INTOTHEBLUE 水中写真家  越智隆治

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バハマ ドルフィンクルーズ

2010年バハマドルフィンクルーズスケジュール1週目終了/前編

2010.06.12 / Author.

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6月6日(日)
朝7時40分頃、グランドバハマ島の最西端、WEST END のOLD BAHAMA BAYに入港した。昔は、廃墟となったホテルがあった、人気無い田舎の漁港だったこの港も、数年前に立った高級リゾートのおかげで様子が一変した。

停泊させる岸壁の周囲も、以前は南洋杉の林に囲まれていて、船外に出ると、サンドフライという虫の一斉攻撃を受けていた。今もサンドフライはいるのだけど、何故か自分はあまり感じない。免疫ができてしまったのだろうか。
今日も、快晴で、外に出てもなんともなかった。他のゲストはサンドフライを恐れて、サロンから外には出てこない。リピーターが多いからだけど、きっと来週は初めての人も多いので、外に出てしまうだろうな。
開発が進んだことによる僕たちへの恩恵は、サンドフライが少なくなったことと、船上にいながら、WIFIの電波が拾えて、ネットがほんのつかの間使えるようになったことだ。
船長のスコットが、バハマの出入国手続きを済ませてしまえば出港する。その小一時間ほどの間に、弱い電波を頼りに、ネットをつなぎホームページと、Twitterにコメントと写真をアップした。
同時に、僕のHPをリニューアルしてくれているウエブクリエーターとSkypeで連絡を取って、この日、新デザインHPのアップを依頼した。
手続きを終了して、港を出る。ここから、目的地のホワイトサンドリッジまでは、まだ6時間近くかかる。のんびりとしていたら、Sandy Cayの辺りの外洋で、スコット船長が、Southern Group と呼んでいる、タイセイヨウマダライルカたち数頭に遭遇した。
50回以上、バハマのクルーズに乗船しているけど、北上するときに、このエリアでSouthern Groupのイルカたちに遭遇する機会は、それほど多くはない。
海の透明度は、北のホワイトサンドリッジに比べて格段に落ちるのだけど、遊びそうだったので、エントリーしてみることにした。
3組の親子が、とてもフレンドリーで、ほとんど同じ海域を動くことなく、1時間以上も一緒に遊ぶことができた。スコットはその中の1頭はパウパウではないかと言っていた。
透明度が悪かったし、初心者の人もいたので、今年最初のスイムは、小型のPanasonic LUMIX GF-1 +INON Housing を持って撮影した。気軽に振り回せるし、フィッシュアイレンズだったので、撮影しやすかった。元々,グリーンな海だったので、色の 出具合はバハマらしからぬ緑の印象が強いけど、まあ、これはしょうがない。
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しょっぱなからイルカたちが出て、皆満足したところで、さらに北上。午後4時過ぎ頃、ハンドウイルカの生息エリアで、5頭のハンドウに遭遇。2匹のナースシャークを引き連れて、フィーディングタイム。砂地には、彼らが砂をあさるときにできた、クレーターがいくつもあった。
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食事に夢中で、イルカたちはなかなか寄らしてくれないし、少し寄ってきても、さっさと補食に戻ってしまう。流れもあり、水深も15mくらいあったので、皆もなかなか潜ることができず、移動してついていかなければいけないので、一緒に泳ぐというよりは、補食シーンの観察に終止したので、1時間ほどで諦めて、さらに北上。
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午後7時くらいに、ホワイトサンドリッジの少し外洋側で北のタイセイヨウマダライルカの群れに遭遇して、エントリー。時間的に、もうそろそろ浅いバンクから、深い海域に補食のために移動していたのだろう。
少し前から、雲が空に広がりはじめて、稲光も聞こえはじめていた。親子のグループで子どもたちはとても遊び好き。群れは2つに別れたので、こちらも2グループに別れてしばらく遊び続けた。
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曇っていたこともあるし、日没前でもあったので、イルカたちの目が昼間と違って、ぱっちり開いていたのがとても印象的だった。
