INTOTHEBLUE 水中写真家  越智隆治

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トンガ ホエールスイム

2010年トンガホエールスイミング11日目、ゲストの名前「IKUMI」とつけた親子クジラに再会

2010.08.22 / Author.

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8月20日(金)快晴、南東風。
2週目のメンバーと、ノンジャパニーズグループ最終日。トニーの乗船するプロティウスは、いつもより1時間早く、朝8時に出港した。
昨日、帰路にエンジンの調子がおかしくなったフルーク。途中でプナにロープで結びつけて、並走しながら戻ってきた。
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まだ、エンジンの修理中なので、この日は少し大型のスパイホップとプナで海に出る。出港時間はいつもと同じ、9時半と言いながらほぼ10時。プナにエミさん、スパイホップに僕が乗船。今年スパイホップに乗船するのは初めてだった。
プロティウスがどこにいるか確認していなかったが、プナがフンガ島の外洋側を北から南にサブマリンロックの方へ、スパイホップは、エウワカファ島のリーフの外側を通って、西へ向い同じようにサブマリンロックを目指すことにした。
エウワカファ島の外側のリーフは、結構荒れていて、スパイホップだからいいものの、小型のプナでは厳しい状況だった。しばらくはブローもまったく見えない状況が続く。
しかし、荒れ海の中で、親子とエスコートが水面に浮かんだままでブローもしていないのを見つけた。かなり近くまで来ないと、まったくわからなかった。
それにしても、昨日と同様、かなり早い時間に親子を見つけることができて、ラッキーな反面、また昨日みたいに、まったく泳げなかったらどうしようという不安が少しだけ、心によぎった。気弱になっている証拠だ。
早速エントリーしてみる。最初は自分たちの姿を確認しただけで、移動してしまった。しかし、そんなに動かずにまた水面で停止した。昨日の親子は泳ぎ続けだったから、まだ脈がある。
何度かエントリーを繰り返す。徐々に親子が慣れてきて、まったく動かなくなるわけではなかったけど、撮影できるようになってきた。エスコートもすれほどアグレッシブに邪魔をしにくる感じでもなくて、時折スパイホップしては、外の様子を覗き見してる姿が、かわいかった。
無線でトニーに状況を聞いて見ると、まだ泳げていないという。かなり沖に出ているようだったので、もし良いクジラがいなければ、しばらくこっちが泳いで、プロティウスにクジラを譲旨を伝えた。トニーも了解して、こちらに向かってくることになった。
しかし、慣れてきたと思ったところで、ホエールスイミングのライセンスを持っていないヨットが,僕らの船とクジラの親子の間に割って入り、かなり親子に近づいて船上から撮影を始めた。
普段穏やかなスキッパーのノアが、ヨットに向かって、怒鳴りつけた。
ちょっと離れて見る分には、自分も気にしないのだけど、この時はそのヨットがかなり接近してしまったために、一度落ち着きかけたクジラの親子は、また激しく移動を初めてしまった。
その後も、エントリーをして見るが、止まることはなく、自分はついて泳げるスピードだったけど、他のゲストには厳しかった。
プロティウスが近くに来たので、しばらく様子を見て、落ち着いてからトライしてみて。と伝えて、僕らはまたサブマリンロックに向かってクジラを探しながら移動を続けた。
この親子、ノアが言うには、火曜日にエミさんと乗船しているときに出会った親子だという。そのときは、動き回るので、ほとんど水中で撮影できなかったのだけど、少しは撮影していた。後でその写真と比較してみたところ、確かに同じ母親だった。そのときに乗船していた、ゲストの名前「IKUMI」とこの子どもには識別名をつけていた。おそらくメスの子クジラだ。
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その後は、ノースベイまで捜索をするが、シングルのクジラに遭遇しただけで何にも遭遇することなく、最後にマリナーズケーブに寄って、泳いで終了した。
最後に桟橋で、2週目メンバーで記念撮影をした。
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