６月８日（火）
空全体にうす〜く雲はかかっているものの、風も強くはなく、穏やかな朝。ゲストは朝のヨガを行い、今日の１日がスタートした。
今日は、別のクルーズ船、シェアウォーターが姿を見せた。午後には、ステネラもやってくる。スコット船長は、シェアウォーターより先にイルカを見つけようと気合いを入れていた。

しばらくして、群れに遭遇。エントリーすると、Bluff やShark Bite、Cederなど、個体識別しやすい、馴染みのイルカたちが姿を見せた。昨年何頭かのイルカに名前とつけたのだけど、２頭の子イルカに、それぞれ「Kaito」「Hayato」と名前をつけた。スコットは、「赤ちゃんの頃から名前つけると、成長しないでいなくなってしまう可能性もあるよ」と言っていたけど、まあ、それでもいいよと伝えて、名前とつけた。
その２頭が両方とも，今年も元気な姿を何度も見せてくれて、自分としてはとても嬉しかった。Kaitoは、右脇腹に、横になった「ハ」の字の傷がある。Hayatoは、背びれの先がスパンと切れている。だから、両方ともすぐに見つけ易い。
写真、一番手前が「Kaito」

下の子どもが「Hayato」。背びれがスパンと切れているからどちらの側からもわかりやすい。

新しいフィンにして、フィンソックスを履いていなかったせいか、フィン擦れが激しく、午後からはスイムを見合わせた。
でも、午後は波も高くなり、イルカたちがサーフィンしはじめて、あまり遊びモードではなくなっていた。しばらくは、群れに入水を繰り返すが、７時前にフィッシングに変更した。イエローフィンツナと、マヒマヒを釣り上げた。
６月９日（水）
朝起きて、チサさんのヨガ教室に参加。昨晩は風が強く、かなり南に戻って停泊していたので、朝８時頃には移動を始めた。ホワイトサンドリッジでは、シェアウォーターがイルカを探していたが、この日、どちらの船も午前中はイルカを見つけられずに終わった。船を停泊させていると、また今日もイルカたちがやってきて、そのままランチ休憩を終わらせてイルカと泳ぐことにした。
僕はフィン擦れが激しいので、入らないようにしていたのだけど、スコットが、「あれ、見覚え無いか？」と一頭のイルカを指差した。以前に、「はこだてちゃん」と呼んでいた、テールがぼろぼろにちぎれたイルカのようだったが、船上からでははっきり確認できなかったので、一度入って確認することにした。

この写真は、2007年に撮影した「はこだてちゃん」

左端が、今回目撃した「はこだてちゃん」、右から2番目もテール右側が切れている、確認が必要な個体。
潜ってみると、多少以前と形が違っていたけど、間違いないく「はこだてちゃん」だった。５頭の群れの中にもう一頭、尾びれの切れている個体を見つけた。右側がスパンと切れているのだけど、２００４年以降は、スコットも僕も遭遇することは無かったので、やはりテールが切れていて、泳力が弱くて、ハリケーンの時に死んでしまったものと思っていた。
過去の写真と照合が必要なので、確実ではないけど、これも嬉しい出来事だった。
６月１０日（木）
ドルフィンスイム最終日。今日もヨガ。８時には移動を始めて、９時過ぎにはイルカの群れを発見して、泳ぎ始める。
途中でシェアウォーターとかなり接近したりして、水中でも、向こうのゲストと一緒になったりもした。 あちらのゲストは、水中スクーターを股に挟んで、カメラを持っていたり、スクーターの上にカメラを固定して撮影していたり、僕らからすると、泳力に頼らず、機械の力に頼った、かなり重装備での撮影だった。


結局、午前中3時間以上泳ぎ続けて、ランチタイム。皆相当泳ぎ疲れているようだったけど、ランチ休憩中にもバンドウイルカが数頭遊びに来てくれた。
その後は、イルカは見つからなかったものの最後には、３頭のバンドウイルカが姿を見せてくれて終了した。
夜、風が強まる日が多くて、ナイトドルフィンスイムは出来なかったけど、日中のイルカたちは本当にフレンドリーで、ゲストも皆満足の１週間だった。

１週目に参加された皆さん、お疲れさまでした。また来年も参加される皆さん、来年もよろしくお願いします。日本での打ち上げも楽しみにしています。