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暗いので、スローシャッターで撮影しての効果を狙ってみたけど、設定したシャッタースピードが少し早かったようで、イマイチ気に入った写真は撮影できなかった。しかたないのでISO感動を800まで上げて撮影。
稲光はあったけど、海も穏やかだったので、食事の後ナイトドルフィンをしようということになったが、結局移動してもイルカたちが見つからなかったのと、雨が降り始めたので、この日のスイミングは、これで終了した。
コンディション的には、いまいちな透明度であったり、外洋に近い深い海域ではあったけど、初日からかなりの時間イルカたちと遊べて、皆満足していたようだ。
夜は数人でルミキューブをして、ゲストの一人が持ってきてくれた焼酎を飲んで遊んだ。眠ったのは、2時前。
6月7日(月)
予報では、この日が一番風が強くなる予定。今は朝の5時30分。5時前から起きて、昨日の日記を書いていたのだけど、その間も微妙な揺れを感じる。別に波がめちゃくちゃ高いというわけではないけど。
9時過ぎに、船をスタートさせるとすぐにイルカたちが見つかった。まだコンタクトレンズもしていなかったので、急いで準備をして、海に飛び込む。20頭ほどのイルカ玉。イルカたちはにぎやかに、エコロケーションのソナー音を発っしながら、ゆっくりと移動していた。
僕たちがその騒ぎの中に入っていこうとすると、こちらを向いて、ギャーギャーと言った感じで騒がしい奴らが数頭。ダイバーがやってきた事を喜んでいると感じる人もいるようだけど、実際にはそういうわけでも無いらしい。
とにかく、しばらくはイルカとダイバーが入り乱れて泳ぎ続けた。このときは、Panasonic のLUMIX GF-1を持って撮影。静止画と動画両方を撮影していた。
いつものように、ホワイトサンドリッジの浅くて白い,浅い砂地の海底。そこで自由気ままに生きているタイセイヨウマダライルカたち。1年振りに、この海に帰ってきたと実感する。
何頭かの顔見知りイルカたちも姿を見せてくれていた。元気の良い子イルカたちが、僕らにまとわりつきながらクルクルと旋回して、縦横無尽にはしゃぎまくっていた。
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1時間以上泳ぎ、群れは姿を消した。しかし、その群れが去った後も別のイルカたちが姿を見せたので、ほとんど休む暇も無く、エントリー。
この時は、Panasonic LUMIX FT2 を持って泳ぐ。グループの中に、昨年のおさわりイルカBluffがいた。しばらくは様子を見ながら泳いでいたのだけど、接近してくると、目の前で微妙に身体をくいっくいっと動かして誘うような仕草をする。
そっと身体に手を伸ばすと、嫌がることなく、手が触れたまま、一緒に泳ぎ続けた。僕は、しばらく彼女とのそうした触れ合いに夢中になった。後半には、海草でのパスキャッチもしながら遊んだ。
一眼レフのカメラを持っていたら、きっとこんな風には接しなかっただろう。
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ランチタイムで停泊中もイルカがやってきたり、その後も、顔なじみのイルカたちや、2年前や去年名前をつけたイルカたちが、沢山姿を見せた。
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写真を整理していたら、子どもイルカの瞳がはっきり写っている写真が何カットかあって、拡大してみた。一緒に見ていたニューヨークから来た、チサさんが、ハワイのオアフ島でNAVY のイルカ研究をしているPaul Nachtingal氏という学者から、イルカの瞳は、二つあって、馬の蹄のような形で前と後の瞳がつながっていると教えてもらったそうだ。
写真ではあまり鮮明には写っていないけど、良く見ると二つの写真ともに、瞳のようなものが2つ写っている。
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下の写真の左下にある小さな穴は、イルカの耳。
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一度上がった風もおさまり、ナイトができるかなと思ったけど、途中からサンダーストームが発生して、この日もナイトはしないで終了。夜はクルーのコナーのギターを聞きながら、皆で話をしてもりあがった。

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