするには、5週間の滞在では短すぎるのだけど、これからも協力していきたいと思っている。

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